崖の上のポニョのレビュー・感想・評価
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難解の理由は・・・
内容が難解とか周囲でよく耳にする。
その大きな要因は
宗介母とポニョ母が2人で話すシーンで
はないだろうか。
通常の展開だと謎解きの場面あるいは起承転結の
結へ一気に向かう場面である。
ここはおそらく
ポニョの意志通りにさせてあげたいポニョ母と宗介母は
その為のリスクに対して協力ができるとかできないとか
絶望の海から、希い望みはある人間界へ行かせてあげたいとか
やっぱり難しいとか・・・話していたのだろう。
ここを{観客に見せない}という事は
希望に包まれた新品でまっさらの人間社会(ポニョ&宗介目線の人間社会)を
子供達に提示したい。
{観客に見せる}という事は
くたびれた中古品の人間社会(母目線の人間社会)を
彼ら&観客に露呈させてしまう(現実はそうなのだが・・あくまでも
晴れやかな希望を子供たちに提示する為に・・)。
というストーリーが不透明になる事よりも
メッセージを明確にさせるという作者の強い強い意志が
感じられる。
神経症と不安が充満する世の中へ愛するわが子を
生かせたくない、かといってオン・ザ・エッジ(崖の上)の現状にも
戻したくは無い。子供や社会を自立させるには
避けて通れない。
そんな事を2人の母は話していたのかも知れない。
少し失言すれば袋叩き
遊びが過ぎれば袋叩き
ちょっと目立てば袋叩き
問われているのはポニョの天真爛漫さではなく
宗介の強さでもない。
それを受け入れる周りの住人の寛容さが大波小波の
荒ぶる魑魅魍魎たちを納得させる唯一の方法ではないのか・・・・・
そして63年前の今日、やはり絶望と希望の境界の
崖の上で
その行方について長い長い議論をしていた人たちがいた。
何の為に?
僕たちの為に・・・・・・?
さすが興行収入6週連続一位のジブリです。 エンドロールまで楽しませ...
おい!大人たち!しっかりしろよ!
子ども向けの作品
徹底して子ども向けに創られた、ファンタジックな童話的作品。
物語は破綻しているし、細かいどころか大まかな部分でも突っ込みどころ満載だが、あえてそうした点をぶっ飛ばしているんだろう。ジブリとしては、かなり実験的な作品と思う。もし、大塚英志や高畑勲が一緒に演出していたら、こんな大雑把な展開の作品を子ども向けに作る事はなかっただろう。
その実験はけっして成功しているようには見えない。それでも子ども達には好評なら、制作側としては成功しているのかもしれないので、要するに大人が真剣に評価したり議論するほどの作品ではないと判断した。
筆者的には面白くないので低評価。
子供向けすぎた
物語は子供向け、でも絵と描写は面白い
総合:70点
ストーリー: 55
キャスト: 70
演出: 75
ビジュアル: 80
音楽: 75
この作品の舞台は広島県福山市ということだが、登場する色鮮やかな建物や椰子の木や風景の鮮やかさは、日本というよりもなんとなくラテン系。それでいて時々絵本のような幻想的な絵になり、または北斎の描く大波のようなデフォルメされた風景にもなる。その中で繰り広げられるリサと宗介親子の活気があるけれど優しい日常の描写が上手いし、ポニョのもたらす異次元に迷い込んだような不可思議な世界の探検が興味深い。
反面、全体的に子供向けという印象もあった。特に物語はいま一つよくわからない部分もある。だが魚が複雑な現代社会で人間になってもなあとか、こんな局地的な洪水があったり月の接近があったりしてどれだけ社会が混乱したのだろうとか真面目に心配していても意味がないのだろうし、もともと宮崎監督が子供向けに作っていると言っているのだからそれは仕方がないのだろう。それとフジモトを演じている所ジョージの声はあまり役に合っているとは思えなかった。
ポニョがいる
観客に媚びている
ポニョと宗介がかわいくてハマる
あの主題歌はちょっとずるいなあ
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