崖の上のポニョのレビュー・感想・評価
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やっぱり波の描写すごい
快活なファンタジー映画ではあるが、「なんか怖い」という感想もよく聞く本作。それもよくわかるのだけど、個人的には一周回って素直に楽しむのもいいのではないかと思っている。
作中では明言されていないが、都市伝説的に、津波の後の、水没した町は死後の世界ではないかと言われることがある。そう解釈してもいいんだろうけど、ファンタジーなので何が起きてもおかしくないものなので、水の生物と人の共存できる世界塗り替わった、みたいに思っている。死後の世界かもしれないが、少なくともそこは悲壮的な世界じゃない、海の世界の生命力への素直な驚きみたいなものがあって楽しい。
なにより、圧巻なのが津波のシーンの作画表現。津波の上を走るポニョの走りの作画もすごいし、生き物のようにうねる津波もすごい。宮崎アニメの魅力は常に、生命力にあふれるアニメーションの魔法にあるが、本作でそれを一番実感できるのが津波のシーン。あのシーンだけでもお金を払う価値がある。
心動かされる手描き作画、無軌道なのに目が離せないピーキーな物語
個人的に宮崎駿監督作品のなかでもっとも好きな作品です。シンプルな線のキャラクターを手描きの作画にこだわって描くことで心動かされるシーンがたくさんあって、宗介とリサが乗る車に向かってポニョが海の向こうから駆けてくるシーンなど、見るたびなぜかウルッとしてしまいます。
「もののけ姫」以降、顕著になった一般的なストーリーテリングにしばられない無軌道にすら見える物語展開も極まっていて、ポニョと宗介のシンプルなボーイ・ミーツ・ガールの裏にはドロドロとしたダークファンタジーの要素も色濃くあるように感じます。
中毒性のある主題歌が強烈なインパクト残す
宮崎駿監督が「ハウルの動く城」以来4年ぶりに手掛けた新作。
海辺の町で暮らす宗介は、クラゲに乗って家出した魚の子ども・ポニョに出会う。すぐに仲良くなる彼らだったが、ポニョはかつて人間だった父・フジモトによって海に連れ戻されてしまう。ポニョは父の魔法を盗み、再び宗介のもとを目指す……。
アンデルセン童話「人魚姫」をモチーフに、人間になりたい魚と少年の交流を描いたファンタジーだが、「ポーニョポニョポニョ~」の主題歌が強烈なインパクトを残し、劇場を出ていた観客が一様に口ずさむさまは圧巻ですらあった(笑)
宗介の母の呼び方に違和感
何だ、これ
波の表現
波の一つ一つに目がある表現が素晴らしく、ポニョ達を海に連れ戻そうとするところが、ちょっと怖わかった。
男の子の家庭は、現在だといろいろアウトな事が多くて驚いた(町の人に止められたのに、浸水している道路に車で突っ込むとか、5歳の子を嵐の夜に一人家に残して外出とか)
ポニョにはハッピーエンドの人魚姫として、幸せに、暮らして欲しい。
メッチャぶっ飛んでる!!そんな映画
きっかけ
テレビ欄をちらーーっと観てたら8/22(金)ポニョを放映!!とのことだったので視聴することに。
公開の2008年は就活中で多分気にもとめてなかった。ポニョ=2008年と言う事実になんがビックリ!!もっと最近のように感じてた。
あらすじ
海沿いの小高い丘に家を持つ宗介、リサ、耕一とお魚でヒロインのポニョが出会う事により起こる不思議なストーリー。
感想
観た感想はかなり独特な世界観を感じた。
お笑い、コント及び映画って普通な中に異常を造りそこからストーリーを造っていくと思われるのだが、この映画はその異常な部分がぶっ飛んでるように感じた。
例えば、フジモトの存在。彼は人間なのに何故か海の中で生活できている。そして、魔法も使える。
そんな彼を見ても、この世界の住人は誰も驚かない。この、異常を普通ととられている世界なのに、なんか存在してそうな日常が描かれている。これが、とても魅力的に感じた。宮崎ワールドって事なんかなと思いながら観てました。
まとめ
物語のターゲットは子供だけどこれって子供向け映画??ってメッチャ思った。勿論シンプルに恋愛が軸になってるからそーゆー意味では楽しめるとは思うけど、子供が観たら内容を理解するんは難しいんじゃないかなと思った。
あと、リサがメッチャ可愛く、服装もOGGI系やったんで一瞬で心奪われた💕耕一がうらやましい!!
以上。
不思議な世界観ではあるが、あまり刺さってこなかった。 フジモトの立...
十数年ぶりに再鑑賞
子どもの頃に観たきりだったポニョを十数年ぶりに鑑賞。
当時は「歌がいい!かわいい!楽しい!」で終わっていた物語が、大人になった今ではまったく違う表情を見せてきた。
○フジモトは「恐ろしい魔法使い」ではなかった。
記憶の中のフジモトは悪役だった。だが改めて観ると、彼は家族を想い、海と人間界の均衡を守ろうとするただの優しい父親だった。妻であるグランマンマーレに頭が上がらない姿も微笑ましく、むしろ人間臭さが魅力的に映る。
○おばあちゃんたちの愛らしさ
ジブリ作品に欠かせない存在、老人たち。
デイケア施設でキャッキャとはしゃぐおばあちゃん軍団は愛らしく、トキさんの棘ある言葉、偏屈さがありながらも愛情深いところが作品に厚みを与えていた。彼女たちがいることで、非常時の物語に「温かな日常」が添えられているのを感じた。
○宗介のまっすぐな愛
「僕が守るよ」「ぼくおさかなのポニョも 半魚人のポニョも 人間のポニョもみんなすきだよ」と宣言する宗介。イケメンすぎる。一生かけてもこのセリフ言える人はそういないのでは。
幼さゆえの無鉄砲さではなく、ポニョに対する真剣さがにじむ言葉だった。ただの5歳児なのに、ヒーローのように頼もしく映る。ポニョが惹かれるのも当然だと思えた。
○海の持つ無数の顔
今回一番心を打たれたのは、水の表現だ。
• 穏やかで透明感のある母なる海
• 魚のように跳ねる、生そのもののような海
• 津波を思わせる脅威としての海
• 深海に広がる命の根源としての海
子どもの頃は「追いかけてくる怖い波」としか感じなかったが、大人になった今は「命を与え、奪う両義性」を持つ存在として胸に迫ってきた。特に津波を連想させるシーンでは胸がざわめき、ただのファンタジーでは済まされない現実の重みを思い出させた。
CGではなく手描きでこれだけ多彩な水を表現することに驚かされる。水は背景ではなく、物語を導き、命を象徴する巨大な存在として常に画面に息づいていた。
⸻
○結びに
子どもの頃に感じた「かわいい世界」から、大人になって気づく「自然の脅威と優しさ」「家族の絆」「愛の純粋さ」へ。視点の変化によって、作品がまるで別物のように立ち上がってきた。
海は恐ろしくもあり、温かくもあり、命の源そのものだ。その“海の顔”に圧倒されながら、改めて宮崎駿の底知れぬ想像力に感服した再鑑賞だった。
宮崎駿作品で一番の駄作
映画で一度見て依頼見ていませんでしたが、金曜ロードショーで10年以上ぶりに鑑賞しました。昔とは違って今見ると何か違う感想になるかも。。。と淡い期待で最後まで見ましたが。。。
終始訳がわからない映画です。展開もストーリーも破綻しまくり。酔っ払った宮崎駿が思いついたことをツギハギにして1本の映画にしたの???って思うぐらい、何が何だかさっぱり分からない。正直、レビューも何を書いていいのか分からない、頭が混乱する映画です。ある意味、初体験。
1つ言えることがあるとすると、登場人物がどれもイマイチ好きになれない。主人公のポニョとポニョの両親、宗介とその母親。特に宗介の母親には嫌悪感すら抱きました。宗介は終始母親を下の名前で「リサ」と呼び、その母親は嵐の中、子供を助手席に載せたまま、周囲から反対をされたにも関わらず波が押し寄せる橋に車で突っ込んだり、子供たちを家に置いて自身が働く老人ホームに様子を見に出かけたり。なんなの?何がしたいの?とイライラしながら2時間経ちました。
宮崎駿作品は大好きだし、スタジオジブリは日本の宝です。ただ、ポニョはもう二度と見ません。
難しいテーマを扱ってる
終わっちっゃたな
ハウルの動く城までは面白かったけどね。ハウルの動く城は原作と随分違っていて、ほとんどオリジナル。あの。流れ星とか。あの炎が結局なんだったのかよく分からないけど。ハウルの怒りとか。作品から伝わってくるメッセージなんかはとても良かったし。そもそも原作で城は本当の城なんだけど、城をあれに変えちゃったってのもすごかったよね。しかし。このポニョときたら。この水の中に不思議な大きな生き物がいるっていうイメージは昔、1回やってるんですよね。「パンダ、コパンダ、雨ふり、サーカス」の中で。同じネタをもう1回やったってところがもう。ネタが尽きているというか。終わっちゃったなってことで。
こういう作品は、やはり2人の絆がうまく描けてないと。昔の作品は、出会いのシーンのアイディアやイマジネーションがキレていた。
コナンのラナとの出会い。パズーとシータの出会い。千尋とハクとの出会いから2人の絆が強くなっていく過程の見事さ。・・それと比べると。これはやはり弱くて。
どんな監督も終わる時が来る。そして新しい監督が生まれる。まだ生まれてないけどね。
子供向け
この作品の強みは明らかに作画のことに違いないでしょう。宮崎監督だけあって素晴らしいフレームを期待できますが、今度海のシーンがいつものより美しく見えます。鮮やかな海 生たちやフジモトの光など、本当に見事で何回か『わあすごい』と呟いてしまいました。
しかしそれ以外とても子供向けの映画でジブリの傑作と一緒に並べません。クラシックであるトトロに比べてみましょう。
メインキャラクターの子供が最初に何か魔法の生き物を見かけて1時間ほど遊んだりして、そして1-2シーンで後でくる問題の気配が置かれます。ラストの20-30 分でその問題がようやく起こってキャラクターが困ります。どちらの映画も大体同じ構造ですが、違いはその最後の部分にあります。トトロではキャラクターと一緒に苦戦したり、本当の危険を感じたりして努力で解決できますように望みます。一方ポニョでは主人公に対して優しい悪役がいて努力より運が役を果たして、『絶対ハッピーエンドになる』と観客が感じてしまいます。物語において創造者がその感じをできるだけ抑えるべきだと思います。
なのでトトロは大人にもオススメできますがポニョはトトロに飽きてしまった子供にだけなのではないでしょうか。
長嶋一茂にBAKA BAKA BAKAAAAAAAA
「アニメとは、ある程度年の行った者が、そう言った細かい整合性を気にしながら見る様な高尚な物ではない。そう言うことが言いたければ、 難しい本でも読みなさい」
ポニョは魚じゃなくて魔法というフィクションなんだよね
要するにいちいちうるせーよオタク
整合性だと!?お前の人生に整合性があるかよ
自分の頭の蠅を追え
何様だ
宮崎駿より偉そうな発言をネットに書き込むんじゃないよ恥知らず
監督と脚本は『ルパン三世 カリオストロの城』『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』『となりのトトロ』『魔女の宅急便』『紅の豚』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』『君たちはどう生きるか』の宮崎駿
海辺の崖の上の家に住む園児の宗介に恋をした海に住む人面魚ブリュンヒルデが彼の傷口を舐めたことにより半魚人に変貌しやがて人間の姿となりポニョとして宗介の家に同居する話
なんとか取り返そうと画策するブリュンヒルデの父
高波の数々を巨大魚として表現する壮観
その上を走り抜けるポニョ好き
大橋のぞみの歌が癒される
声の配役
フジモトとグランマンマーレの娘で5歳の人面魚だったが宗介の血を舐めて半魚人となり魔法の力で人間になったポニョ(本名・ブリュンヒルデ)に奈良柚莉愛
保育園「ひまわり園」に通うおかっぱの園児でリサと耕一の息子の宗介に土井洋輝
保育園の隣にあるデイケアサービスセンター「ひまわりの家」で働いている耕一の妻で宗介の母のリサに山口智子
内航貨物船「小金井丸」の船長のため留守が多いリサの夫で宗介の父の耕一に長嶋一茂
元々人間だったが人類に愛想を尽かし海の魔法使いになったポニョの父のフジモトに所ジョージ
ポニョの母かつフジモトの妻で海全体の女神のような存在のグランマンマーレに天海祐希
百匹近くもの数がいる姉を慕うポニョの妹達に矢野顕子
フジモトが操る魔物の水魚に所ジョージ
「ひまわりの家」の利用者で車椅子に座っている憎まれ口は叩くが根は優しいトキに吉行和子
「ひまわりの家」の利用者でトキと同じく車椅子に座っている宗介を孫のように可愛がるヨシエに奈良岡朋子
「ひまわりの家」の利用者でやはり車椅子に乗っているヨシエと一緒にいることが多い元キャリアウーマンのカヨに左時枝
子連れの古風な婦人に柊瑠美
テレビのニュース番組で気象情報を伝えるアナウンサーに羽鳥慎一
「ひまわり園」の園児で勝ち気なクミコに平岡映美
「ひまわり園」の園児でボーっのしているカレンに大橋のぞみ
『ムーミン谷の夏祭り』をリスペクトしているように感じた。
インフラの脆弱さを見事に描いている。それは次の台詞がそれを語っている。
『ガスは付いたわ』
『プロパンガスだからね。水は屋根に貯めている』
そして、ガソリンを使って発電をする。凄い!何が凄いか?
炭酸ガスの増加による地球温暖化など微塵も考えずに、自給自足で生活を送っていると言う事だ。
水没する送電線。
社会学的にもあの悲劇の前なので、傑作な作品だと思う。
『アバター』の第二部はこの映画を少しリスペクトしているように感じた。
僕は今回の旅行(2024年8月11日鑑賞)でプーシキン美術館で見たアンリ・マティスの『金魚』にインスパイアされて、初めてこのアニメ映画を観た。金魚は西洋美術館で10年くらい前に見ていた。
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