劇場公開日 2008年7月19日

「心動かされる手描き作画、無軌道なのに目が離せないピーキーな物語」崖の上のポニョ 五所光太郎(アニメハック編集部)さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0心動かされる手描き作画、無軌道なのに目が離せないピーキーな物語

個人的に宮崎駿監督作品のなかでもっとも好きな作品です。シンプルな線のキャラクターを手描きの作画にこだわって描くことで心動かされるシーンがたくさんあって、宗介とリサが乗る車に向かってポニョが海の向こうから駆けてくるシーンなど、見るたびなぜかウルッとしてしまいます。
「もののけ姫」以降、顕著になった一般的なストーリーテリングにしばられない無軌道にすら見える物語展開も極まっていて、ポニョと宗介のシンプルなボーイ・ミーツ・ガールの裏にはドロドロとしたダークファンタジーの要素も色濃くあるように感じます。

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五所光太郎(アニメハック編集部)