20世紀少年のレビュー・感想・評価
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3部作の第1作。原作は未読だけど、どうやら忠実に再現されているよう...
3部作の第1作。原作は未読だけど、どうやら忠実に再現されているようですね。
小学生の頃遊びで記したよげんの書が、大人になり、現実になってしまう。大人になったケンヂたちが世界を救うべく立ち向かうというお話。
スケールも大きく、キャストも豪華。
楽しめました。
原作未読です。
グーテンタークと偶然だよ
ストーリーはともかく、小ネタが美味し過ぎる上に、主人公ケンヂたちと同年代であるため、懐かしさいっぱいでの鑑賞となりました。60年代の研ナオコの駄菓子屋やウルティモマンもそうだけど、基本となる彼らの秘密基地!それにアポロ月面着陸やウッドストック・コンサートなど、時代を象徴していました。 20世紀末にしても、オウム真理教からヒントを得たカルト集団など世紀末思想に支配されていた若者像など、「ああいう奴もいたな~」などと懐かしく思えるほどでした。
テーマ曲はTレックスの「20th Century Boy」。そのリーダーでもあるマーク・ボランは29歳という若さで他界しているが、ケンヂ(唐沢寿明)の言葉にもあるようにジム・モリソン、ブライアン・ジョーンズ、ジャニス・ジョップリン、ジミ・ヘンドリックスといったロッカーたちは皆27歳で亡くなっているのだ。27歳で死ななければロッカーじゃないという焦燥感にも似たロックの憧れも、音楽を捨ててから「年をとっても続けているロッカーがいる」という考えに変わる伏線もなかなか良かった(ただし、オッチョが教えたという事実は時間のズレがある)。ちなみにコンビニののぼり旗にプリントされていたのは「深紫伝説」で一世風靡した王様ですよね・・・?
工科大教授一家の失踪事件や細菌兵器事件。現場に残された目玉と人差し指のロゴマークは不気味ではあるけど、なぜかフジテレビのマークの雰囲気があった(映画は日テレ出資)。そして、事件にはすべて“ともだち”を教祖とする新興カルト宗教が絡んでいて、ケンヂの仲間・ドンキーがビルから墜落する事件も発生。秘密基地で語った“よげんの書”が実現されつつあったのだ。
誰が教祖なのか?教団がケンジの姪っ子カンナを狙うのは何故?幼心で語った荒唐無稽な計画なんて実現できるのか?と、サスペンス要素と冒険アクションが少年時代の回想を絡めて緊迫感を醸し出す・・・はずだったけど、さすがに三部作の第一章ということもあって、どことなく盛り上がりに欠ける。
堤監督だからしょうがないと思えば、それでいいのだけど、「ハリウッド監督に依頼すればいいのに」といった意見はどうかと思う。何しろ集団で人差し指を立てる仕草は、中指を立てる行為と似ているから、アメリカ人にとっては印象が全く違うような気がする。
原作を大人買いしようと思っても書店には置いてないし、映画館鑑賞時には未読。原作そっくりの雰囲気でキャラクターそれぞれも似てると評判だし、なにしろ俳優が豪華なのです。少年時代と世紀末で誰が誰だかわからないかもしれないけど、子役も似ているために主要人物は把握できました。それにしてもケンヂが目撃した“ともだち”は誰だったのか、時限爆弾のスイッチを切り忘れるほどショッキングだったのだろうけど・・・次回作が待ち遠しい。
【2008年9月映画館にて】
【追記】2022.3
原作も全て揃え、あらためて読むと懐かしすぎて涙が出てくる。原作者の年齢に近いため、共感しまくった。平凡パンチの「麻田奈美最後のヌード」とかも・・・
金田正太郎、お茶の水工科大学、「ここから入るのだ」、真空飛び膝蹴り、ブルースリー、モロボシダンetc.登場人物やちょっとした小物も懐かしいのですが、登場人物名と役者の名前の妙も気になるところ。「太陽にほえろ!」ではゴリさんだった竜雷太がこの作品ではチョーさんで、光石研がヤマさん。絶妙!その他には、謎の死を遂げた男が遠藤憲一で、主人公の名前が遠藤ケンヂ・・・ややこしい。次回作には常磐タカコも・・・
大好き
大いなる駄作
早送りで見てちょうどいい作品。
ビッグネームになった浦沢直樹の少年期の思い出・手塚治虫へのオマージュ・70年代ロックへの傾倒が全てと言っていい。
近年、CGが普及して多様な世界観が表現可能になった反面、作り込みが不十分かつ多用しすぎると観賞に耐えない。10年以上前の作品なので技術的・コストの問題もあったかも知れない。
原作者も自身の荒唐無稽なアイデアに大手配給や制作会社がこぞって参加する様を楽しみつつ、優秀なコンテンツが生み出せない日本映画界の現状に半ば呆れていたのではないだろうか。
3部作合計で6時間で60億の興行収入だったらしいが海外では理解不能な内容で、いずれ世界を席巻するだろう中国資本の映画にも遥か及ばず、内輪ウケで自画自賛するしかない日本映画界を象徴する作品。
更に言えば、ともだち博物館の室内描写があまりに昭和懐古趣味が過剰だったのと、少年期のドンキーがまるで浮浪児のようで原作者と同世代ながらずっと気になったのは残念。
あーそびーましょー
「20世紀少年」実写版三部作第1部。
日本テレビ開局55年記念作品。
「金曜特別ロードショー」で鑑賞。
原作は第3巻まで既読です。
日本映画にしてはかなりスケールの大きな作品だなと思いました。出演者もめちゃくちゃ豪華だし、邦画では常にネックになるVFXも頑張っていました。何よりすごく面白かった!
1970年代、高度経済成長が陰りを見せ始め、オカルト・ブームが巻き起こっていた頃。小学生だった主人公たちが遊びで書いた"よげんの書"―悪の組織が世界滅亡を企み、東京を巨大ロボットが蹂躙する中、正義の味方が立ち上がる…
そんな他愛も無い空想が現実になってしまうとは!
暗躍する謎の人物"ともだち"―奇妙なシンボルが描かれたマスクを被って素顔を隠し、新興宗教の教祖として君臨しながら政界にも食い込む勢い…。そして、"よげんの書"の通りになるよう各地でテロ事件を引き起こし、ケンヂたちをまんまとその犯人に仕立て上げました。その目的とは何か?
子供時代の記憶を辿りながら、"ともだち"の正体に迫ろうとするケンヂ。ヤツは俺たちの同級生の中の誰かなのか?
じわじわ日常が非日常に姿を変えていく中、真相を探ろうとするミステリーとサスペンスが巧みで、手に汗握りました。
国会議事堂爆破による滅亡ののろしが上がり、巨大ロボットが東京を襲撃するスペクタクルへ突入していく展開がスリリング。都市破壊は迫力があり、特撮ファンの私も大満足!
最後の最後、突如として出現した太陽の塔。その腕の上に立つ"ともだち"。そして、ケンヂが目にしたものとは?―次回への興味をそそるエンディングがこれまた秀逸でした。
私は平成生まれですが、子供の頃は遊びで世界滅亡を空想するとか、友達とヒーローごっこをよくしていました。
懐かしさを覚えると共に、誰もが一度は経験したことがあるんじゃないかなと思いました。今も昔も、子供の遊びって根本はそんなに変わっていないんじゃないかなぁ…
空想が現実になってしまったとしたら実際はめちゃくちゃ怖いでしょうが、本当に起こって欲しいなと願ってみたりしたこともあったので、本作のストーリーには子供心を思い切りくすぐられ、無条件にワクワクしてしまいました。
[余談]
"ともだち"の声はボイスチェンジャーで変えられていましたが、喋り方から正体と云うか、演じている俳優が分かってしまったのが残念でした。ですがそれも後々、ある意味で誘導だったことが判明し、度肝を抜かれることとなりましたが…
※鑑賞記録
2012/? ?/? ?:DVD
2022/07/27:Hulu
※修正(2022/03/08)
うん
原作本24巻セット1200円、ブックオフにて購入、現在読書中。並行...
原作ファンなので楽しめた。
1〜3鑑賞。
原作の大ファンなのでそこそこ面白かったです。
特にキャストは神がかってる!小泉とか生き写し。
でもあの複雑なストーリーを3部作の映画にまとめるのは やっぱ無理があったぽいですね。
原作読んでなかったら絶対話しについていけなかったわ。
もっと感受性をもってこれを、つくってほしかった
マンガ原作とはいえ、あまりにもストーリーに無理がある。
原作読んでいないので、よくできているのか、わるいのか、よくわかりせん。
浦沢さんの作品は「パイナップルアーミー」を読んでいます。
天才とは思っていたけど、画風が好きになれなかったので、その後読んでいません。
純粋に映画として見ると、あまりできはよくないかな?
トモダチが幼馴染みで、カルト教団の教祖になっているぐらいまではいいのですが、空港爆破したり、世界中に細菌まいたりする。
さすがにそこまでやったら、トモダチもただではすまないでしょう。
日本政府もだまっていないだろうし、たとえ日本中信者だとしても、アメリカ軍あるいは多国籍軍が、テロとの戦いとかいって乗り込んでくるのでは?
「ゼロ・ダーク・サーティー」みたいに、ネイビーシールズみたいなのがステルスヘリに乗って、殺しに来るかもしれない。
その後も疑問だらけでした。
CGを多用して独特の世界観を作っている、あるいは完全にお笑いならわかるけど、三丁目の夕日みたいなところからいきなり世界征服ではちょっと無理があると思う。
いろいろ疑問はありましたが、さすがにマンガ原作なだけに、こまかいところに目をつぶれば、一場面一場面は絵になっていて、画像の面白さはありました。
原作を読んでいればわかるのかもしれないけど、見る人がすべて原作を読んでいるわけではないので、もっと丁寧に作ってほしかった。
謎、これから
大作だけど素人のような演出
総合:55点
ストーリー: 55
キャスト: 60
演出: 50
ビジュアル: 75
音楽: 65
この時点では物語はあまり進まないし、演技や演出はそれなりの大作とは思えない安っぽさ。例えばコンビニに多数で押しかけてきてゾンビのような動きで子供を誘拐しようとしたり、そんなに数だけ揃えているのにあっさりとケンジと犬一匹に撃退されたり、なんてわざとらしくて迫力のない演出なんだろうとかなり失望した。原作は読んでいるが内容はもうあまり覚えていない。だが原作を読んでいた時にはなかった、この映画を見ていた時に感じる白けた印象は、派手な宣伝をしていた製作費に見合わない質の作品なのだと感じた。
監督は堤幸彦だが、彼の他の作品の「BECK」もたいして面白くなかったし、「溺れる魚」に至ってはひどいとしか言いようのないものだった。全部で三作あるらしいが、この感じだとどうも期待が持てそうにない。
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