劇場公開日 2008年8月30日

「今後に期待」20世紀少年 かみぃさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5今後に期待

2009年10月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

自ブログより抜粋で。
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 原作は未見。ゆえにこの映画の鑑賞も躊躇したんだけど、まあお祭り映画だから、参加することに意義があるかなと。

(中略)

 噂に違わず風呂敷の広げ方は巧い。
 牢獄内のオープニングから中盤で大人のオッチョ(豊川悦司)が登場するまでは堤幸彦監督らしいテンポのよい演出が冴え渡り、複雑な内容を器用に消化していく。
 と、そこまでは謎が謎を呼ぶ展開に興味を持って観られたのだが、終盤は息切れしたか話を端折りすぎで、演出的にも平凡に。

 あと、伏線の張り方が巧いのでサスペンスとしては興味を惹くのだが、キャラクターにはあんまり人間味が感じられない。
 “原作原理主義”を徹底しただけあって、マンガチックなお話がマンガチックに描写される様は面白いといえば面白いのだが、原作未見の筆者であっても原作のコマ割の影が見え隠れして、実写化しているにもかかわらず演技者の体温が感じられないのだ。別の言葉で言うなら芝居をしているというより、原作通りのポーズをとっているだけって感がつきまとう。
 ケンヂ(唐沢寿明)がいかに涙を流そうとも、そういうコマなんだろうっていうのが想像させられるだけで、そこには感情の高ぶりが伴わない。

 まだ三部作の序盤だし、結論を急ぐ必要もなかろう。一応今後に期待。

かみぃ