劇場公開日 2008年10月25日

「中学生なんだから中学生の役者を主人公に使わないと」ホームレス中学生 Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5中学生なんだから中学生の役者を主人公に使わないと

2013年9月10日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

楽しい

幸せ

総合65点 ( ストーリー:65点|キャスト:60点|演出:70点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )

 物語はどこまで本当かは知らないが、実体験が基になっているというだけあって興味深かった。大阪の雰囲気も出ているし、お笑い芸人の原作だけあって適度に緩い感じも出ていて良いのではないだろうか。いきなりギダタローが出てきたりすると、それだけで関西という感じがする。

 不満点としては、小遣いもすぐに使い果たした彼が公園でどうやって食事をしていたのかという描写をもっと入れてほしい。どのくらいの期間、彼は公園に寝泊まりしていたのかもよくわからなかった。
 それと大きな問題としては、役者が中高生には見えないこと。調べてみると公開当時、主人公を演じた小池徹平が22歳、池脇千鶴が27歳で、どうみても中高生には見えないのだ。特に主人公は突然に路頭に放り出された中学生が苦労しているという印象が薄くて、大人なんだからなんとかなるんじゃないかというふうな目で見てしまう。ごぼうとも言われる田村本人の茶色い顔と比較して、育ちのよさそうな変に小奇麗な顔しているから余計にそう見えてしまう。もっと生活力のなさそうな、実際に歳の近い頼りなさそうな俳優を使わないと、生活力のない中学生が突然に家なしになったという印象を強くすることが出来ない。池脇のほうの大阪のお姉さんという演技は良かっただけにおしい。
 ついでに最後はそこからどうしてお笑いの道に入ったのかも入れてほしかった。

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Cape God