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オープニングから一息ついてからの(デビュー戦プロレスのあと)、自室で目覚め、部室に入っていくまでのあのシーンは、邦画の中でも屈指の名シーンのひとつ。
ここのシーン自体が、前半部での大きな伏線回収(伏線回収って言葉はあまり好きではない)であったことに気づくが、そこからの設定事項がクライマックスのメインイベント戦でも繋がってきていて、走馬燈のように五十嵐と各部員とが過ごした記憶を呼び覚ますだけでなく、観ている方も巻き込んでいく。
ストーリー展開もあざとくなく、単純過ぎずよくできている。
(ヒールホールド、逆水平、ツープラトンバックドロップ、ドロップキックの流れは落涙必至!)
記憶を保てないのに、体が覚えるまでになるなんて。。。どれだけの努力をしたのだろう。
起きると記憶がなくなっているという経験を、毎朝しているってことを考えただけでも絶望してしまう。そんなことを考えたら、もう泣けてしまう。
主人公の病症は解消・改善することはないのだが、自身が懸命に生きていた記録は残される。
ラストの映像は卒業を迎えた五十嵐の目線で、歴代王者としてのマリリン仮面の写真があるのでしょう。
ドラマ「アンメット」を観てたら、むかしみた「ガチボーイ」を思い出した。
改めて観てよかった。