「すみません。話が見えません・・・」レッドクリフ Part I 瑞さんの映画レビュー(感想・評価)
すみません。話が見えません・・・
「三国志演義」は読んだことがないので、よく知らない。よくご存知の方やファンの方には、有名なエピソードがてんこ盛りでサイコーなのかもしれないが、こちとらさっぱり、ちんぷんかんぷん。それでも最初に説明の部分を付け加えたりして、配給会社の努力は感じるのだが、何だか「スター・ウォーズ」の1作目を観ているみたいで、しっくりこないのだ。「スター・ウォーズ」は毎回最初に字幕でその作品の背景が説明されるのだが、割り切って観るしかない感じだった。「三国志」は描いている時間が長いし、時代背景も複雑だし、登場人物も多い。だから、義兄弟の契りとか、三顧の礼だとかそういうエピソードはすっ飛ばし、一番スカッとするエピソードを映画化したのだと思うが、そういう背景が描かれていないので共感しがたい。もちろん、中国で制作されたテレビシリーズなどと比べれば、断然血沸き肉踊る感じだと思うし、画面に緊張感がある。ちゃんと女性を引き立てようとする配慮も感じられる。二丁拳銃は、残念ながら出てこないけど、おなじみ白い鳩も舞ってくれる。いいところで終わっちゃうのは、噂で聞いていたので覚悟していたが、登場人物が多い中(途中でたびたび字幕で名前が紹介されるのはありがたかった・・・)もう少し初心者にもわかるような作りにしてほしかった。
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