「モーガンフリーマンの優しい笑顔」最高の人生の見つけ方(2007) ぽんさんの映画レビュー(感想・評価)
モーガンフリーマンの優しい笑顔
今更ながら。初見。
大富豪だけど家族がいない男性と、
笑顔の絶えない温かい家族がいる男性。
正反対の2人が余命宣告を受け、やりたいことリストを実行すべく世界を旅する話。
モーガンフリーマンの良い人そうな優しい笑顔いいわ。
こんな穏やかな顔で老後を迎えたいと思えるような表情。
40年間家族を育て上げた。最後くらいやりたいことをさせてくれ。
家族が死ぬ覚悟はできているが、死ぬ前に失うのはいやだ。
どちらもハッとさせられたセリフでした。
夢を諦めて家族を守った。最後くらい自分のためだけにやりたいことをしたい。という気持ちも理解できるが家族からしたら辛いよ。
今まで我慢していたことがたくさんあった。だから最後くらい。なんて言われたら送ることしかできない。
病室で家族のために生かすなんて家族の身勝手だったのか。と思った。
死ぬ前に失うと言語化されると、家族からしたら2人がやってることはこういうことだよなと。
モーガンフリーマンが火葬一択なのが意外でした。
アメリカは土葬が主流なのかと思っていたので。
序盤のナレーションも好き。
火垂るの墓しかり、結末を語り、その物語をなぞる系好き。
5月に亡くなるということは、吹雪が過ぎる春まで間に合う?
きっとエベレストに登ることはできないんだな。
と思っていたら。
秘書が危険なエベレストに登るのも愛だよな。
ビジネスパートナーと思わせておいて、人にやらせず自分で登って隣に置いて。
人に愛されてないような描写だったけど、きちんと愛情がある人がいて良かったよ。
撮影は本当に現地に行ったのかな?
90分と長くない尺の中でいろんな景色を見れて楽しかった。
あと二、三カ国行ってもいいだろうに、間延びすることなく、ちょうど良いところで旅が終わったと思う。
現実問題、末期癌で世界を飛び回る体力があるのか疑問ですが、物語なので細かい話は気にしない。
末期癌だからこそ出会えた2人、芽生えた友情。
良い話でした。
25.3.23 ネトフリ