「ニコルソン&フリーマン!この競演が見られるだけで大満足!」最高の人生の見つけ方(2007) たなかなかなかさんの映画レビュー(感想・評価)
ニコルソン&フリーマン!この競演が見られるだけで大満足!
入院先の病室で偶然出会った2人の老人が、死ぬ前にやりたいことをリストにし、それを実行していくというハートフル・コメディ。
監督/製作は『スタンド・バイ・ミー』『ミザリー』のロブ・ライナー。
主人公の一人、我儘な大富豪エドワード・コールを演じるのは『シャイニング』『ディパーテッド』の伝説的名優ジャック・ニコルソン。
主人公の一人、真面目な自動車整備工カーター・チェンバースを演じるのは『ショーシャンクの空に』『セブン』の伝説的名優モーガン・フリーマン。
ハリウッドを代表する2大俳優、ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンの競演が見どころの一作。
やはりジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンのパワーは凄く、この2人が画面に映るだけで、何やらとんでもない傑作を観ていると脳が判断してしまいます。
ジャック・ニコルソン扮するエドワードは、皮肉屋で嫌味な大富豪。この様な役をやらせればジャック・ニコルソンの右に出るものはいないでしょう。
モーガン・フリーマン扮するカーターは妻を愛し神を信仰する、博識で温厚な修理工。この様な役をやらせればモーガン・フリーマンの右に出るものはいないでしょう。
…とまあ、いつものジャック・ニコルソンと、いつものモーガン・フリーマンが、不治の病を罹ったことでそれぞれの人生を見つめ直すという、非常にありきたりな脚本の映画。
ありきたりな脚本ではありますが、老いと病、家族と孤独、理想的な生き方と死に方という普遍的なテーマを誠実に描いており、クライマックスの展開ではしっかりと感動させてくれます。
「棺桶リスト」に書かれた「荘厳な景色を見る」や、「世界一の美女にキスをする」といった何気ない「やりたいこと」が、後半で大きな感動を呼ぶことになるという構成が上手い!
性格、生き方、思想、肌の色まで何もかも正反対の2人が、不治の病という共通の不幸により繋がり、親交を深めて様子は微笑ましい。
お互いの心の内をさらけ出し、最高の人生を生き抜く為に思い悩み、奔走する姿に共感。
凸凹コンビが最高の相棒になっていくというバディ・ムービーとしても一級品です。
やはりジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンは素晴らしい役者であると再認識。この2人の共演を観られるというだけでも十分に価値がある映画。
時間も97分と丁度良く、気軽に観ることができ、しかもしっかりと感動できる良作👍