「面白いとか面白くないとか、それ以前の問題…」クローバーフィールド HAKAISHA たなかなかなかさんの映画レビュー(感想・評価)
面白いとか面白くないとか、それ以前の問題…
「クローバーフィールド」「タグルアト社」といった共通のワードが世界観を結びつけている、謎の多いシリーズ「クローバーフィールド・ユニバース」の第1作。
巨大怪獣の襲撃を、市井の人の目線で描くパニック映画。
製作を手掛けたのは『アルマゲドン』(脚本)、『ミッション:インポッシブル3』の、SF映画の大家J・J・エイブラムス。
全編にわたりモキュメンタリーの技法を用いて製作されている。
また、第三者の手により発見された映像であるという、ファウンド・フッテージという形式の作品でもある…らしい。
あるグループがマンハッタンでパーティをしている最中、突如として怪獣が襲撃。
その内の1人が、パーティの様子を撮影していたビデオカメラで街の様子を撮影することに…といった映画。
そのため、映画はカムコーダーを用いて撮影されている。
これが強烈に酔う!マジで酔う!
85分という短尺だが、この時間が限界…これ以上の上映時間があったら死んでいたかも…
映画の内容も正直つまらない。最初の20分くらいは全然知らない人達のパーティー映像を見させられ、いざ怪獣が襲撃してきても怪獣のルックが見えないためフラストレーションが溜まる。
そもそも、モキュメンタリーで作られたパニック映画という企画自体、個人的には賛同しかねる。手の加えられていない本物のドキュメンタリーで、もっと衝撃的な映像が沢山あるのですから。
2001年9月11日の映像の方がよっぽど衝撃的かつ教訓的である以上、この手の作品の存在意義はあるのか?
やはり、怪獣映画はデカい化け物がドーンと現れてバリバリ街をぶっ壊して最後はシーンと消えていくという様式美が大事だと実感しました。その方がスカッとするしね。