銀色のシーズンのレビュー・感想・評価
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スキー場ロマンスはベタな方が好み
白馬のスキー場を舞台に挫折した元ワールドカップのモーグル選手、銀(瑛太)と訳ありの女性、七海(田中麗奈)のちょっとひねったメロドラマ。
かっては地元のヒーローだった銀だが今では落ちぶれてちょい悪のスキーフリーク、似たような仲間と終始悪ふざけのコメディ担当、別にヒロインを訳ありにしなくてもスキー場のロマンティックな青春群像劇で通るのだが、それではありきたり過ぎると、とんでもないシチュエーションを被せましたね。それが仇になって二人のロマンスに酔う気分にはなれません。ここぞ感動の場面ですよと言わんばかりのもったいぶったひっぱるカットが多すぎ、素人臭い演出も鼻につきます。
どうせといったら失礼ですがフジTV映画ですからベタな白銀ロマンスに徹した方が気楽に愉しめる気がしました。
コブクロのWhite Days とシンクロ!
「愛と希望」がなければ人は生きていけない。
主人公の城山銀は幼い頃に親をなくしながらも、桃山町で有望なスキーヤーに成長する。銀の挫折(ある大会での失敗と怪我から立ち直れない)には、この孤独な生い立ちが背景にあるのだが、この映画は多くを語らない。エンディングの「White Days@コブクロ」の歌詞に「僕(銀)」の孤独の影を見出すだけである。
桃山町で出会った仲間と共に野放図な日々を送る銀の前に、綾瀬七海が現れる。彼女もまた愛と希望を失い、心の闇をさまよっていた。しかし映画の後半までそれは語られることがない。
ホワイトウエディング企画に乗ってきた七海を軽蔑していた銀が、いつの間にか七海に惹かれ、その唇にひきよせられていく(キスは成功せず…)。
この映画はこれまでのエンターテイメント映画とは異なり、等身大の愛・希望・優しさとの出会いの喜びを描いた穏やかな作品である。登場人物は皆、不器用だがあたたかい。何度か見ているうちにそれが心に沁みてくるヒューマンな映画である。
雪山猿歌~。
これを「海猿」に対し「雪猿」というのはどうなの~?(;一_一)
という感じが否めない雪山映画でしたが、スキーやスノボを
される方には、けっこう楽しめる場面が多いんではないかしら。
私はまったくやらないもんですから^^;その醍醐味は分からずxx
ただ予想していた「かなりくだらない映画」の印象はなくなって、
案外ネガティブな若者たちの(ホントに)暗く切ない群像劇でした。
雪猿こと雪山のなんでも屋三人衆のもとへ、山の教会で結婚式を
あげる予定の、まったくスキーが出来ない花嫁さんが到着する。
彼らと絡むと、ろくなことがないと考える町の皆さんは、彼女の
保護に努めるものの、元・モーグル選手の城山銀(何だこの名前^^;)
にコーチを頼むことになってしまった。。
すでにこの時点で「あれ?」と思う部分が出てくるのですが、
種明かしは中盤以降になります。彼ら雪猿の過去なども追々…。
どちらかというとこの辺りまでは、スキー場や雪の教会など、
レジャーシーンが占めているので気軽に観られる感じでしょうか。
彼らの悪ふざけが高じて起こした事件が、真実を招く中盤以降、
人生の挫折(とはいえ君らはまだ若い^^;)を乗り越えようともがく
若者像が延々と語られて…特に田中麗奈が演じる寡黙な花嫁は
良かったですね。彼女の気持ちも何か分かる気がしました…。
まぁただ、なにも雪山でやらなくてもいいんじゃないか。と(爆)
…あ、それを言っちゃ映画になりませんね^^;
スキーもそうらしいですが、とにかく下を向いてちゃダメ!
そういうことなんでしょう、この映画が教えてくれることは。
彼女が初めてちゃんと滑れた時に、晴々と彼に言う言葉。
当たり前のことでも、分かりきっていることでも、自身が
その立場にならないと分からないことって沢山ありますから…。
いつか必ず晴れるから大丈夫、頑張って乗り越えて欲しいな。
(かの九ちゃんだって、上を向~いて歩こう~と唄ってます♪)
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