「少し違和感を感じました」JUNO ジュノ えんさんの映画レビュー(感想・評価)
少し違和感を感じました
作品自体は良い作品です。
女子高校生の妊娠という重めのテーマを時には笑いを交えつつ、結末まで描き切っています。
描写に少し違和感を感じたのが以下です。
これは私が日本で生まれ育ったことによる感覚の違いか、
それとも育った時代の違いか…
・子供の父親(男子高校生)
一応子供の父親本人には報告するのですが、あくまでも本人にサラッとジュノの決断を話すだけ。
彼の両親に話す描写はなかったと思います(彼の母親は少し出てきますが、ジュノを煙たがっているような描写が少し出てきます)。
ジュノの家庭は決して貧困家庭ではないと思われますが、出産の費用や医療費の負担などを子供の父親(とその両親)と交渉しなくて良いんだろうか…と少しモヤっとしました。
映画を通してちょいちょい出てきた彼は、最後にも登場します。
彼は、ジュノの妊娠の前後で何か変わったのだろうか…?
・養子先を地域のフリーペーパーで決める
これは「映画だから」と思いたいです。
犬や猫の里親募集(里子先を探している人が出している)はたまに見るのですが
人間の赤ちゃんの募集、それも養子に取りたい側が出しているのがちょっと不思議でした。
・子供が生まれるまでの間、養子に出す側と養子に取りたい側が定期的に情報交換
養子に取りたい夫婦の要望で、子供が生まれるまでの間に何度か夫婦の家を訪ねます。
「これは映画なのでやり取りを描かないと作品にならない」と言われればそれまでですが
こんなにがっつり対面でコミュニケーション取るのが少し意外でした。
・臨月まで(多分)普通に高校に通学しているジュノ
授業中のシーンはほぼないのですが、学校帰りに臨月の大きなおなかで
ジュノ自ら車を運転し、養子に取りたい夫婦の家まで行くシーンがあります。
体調不良で休んだりしないんだろうか…?
若くて体力あるからどうにかなってしまうんだろうか…?