劇場公開日 2008年7月5日

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スピード・レーサー : インタビュー

2008年7月4日更新

エミールと同じく子役出身のクリスティーナが今回演じたのはスピード・レーサーをサポートするトリクシー。28歳ながら出演した映画は35本以上というベテラン女優の彼女に、本作出演の感想を聞いた。(取材・文:森山京子)

クリスティーナ・リッチ インタビュー
「この映画に参加できたことを心から誇りに思ったわ」

本作に出演して大満足というクリスティーナ・リッチ
本作に出演して大満足というクリスティーナ・リッチ

——完成した映画を見てどう思いましたか?

「文字通りぶっ飛んだわ。こんな凄い映像は初めてよ。あまりに圧倒されて言葉を失ってしまったほどなの。素晴らしい映像が洪水のように押し寄せて、私の処理スピードじゃ追いつけなかった。ビジュアルが凄いだけじゃないわ。ハートがあって娯楽性もたっぷり。この映画に参加できたことを心から誇りに思ったわ。それに私はトリクシーがお気に入りなの」

——彼女のどんなところが好きなんですか?

「明るくて楽しいところ。お人形さんのように着飾っているけど、カンフーをやったりヘリを操縦したり。リーダーシップもあるわ。とても女の子らしいのに、男の人が得意とすることすべてに長けているでしょ。ものすごくフェミニストでクールだと思うな」

外見は女の子らしいのに、 行動は男らしくクールなトリクシー
外見は女の子らしいのに、 行動は男らしくクールなトリクシー

——シーン毎にヘアピンが変わっていたり、リップをバッグの色に合わせたり、お洒落も楽しいですね。

「そうなの、髪型から何からとってもユニーク。今、人気があるスタイルとは言えないけど、そこが逆に気に入ったわ。60年代のモッズ風で、お人形さんみたいで、オリジナリティがあるわ。あのピンクも好きよ」

——ファッション好きのあなたにぴったりのキャラですね。

「私、トリクシーに似ていると思うわ。洋服が好きだし、女の子らしい格好をするのも好き。同時にスタントをやったり、ケガをしたり、そういうのも好き」

——本当ですか?

「うん、傷を見せて武勇伝を自慢しあったりするの。新しい課題に挑戦するのも好きだわ。撮影現場で、片手腕立て伏せのコンテストがあったんだけど、私は1回もできなかった。それがあまりにも悔しかったので、それからずっとジムに通って、今では20回こなせるようになったのよ。見て(と腕まくりして)、この腕が私のガンよ(笑)」

エミールをお姉さん目線で観察していた!?
エミールをお姉さん目線で観察していた!?

——エミール・ハーシュとの共演はいかがでしたか?

「エミールは最高よ。ものすごく才能があるわ。若い彼が大作に出ていろんなことを吸収していくのを間近で観察できたのはとても楽しかった。彼は成功への階段を自然に上がっていると思う。でも素顔は最初からずっと変わらないファニーな男の子なの」

——まるでお姉さんみたいですね。

「私はもうすぐ30歳だから、彼を弟のようにあつかってもいいじゃない?(笑)」

——ウォシャウスキー兄弟は、変わった人たちと言われていますが、一緒に仕事してどうでしたか?

「私はそう思わないわ。彼らは親切で暖かくてユーモアがあって、一緒にいるだけでとても楽しい人たちよ。思えばばこの映画の撮影中はずっと笑っていたような気がする。それに彼らは明確なビジョンを持っているから、分からないことはなんでも説明してくれる。とても仕事がしやすいの。私はとてもローテクな人間だから、説明されてもちんぷんかんなことばかりだったけど、“とにかくやってみる!”って気にさせてくれるの。彼らの才能には本当に感服するわ。複雑で豪華絢爛なビジョンを頭の中で生み出し、それをスクリーンに投影させる能力がある人たちよね」

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