「かなり高齢なんですね!」ウルヴァリン:X-MEN ZERO kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
かなり高齢なんですね!
本当の父親を殺してしまったジェームズは兄のビクターとともに南北戦争、第二次大戦、ベトナム戦争を戦ってきた。150年以上なのだ・・・ベトナムでは上官を殺し、銃殺刑となるが、二人は銃じゃ死ねなかったのだ。その二人をストライカー少佐(ダニー・ニューストン)が特別部隊“チームX”にスカウトする。ミッションをこなしていくうち、殺し屋稼業がいやになったジェームズはチームを抜ける。6年後、カナダの山奥で普通の女性ケイラ(コリンズ)と暮らしていたが、かつての仲間が次々と殺されたと報告するためストライカーが訪れた。犯人は兄ビクター。ついにケイラまでもがビクターの毒牙に・・・
教師をしていたケイラだが彼女もまたミュータントであり、触れれば相手を操ることができる能力があった。恋は盲目という言葉がピタリとくるほどジェームズ=ローガンは彼女の能力が気にならないほど。そんなケイラが殺されたと知り、ローガンはビクターを殺すため、ストライカーが勧める超合金アダマンチウムの骨格改造手術を受け入れるのだ。ストライカーの狙いはミュータントキラー軍団を作ること。『X-MEN2』でも悪役だったストライカーだが、このスピンオフで彼の素性が明かされるという仕組みになっている。
ストーリー的には兄弟の確執もあり、恋物語もあり、スリーマイル島での実験室なんて設定も面白い。さらにケイラは生きていて、ストライカーに利用されてただけ。序盤に登場したウェイド=ウェポンXIがクライマックスで対決!さらにビクターは実際にはケイラを殺してなかったとを知り、確執も休戦状態となってローガンとビクターが共に戦うというシーン。なんだかこのシーンは凄い。
誰が一番悪いんだ?などと考えてたらキリがない。まぁ、ストライカーなんだろうけど・・・それにしてもビクターが最後に兄弟愛を見せてくれた。そして、記憶喪失になった経緯。サイクロプスとなるスコットが高校生となって登場するお楽しみもある(役者は違う)し、ラストでチャールズ・エグザビアが登場する程度で、1作目から3作目までとはそれほど繋がりは深くないけど、その点だけは悲しいほどだった。