劇場公開日 2008年9月6日

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「自分探しの旅、、というか。」イントゥ・ザ・ワイルド ★りんごちゃん★さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0自分探しの旅、、というか。

2010年12月18日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

知的

難しい

友達に勧められて観てみた映画。
ノンフィクション映画は好きで、こんな重い結末だと知らずに、ふんわりした気分で観てました。

映画の進行は、時間を行ったり来たりします。
旅の後半、バスを見つけそこを拠点にした生活をするのだけど、
そのバス生活を軸に、
●何故家を飛び出たか、
○バス生活、
●初めに出会った人との生活、
○バス生活、
●次に出会った人との生活、、
○バス生活、、、
といったように。
ただ、この時空の飛びの必要性はあまり要らなかったような、、、

この映画を3行で言えば、

裕福で頭の良い、将来有望男子。
ある日、何もかもが嫌になって『自分探しの旅』へ、家を出る。
あ、自然の中で暮らしてみるかー!

みたいな流れ。
つまり、とっても親不孝者です。
家族には散々な心配をかけさせたけれど、
道中に出会う人達との出会いで、人間として愛を育んで足跡を残していたと思う。
どっちが良い選択肢かは分からないけれど、
私の考えでは、どんなに他人を幸せな気分にさせようと、親家族を悲しませるのは一番の罪だと思う。
例え、どんな家族だとしても。
だから、彼のしたことは良いことだったとは思えない。
だけど、彼は旅の2年半で、普通の人間が生きる残りの人生分、楽しんだと思う。

Happiness is only real when shared.
「幸福が現実となるのはそれを誰かとわかちあったときだ。」

家族と離れ、”孤独”への後悔の気持ちで書いたのか。
それとも、
道中”誰かと分かち合った”時を思い出して、幸せをかみしめて書いたのか。

主役の役者魂は素晴らしい。
まるでドキュメンタリーを見ているようでした。
エミール・ハーシュの演技力に、+0.5で総合4.0です。

★りんごちゃん★