アリス・イン・ワンダーランドのレビュー・感想・評価
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アリスがちゃんと完結したって感じ
初3Dでしたが立体感すごかったです!でも最後まで見終わってみてこの映画は別に3Dじゃなくても良かったですね。
内容・世界観は良かったです!
ティムバートン得意の世界観だったので映像を見てるだけでも楽しかったです。色使いもキレイ♪
アリスの19歳って年齢設定がピッタリでアニメ映画のアリスより言いたいことがちゃんと伝わったしアリス自身が自分と向き合い乗り越えたことでアリスって物語がちゃんと完結したって感じました。
アニメでみたキャラクターの解釈も面白くハマっていました。
原作にはないキャラも良かったです。
デザイン的に僕の好きな猿の惑星的な所も見え楽しめました。
最後はドラゴンで良かったのかどうかはちょっと気になりましたが全体的には○でした。
アリス役の女の子はもうちょっと花がある子だと良かったのかな〜という感じでした。
あと、ジョニーデップの役はあまり重要な役ではない所を立たせてもらってましたね(笑)
アリス的には…
普通の映画として見たら面白いかもしれませんが
アリス的にはちょっと善悪がきつかったと思います
アリス本人もちょっと正常すぎたような気もします…
でもジョニー・デップは最高でした!
最後のジョニー・デップのダンスの締めはすごく良かったと思います
首回ってたけど…
剣と魔法のファンタジー
もともとの「不思議の国のアリス」はきちんとストーリー知らないんですが、この「アリス」は、幼少児に一度来た(ただし覚えてない)「不思議の国」を再び訪れた、という設定みたいです。
で、そのストーリーはといえば、もともと「不思議の国」には、異世界から来た勇者アリスが伝説の剣を使って邪悪な女王の手先のドラゴンを斬り殺し世界の平和を取り戻す、という伝承があったところ、アリスがその伝説の通りの働きをみせる、というものです。なんじゃそりゃ。
「不思議の国」はアリスの夢の世界なので、アリスが日ごろ抱いていた6つの空想の通りの物語だった、というわけですが、でもこの6つの空想も物語上何らの意味を持つものではなく、竜を倒す瞬間に唐突に竜を倒す空想をしてきたとか言いだす。
現実世界との繋がりもなんだかなぁという感じ。「不思議の国」から帰ってきたアリスは、親の決めたフィアンセからの茶番じみたプロポーズを断り独自の道を歩み始める。それは「不思議の国」で勇気を得たから……というわけでは全然無くて、そもそもアリスは「不思議の国」に行く前から因習の類に反発しており、「不思議の国」で人間的成長があったというわけでもありません。
じゃ、そういうテーマ性みたいなものを抜きにして娯楽作品として面白かったかというと、これまた特に面白いポイントも無く…。
あと、余談というか、この映画についての感想ではなくなるのですが。3D映画、初体験でした。
メガネの上から3Dメガネをかけるのは、ちょっと痛いです。
3Dに違和感はあまり感じませんでした。私が視線を合わせてた部分のピントをむりやり外されたときは違和感ありましたけど。
でも、3Dになったからって特別に感動が増すというわけでもないので、300円の価格差はちょっと悩みます。
バートンに合ってない。
興行成績はかなりのものらしいが^^;
観る人によってかなり評価が分かれそうだと思った。
私は…ハッキリ言ってつまらなかったクチ(爆)
アリスの世界観や映像美はバートン色を出していても
内容がぜんぜん面白くないxバートンらしくないのだ。
どこかのサイトで評論家さんが書いていたがその通り。
今さらそんなこと言わないでよ的なことを平気で言うと、
従来の彼が味方すべきはアリス以外なら「赤の女王」だと
思う。ああいう世間から疎まれる「はぶんちょ」キャラに
バートンは観る目と愛情を注いできたのに、今回は違う。
そっか、あのネズミの王国の重役に善悪しっかり描けよ!
なんて言われて押し切られちゃったのかなぁ~なんて^^;
余計な心配をしてしまったのは私だけか。
大人になったアリスと現実の世界をリンクさせたのは巧い。
これからアリスが生きていく世界がハッキリと自覚できて
「大人になるってのはこういうことなんですよ」的な説教が
どこからか聞こえてきて、もちろんジョニデとの別れ?は
惜しい気もするんだけど^^;あ、あれはマッドハッターか。
彼をはじめ、役者たちの演技は申し分なく巧かったと思う。
新人M・ワシコウスカも不満を湛えた顔が何ともいえずイイ。
最も異様に見えたのが私的に「白の女王」でA・ハサウェイが
どす黒い口紅をつけてニヤリとほほ笑むたびに、コイツ何か
企んでるんじゃないか!?ってか、その方が面白いぞ!と
期待していたのに^^;結局何にも起こらず…う~つまらねぇ。
アンタいったい何を期待してたの??と聞かれると^^;
あ~そうか、私の観方が悪いのか?とも思えるのだけれど、
つまらなかったものはつまらなかったのだから仕方ない。
一緒に観た友人に払ってもらった3D料金を「返せよ!」と
責められなかったのが自分にとってはせめてもの救いだ。
C・グローヴァーが元気で何よりv
(9<ナイン>は楽しみ。監督じゃないけどどうかしら…?)
アリスインワンダーランドを見て
ジョニー・デップのジョニー・デップっぷりに注目するとオモシロい。
アリスインワンダーランドのジョニー・デップとパイレーツオブカリビアンのジョニー・デップの歩き方を見比べてみるとオモシロいほど同じである。
チェシャ猫は原作の不思議の国のアリスと違ってアリスにとても協力的である。
アリスの味方になる動物も"これが味方になるの?"といった感じの動物でなかなか見物だ。
ファンタジーにはジョニー デップ
映画「アリス イン ワンダーランド」、原題「ALICE IN WONDERLAND」を 3Dで観た。
監督:テイム バートン
原作:ルイス カロル「不思議の国のアリス」1865年
「鏡の国のアリス」1871年
キャスト
アリス:ミア ワシコウスカ
帽子屋:ジョニー デップ (MAD HATTER)
レッド クイーン: ヘレナ ボンハム カーター
ホワイト クイーン:アン ハースウェイ
笑う猫:(声)ステファン フライ、マイケル シーン
芋虫:(声)アラン リックマン
ストーリーは
6歳のアリスは 夢ばかり見ている子供だった。夢の中には 笑う猫や、青い芋虫が出てくる。それを大好きな父親に話して聞かせると アリスの想像上の生き物の話を父親は静かに 優しく聞いてくれる。そして、もし夢を見ていて 怖くなったら いつでも逃げておいで。そのときは 腕をつねったら 目が覚めて怖いものは みんな無くなってしまうよ というのだった。
19歳のアリスは最大の理解者だった父親を亡くし 領主のお城で行われるパーテイーで領主の息子からの婚約の申し出を承諾することになっていた。たくさんの賓客の前で、アリスは領主の息子から 膝まずいて婚約を申し出られる。でも、アリスはそれを承諾して他の女達のように 貴族の退屈な生活に入る気には、どうしても なれなかった。アリスの一挙一動が注目される中で、進退窮まったアリスは 突然そこに現れたウサギを追って、森に逃げ出してしまう。
その時計をもった奇妙なウサギを追って アリスはウサギ穴に落ちてしまう。落ちた先は 小さな部屋で、そこに小さな小さなドアがあった。テーブルの上の飲み物を飲むと アリスの体は小さくなって キーでドアを開けてみると そこは 不思議な森の中だった。
時計を持ったウサギ、水たばこを吸う青い芋虫、消えてしまう笑う猫、双子のテイードルデイーとテイードルダム、みんな アリスが子供の時に夢で見た生き物だった。山高帽の帽子屋にお茶によばれ テーブルにつくと、見るからに恐ろしげな 専制君主の将軍がアリスを捕まえにくる。帽子屋の機転で アリスは小さくなってテーポットの中に隠れる。
この世界では 暴君 赤の女王が専制政治をしている。彼女の予言書には アリスと言う名のものが 赤の女王の守り神である怪鳥を殺して国を滅ぼす と書いてあるので、アリスを捕まえてその動きを封じようとしていた。アリスは自分を テーポットに 隠してかくまったために 双子や帽子屋が赤の女王に捕まって虐待されていると知って、赤の女王のお城に入りこんで彼らを救い出して、白の女王のところで、保護を求める。 そのために、赤の女王と白の女王は、戦争になってしまった。 アリスはやむなく、剣を手に入れ 赤の女王の守り神の怪鳥の首を落として、戦争を終了させる。
やっと不思議の世界に平和が訪れる。帽子屋との淡い恋、、、。ずっとここに居てもいいんだよ、といわれながら、アリスは城に戻る決心をする。魔法の薬を飲んで 領主の家にもどると、アリスは はっきりと婚約者に わたしは結婚しません。領主の仕事の手伝いをしたいのです と言う。貿易を通じて 海外進出を手がけていた領主は アリスの機転の利く助言を喜んで受け止めて、仕事を任せるようになっていった。アリスは新天地を求めて 新しい仕事を開拓していった。仕事のできる有能な女性が誕生したのだった。
というストーリー。
原作のルイス カロルは、数学者 チャールズ ラトウィッジ ドジソンのペンネームだ。童話のなかでも、彼の作品は難解だ。登場する生き物達の異様さ。チョッキを着たウサギ、笑う猫、タバコを吸う青い芋虫、トランプの兵隊達、これらの生き物達に 形而上的な 特別の意味があり、これらはフランツ カフカの「変身」のような比喩がかくれているのだろうか と考えてしまう。アリスが交わす 生き物達との会話も尋常な会話ではない。ややこしくて難解なクイズ、解答のない質問、何の脈絡もなく突然 アリスを冷ややかに笑ったり 物を破壊したりする、マザーグースがでてきたり、一級の皮肉や、しゃれ言葉がちりばめられている。
もともと作品はドジソンが 8歳から13歳までの少女達と船旅をしたときに、子供達に即興で 話して聞かせた冒険物語がもとだ。数学者が少女達をおもしろがらせようと、彼女達が受けている学校教育への批判や 皮肉で少女達を笑わせ、難解な会話やクイズで少女達の知性をくすぐることで、おおいに盛り上がったであろう、当時のインテリ階級の船旅の様子が想像される。
1865年作「不思議の国のアリス」と、1971年「鏡の国のアリス」二つの童話を、映画監督、テイム バートンが彼の新解釈で、映画にした。とてもわかりやすい。すばらしい。
ルイス カロルの空想世界をこんなふうに解釈できるということが 新しい発見だ。
この映画は ビクトリア時代の ひとりの女性の成長の物語になっている。アリスは 自分が6歳のときに 夢のなかで 創造した生き物達を守る為に 恐怖感を克服して戦いに挑み、勇気を出して その責任を果たした。そのことによって 自信を得て、勇気をもって自分の生きる道を歩む女性になる。おとぎの国での経験が 彼女を一人前の女性の成長させたのだ。
アリスを演じたには、オージー女優、ミア ワシコウスカ、21歳の新人だ。なかなか良い役者だ。全然笑わない。
監督テイム バートンの長年のパートナー ヘレナ ボンハム カーターが コンピューターグラフィックを使って 頭だけ倍の大きさにして赤の女王を演じている。おとぎの世界で、赤の女王の見た目の異様さと、「首をちょん切れ」とさけんでばかりの怖さとで、ピカいちに、光っている。そのとりまきたちの貴族が 媚をうるように鼻を倍のおおきさにしたり、耳や顎をおおきくしたりしている姿が笑える。
白の女王は アン ハースウェイ。この人は目も口を大きくて整った顔の美人なのに何故か ジュリア ロバーツのような華がないのは 大根女優だからなのかもしれない。
そして何と言っても、ジョニー デップ。
素晴らしい役者だ。ファンタジーの世界が、彼ほど似合う役者は他に居ない。
アリスが これは私が子供の時に見た夢の世界なの と帽子屋に言うシーンがある。「え、これは君の夢なの?」「じゃ、ボクもただの夢で本当のことじゃないの?」とアリスに問う哀しい目、、、。最後にアリスが 現実世界の屋敷に戻る決意をしたときに「ここにっずっと居てもいいんだよ。」と言ってみる 傷つきやすい男の目、、、。しんみり。
ジョニー デップが スコットランドなまりで とても良い役を演じている。この映画、彼が見たくて見る人も多いはず。
女が自立することなど考えられなかった時代に、自由闊達な想像力旺盛で正義感の強い 心の優しい少女の 成長の物語だ。とても良い。
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