「剣と魔法のファンタジー」アリス・イン・ワンダーランド 山上 朮さんの映画レビュー(感想・評価)
剣と魔法のファンタジー
もともとの「不思議の国のアリス」はきちんとストーリー知らないんですが、この「アリス」は、幼少児に一度来た(ただし覚えてない)「不思議の国」を再び訪れた、という設定みたいです。
で、そのストーリーはといえば、もともと「不思議の国」には、異世界から来た勇者アリスが伝説の剣を使って邪悪な女王の手先のドラゴンを斬り殺し世界の平和を取り戻す、という伝承があったところ、アリスがその伝説の通りの働きをみせる、というものです。なんじゃそりゃ。
「不思議の国」はアリスの夢の世界なので、アリスが日ごろ抱いていた6つの空想の通りの物語だった、というわけですが、でもこの6つの空想も物語上何らの意味を持つものではなく、竜を倒す瞬間に唐突に竜を倒す空想をしてきたとか言いだす。
現実世界との繋がりもなんだかなぁという感じ。「不思議の国」から帰ってきたアリスは、親の決めたフィアンセからの茶番じみたプロポーズを断り独自の道を歩み始める。それは「不思議の国」で勇気を得たから……というわけでは全然無くて、そもそもアリスは「不思議の国」に行く前から因習の類に反発しており、「不思議の国」で人間的成長があったというわけでもありません。
じゃ、そういうテーマ性みたいなものを抜きにして娯楽作品として面白かったかというと、これまた特に面白いポイントも無く…。
あと、余談というか、この映画についての感想ではなくなるのですが。3D映画、初体験でした。
メガネの上から3Dメガネをかけるのは、ちょっと痛いです。
3Dに違和感はあまり感じませんでした。私が視線を合わせてた部分のピントをむりやり外されたときは違和感ありましたけど。
でも、3Dになったからって特別に感動が増すというわけでもないので、300円の価格差はちょっと悩みます。