「ハート頭の赤の女王がイラつく」アリス・イン・ワンダーランド akkie246さんの映画レビュー(感想・評価)
ハート頭の赤の女王がイラつく
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赤の女王は、誰からも愛されていないため、権力者にはなりえないのだが、不思議の国では前国王の長女であるという理由で、女王としてこの国の最高権力者になっている。まずこの馬鹿女にイラつく。
そして我らが主人公アリス・キングスレイの性格にも共感は持ちにくい。父を亡くし、姉は嫁いだ。母は、アリスに貴族と結婚することを望んでいる。しかし、アリスは嫌がっている。
この作品中、八割はアリスの夢世界である。いや、夢ではなく夢とはまた別の世界かもしれないが。
マッドハッターは、顔を白塗りかつ大きな帽子をかぶった道化師。三日月うさぎは、手当たり次第にものを投げつける。チェシャ猫は、空中に浮かび、姿をけすのも自由自在、まさに神出鬼没。芋虫のアブソレムは、謎の存在。
本編では、ジャバウォーキーとの決闘によって、アリスがほんとうのアリスになるという物語だ。ゆえに、不思議の国で動物たちに翻弄されるだけの原作のもとのアリスの物語よりも一層ワイルドで、すこし大人向けにできている。
白の女王のとぼけた味、ハートのジャックの裏切り、臣下の人々の愚かさ。
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