「不思議世界の名作がマッチョな世界に」アリス・イン・ワンダーランド 月野沙漠さんの映画レビュー(感想・評価)
不思議世界の名作がマッチョな世界に
2016/07/01、DVDで鑑賞。
続編の『アリス・イン・ワンダーランド 時間の旅』の予習として鑑賞。
不思議の国のアリスと鏡の国のアリスを混ぜて色々アレンジしてますね。
できればこの映像技術でオリジナルの不思議の国のアリスを実写化して欲しいし、続編作るなら世界観もこんな風に強引に悪役を作り上げて正義が悪に勝つみたいなマッチョ思想なものにしないでほしい。
鏡の国のアリスに出てくる赤の女王は確かにすぐ首を切れと命令する癇癪持ちのおばさんですが、実際は誰の首も切っておらず、ちょっと迷惑な偏屈オバサンみたいな感じだし、白の女王はこの映画みたいに美しく賢明ではなく、醜く、服も自分で切れないほど愚かに描かれています。まあ、勧善懲悪ストーリーにするためにキャラの性質の変更が必要だったのでしょうが、ハリウッドってこんなのばっかりですね。子供に夢を与えた童話くらい、変な改変をやめて、世界観を守ってほしいんですが。
とはいえ、それなりに楽しめはしました。
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