ハリー・ポッターと謎のプリンス : 特集
08年冬から公開延期されたシリーズ6作目「ハリー・ポッターと謎のプリンス」がやっと公開。全7作の世界的大ヒットシリーズも第6作で、原作のラスト1作を映画では2部作にするので、あと2作を残すのみ。今回は、最終作「死の秘宝」の撮影で忙しく、来日がないらしい主演3人の近況と、さらにその撮影現場の模様を語ってくれたデビッド・イェーツ監督のインタビュー、そして最後に、ここまでついてきた人には説明不要かもしれないが、基本的な復習&予習をまとめてみた。(文・構成:編集部)
「謎のプリンス」鑑賞前にこれをチェック!
【その1】主演3人の近況は?
これまでは、ほぼ毎回、日本公開前にキャストの来日があったが、今回は次回作「死の秘宝」の撮影中のため来日はないという。そんな主演3人の近況は?
○ダニエル・ラドクリフ…「ハリポタ」以外の主演作も決定!
最近のインタビューで、本シリーズの後も俳優業を続けていくことを宣言。今や彼も20代になるので、彼とは違ってアクターズスクールで専門的に演技を学んで歌や踊りも学んだ同世代の俳優たちと、役を巡って競うことになることを意識していると冷静に語っている。そして、今からシリーズ終了後の出演作を探して、さまざまな脚本を読んでいるところだそうだ。
すでに本年1月には主演作も決定。その「運命の旅 The Journey is the Destination」は、ロイターの報道写真家ダン・エルドンの生涯を描く伝記映画。彼は93年にソマリア内戦で22歳で亡くなった人物で、彼の母親もこのキャスティングを喜んでいるそう。女流監督ブロンウェン・ヒューズが監督、シリアスな社会派映画になりそうだ。
○エマ・ワトソン…秋から大学生!バーバリーのモデルも
英国の名門イェール大学とケンブリッジ大学、米コロンビア大学などに合格したという報道もあるエマ・ワトソンは、「どの大学に進むのかは入学するまで内緒」としていたが、ラドクリフがポロッとしゃべってしまい、アメリカの名門ブラウン大学進学が発覚。いずれにしてもハーマイオニーと同じ才色兼備ぶり。
一方、本作のロンドンプレミアでは、胸元の開いたビンテージドレスを着用し、「ビンテージはとても楽しいわ。どれもオリジナルだし、自分の好きなものを見つけられるのはうれしい」と、19歳になってすっかり女の子らしくなり、本年のバーバリーの秋冬コレクションのモデルとしても活躍。バーバリーのクリエイティブディレクターは「彼女は、このブランドが目指している、クラシックな美しさと現代的なエッジの双方を兼ね備えている」とエマを絶賛。女優業以外の活躍の場も広げているが、本人は「俳優業は辞めるかもしれない」「メイクアップアーティストになりたい」といった発言もしており、将来への夢を模索中?
○ルパート・グリント…青春スリラーなど新作も続々決定!
新作の三角関係青春スリラー「チェリーボム」では、まるで別人のような風貌を披露。この作品は本年のベルファスト映画祭やダブリン映画祭で上映されている。続いて「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズでおなじみのビル・ナイと共演した「ワイルド・ターゲット」も撮影済み。「隣のヒットマン」のジョナサン・リン監督のアクション・コメディで、本年英国で公開予定だ。ちなみにビル・ナイは「ハリポタ」シリーズの新作に出演との噂も。
7月初頭に新型インフルエンザに感染していたと報じられたが、軽度だったようですぐに回復。最近のインタビューでは、「死の秘宝」でのエマ・ワトソンとのキスシーンについて「彼女はキレイだからドキドキものだった。僕とラドクリフのどっちが彼女に夢中だったかは言わないでおくよ」と発言したが、「もうお互い10年も知ってる間柄だから、妹とキスするみたいなものだった」だそう。