「妙にしんみり…」NINE αさんの映画レビュー(感想・評価)
妙にしんみり…
これでもかというアカデミー賞俳優がズラリならんだキャストに、ロブ・マーシャル監督が手がけるミュージカルとくれば、期待しないわけにはいなかい。
が、フタを開けてみるとどうにも評価が芳しくない。なんで?と思ってやっとこさ鑑賞したところ、なるほど、悩める男の姿が延々と続くことでラストも妙にしんみりしてしまった……。
やっぱりみんなミュージカルというとゴージャスでハッピーなものを期待してしまうから、そこで期待ハズレという思いから評価が低空飛行したのではと……。特に近年は『ヘアスプレー』など楽しく華やかなミュージカルが受けている時代。原作がフェリーニ、過去のイタリア映画へのオマージュがたくさんなのだろうけど、よほどの映画通でなければ、そういうところは分からないわけだし。
予告編でもフィーチャーされていたケイト・ハドソンのミュージカルシーンが唯一ワクワクしたところ。素晴らしかった……が、彼女の役自身は別にいなくてもいいのでは?という役どころでなんだかなぁ。アカデミー賞ではペネロペ・クルスがノミネートされたけど、一番良かったのはマリオン・コティヤールだと思いました。
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