ダークナイトのレビュー・感想・評価
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2010年以降のアメコミヒーロー映画の概念を変えた傑作
ゴッサムシティに現れたピエロのような風貌をした謎の人物、ジョーカー。
ジョーカーがバットマンの正体を世間に晒させようと劇場型の犯罪を繰り返し、人々を恐怖のどん底に陥れる様を描いたリブートシリーズの2作目にして、10年代以降のアメコミヒーロー映画の概念を変えたとも言える傑作。
ヒースレジャーのことは全く知らない。正直死ぬ間際にジョーカーを演じたことで過大評価されてる感もある気がする。
ただ確かにこのジョーカーはすごい。
ジャックニコルソンが演じたコミカルながらも狂ったジョーカーとはまた別な狂ったジョーカーを見事に演じ、アメコミ原作映画ながら第81回アカデミー賞助演男優賞を死後受賞したことはとても有名な話の様子。
もはやジョーカーが出てるシーンがだいたい名シーンになってしまう。
好きなシーンは最初の銀行強盗前にワゴンに乗り込むシーンから最後に宙吊りになるシーンまで全て。ホントにそんな勢い笑。
真面目に言うとどデカイ車をワイヤーを用いてひっくり返され、バットモービルで突っ込んでくるバットマンに対し仁王立ちで挑発するシーン。振り向き様も完璧。
彼の素性など様々な部分が謎なのもいい。
ジャックニコルソンのジョーカーは元ギャングで実はブルースの両親を殺した張本人であるのだが、こちらのジョーカーは一切謎。
さらにいうと喋ってることも謎。彼の姿を目に焼き付けたくて必死に見ていても言ってることが抽象的かつわけがわからないため全然集中できない。
そういった意味でも狂っている。口が裂けている理由も何通りもあるのだろう。てかあれホントに裂けてるんだねメイクじゃなくて。
ジョーカーの唯一の目的としてあるのがバットマンの正義の考えを捻じ曲げてやりたいという純粋な悪意。人間誰しもが心の奥底では必ず悪意があり、それはバットマンにも存在することを証明することが彼にとっての愉しみなのである。
だから彼は何度もバットマンに自分を殺させようとする。しかし逆に自分からバットマンを殺そうとすることはしないせっかくのオモチャであるわけだから。彼にとっては全てゲームで、自分がバットマンに殺されたとしても、それは自分の勝利であるわけだから構わないのだ。
多分この部分が根本的にイかれてる楽しければなんでもいいの極致を体現した存在が彼なのだ。
ここまで散々ジョーカーを褒め殺した上に冒頭でこの映画はジョーカーの映画といってしまったがもちろんこれはバットマンの映画である。
バットマンとして悪を裁いてきた自身よりも正義の名にふさわしい存在、地方検事のハービーデントにゴッサムシティの未来を預け、バットマンの引退を考え始めるブルース。
しかしジョーカーの巧妙な罠により、怒りに身を任せてしまったハービーはあらゆる人間の罪をコイントスで決めてしまう怪人トゥーフェイスと化してしまう。
犯罪件数の減らないゴッサムシティにとって
正義の象徴であり、光の騎士と称されていたハービーデントでさえも悪の心を持ってしまったことが証明されたことによってゴッサムの人々の希望に影が指すことを回避しようと、ハービーの罪を被り逃走したバットマンの崇高なる自己犠牲の精神は従来のヒーローの在り方を遥かに超えた高みにあったと思う。
自分の存在を消すことでハービーデントの罪を被り、ゴッサムシティを守ったバットマンこそがDark Knight=闇の騎士なのであるというゴードンのセリフをバックに光に向かって逃走するバットマンをラストシーンに堂々の幕切れ。
今作のラストシーンは多くの映画シリーズの中でも史上最高クラスに素晴らしいと思う。
全体の構成として7:3くらいでジョーカーな映画ではあるかもしれないが、間違いなくバットマンの映画であるし、最もバットマンの存在定義に関して突っ込んだ解釈を提示している作品とも言っていいと思う。
ジョーカー観たさに単作で鑑賞するのも決して間違いではないが、シリーズ各作のバットマンの存在定義を知ってから観るとより楽しめると思う。
新三部作におけるバットマンの「挫折」を描いた作品。紛れもない名作ですね。
2015年07月25日(土)1回目
2016年01月30日(土)2回目@新文芸座ダークナイトトリロジー
2018年02月03日(土)3回目@ユナイテッドシネマ浦和IMAX
ヒース・レジャーやばいっす
ハリウッド映画の壮大すぎる作品があまり好きではないのですが、この作品においてはそういう次元ではなく、制作陣と俳優陣の魂の込め具合が素晴らしかったです。ヒース・レジャーのジョーカー、本当にヤバすぎる。ストーリー展開も最後まで裏切られ続ける。観てよかったです。
アメコミ映画とは思えない・・・圧巻。
個人的にアメコミ映画はそんなに好きな方ではないが、この作品は予告を観て映画館で観ることにしたが正解だった。
ヒース・レジャーの鬼気迫る圧巻の演技とストーリー展開に途中で苦しくなってきて休憩したくなった。
こんなにも他のバッドマンシリーズと違う作品に仕上げたのは驚き。クリスチャン・ベールも良かったしバットマン自体のカッコ良さも損なわれてなかった。
マイケル・ケインの存在感も流石。このシリーズに知性と品格を与えている。
最高傑作!
ヒースが亡くなったのが残念でならない・・・。
すべてが最高
キャスト、音楽、撮影、アクション、内容すべてが最高過ぎた。
ダークヒーローなのにこんなに面白い!!いや、ダークヒーローだからこそリアルに心情を描けたのかもしれない!!ラストまで見てて飽きないし、カッコイイし、ンア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙イキスギィ!とにかく最高です!
皮肉名言集映画
初見は学生時代でしたが、今またIMAX上映で見れるということでやや興奮気味での鑑賞です。
やっぱり面白いの一言です。あそこまで悪役が素晴らしい映画はあまりない。史上最悪。北野作品に通ずるものがあるんじゃないかと思うくらい恐面白いw
学生時代は、ただただカッコいいヒーローアクションとして見てる部分が大きかったですが、今見ると脚本(翻訳)もいいなと。無駄なくセンスよく、たまにニンマリさせてくれる辺りが絶妙。とくに皮肉ってる台詞はほんとセンスあるなと。
正義と悪は表裏一体で、汚れた社会で生き抜く術を教えてくれるような作品です。
2018-14
すごいものを観た。
まさかアメコミでこうも打ちのめされるとは思わなかった。
ユナイテッドシネマIMAX総選挙にて。
受験やら就活やら就職やらで、映画を観れなかった時期の映画を劇場で観たいキャンペーン実施中(個人的に。)
これはもう、ヒース・レジャーの訃報が悲しすぎて、公開から少したったあとも観れずにいたやつ。
ノーランのバットマンは、バットマンビギンズで止まってた。
一概には言えないが、マーベルがお祭り騒ぎなら、DCは人間臭い(どちらも好きです。)
特にノーラン監督は、バットマンの汗、怒り、ジョーカーの狂気、歪み、ゴードンの熱意、愛、ハービーの怒り、苦しみがこちらに直に伝えてくる。
ハービーの心に広がる止められない闇がすごく見ていて辛かった。
ハービーを悪に駆り立てたジョーカーは、もうこれは映画史に残るヴィランでしょう。
ほんとすごい。ほんとすごいものを見た。
ヒース・レジャー。恋しいな。
「バットマンはヒーローではない。暗黒の騎士だ。」
人の痛みを受け、自らも傷つき、特殊能力で戦うのではなく(『ジャスティス・リーグ』でも特殊能力は金持ちだ、と超人に囲まれて言ってましたし)、誹謗中傷だって受ける、
その人間臭さが、わたしたち観ている者にとっては、バットマンをヒーローとして心に刻んでいくんだと思いました。
まさにダークヒーローの映画です
いつか観ようと思っていて今日やっと観ました。
圧巻のジョーカーでした。今まで観た映画の悪役で間違いなくNo.1。
CG無しの映像の凄さ、バットモービル、バイクのカッコよさ、ストーリーと非の打ち所がない。どんどん引き込まれる2時間半。ハードル上げて観ても私はそれ以上いってました。
笑いなど1つも無し、究極のシリアスヒーローを求めていられる方は是非❗️マーベル好きはキツイ。
昔見た時何が何だかよく判らなかったけど見直したらなるほど、細かい事...
昔見た時何が何だかよく判らなかったけど見直したらなるほど、細かい事はどうでもいい!かっこよけりゃあな!って事なんだと理解した。
映像すごーい!俳優さんかっこいいー!ストーリーはオマケ‼︎
多くの選択、善悪だけで語れないもの
バットマン、ハービー、ジョーカー
それぞれの正義があり失いたくないものがある。
そしてそのためのやり方も違う。
ノーランは全てを描く。市民、警察、善人、悪人、そしてマイノリティまで。だから受け入れられる作品になるのかな。
ジョーカーの意思については深く理解出来てないので再度見る必要がある
アメコミって、アクションや爽快感中心でストーリーや細部はもっとざっ...
アメコミって、アクションや爽快感中心でストーリーや細部はもっとざっくりしたものだと思っていたが、善悪や人間ドラマが中心だったとは。
でも、口コミやノーラン作品とあって期待値あげすぎたかなぁ、ふつうに面白かったけど、うーん。
テーマの主張が激しすぎて、ハマりはしなかった。
映画館で見たらまた印象ちがうのかなぁとは思うけど。
カッコいい
基本的にアメコミモノ、ヒーローものに手を出さないのですが友人がこぞってオススメしてくるので鑑賞。
見終わって、うん、とても面白い映画だった。
言葉に表せない不思議な終わり方はなんとなくウォッチメンという映画を思い出したのですが、コッチはよりスタイリッシュにできています。
ジョーカーの格好良さ、憎めない感じ。なんて完璧なラスボスなんだ。
強いていうならヒロインがあまり可愛くないぞ!
ジョーカーは映画史に残る
視聴:2回目
推薦:とりあえずみんな見てほしい
感想:長い映画なのに一気に引き込まれて気がついたら終わってました。2回目なのに圧倒されまくり。ジョーカーの狂気、セリフのかっこよさ、スタイリッシュな乗り物、正義のもとでの葛藤、それぞれの立場からの視点の描き方、スピード感ある展開、終わり方、どれをとっても素晴らしすぎます。
演出脚本演技が抜群
ほぼ満点やけど序盤のジョーカーとジョーカー以外のゴロツキのやり取りがわかりにくかった
2、3回観たらもっと満足するかもしれない
ジョーカーの狂いっぷりは脚本も演技も凄い
ほんとに狂気そのもの
言葉で表現しにくい余韻がある
当時映画館に見に行ければよかったなぁ
指で数えられるくらいの順位には入る
少し序盤頭が追いつかなくなるかもだが見るべし。
ノーランの本領発揮!
監督クリストファーノーランは音響が凄いのが有名だけど、この作品もすごく迫力があった。僕は爆音映画祭で3度目を観たけど、音響の迫力に圧倒された。
内容に関して言えば、テンポが早くて付いて行くのは大変だね。集中して観ないと楽しめない系の映画かな。
僕の大好きな俳優クリスチャンベールもさすがかっこよかった。
闇に生きるアンチヒーロー
闇に身を潜め、街を守るため、罪を被るのも厭わない。バットマンたる所以はここにある。人類最高峰の頭脳を持ち合わせるものの、スーパーヒーローらしく目からビームとか脅威の再生能力なんかを持っているわけではない。鍛えた身体能力を除けば並みのの人間だ。バットマンの魅力って、もしかしたら自分もなれるんじゃないかって想像出来るところですよね。笑
いやあ、しびれる、憧れるなあ。ヒースレジャーのジョーカーはもはや語ること無しですよね笑畏れ敬う。
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