ダークナイトのレビュー・感想・評価
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まー、ジョーカーだよね
劇中のジョーカーの言葉
「善良なのは世の中がまともな時だけ、追い込まれたら文明人も殺し合いを始める」
「秩序を守る側はそれで人々をコントロール出来ると思っていやがる、ふざけた話だ」
「ルールは守らないのが賢い生き方だ」
「モラル、倫理なんて冗談じゃない」
ジョーカーの魅力は秩序を壊してくれること。特にこの秩序の中で下層に居る辛酸を舐めている人間には福音だ。
第二次世界大戦の時、体制に従順な国民が人を殺して殺された。自決まで迫られて。
今だってそうだ。支払われるか分からない国民年金を払いながら消費税10%になる社会に自分たちは生きている。
ジョーカーはみんなが守っている秩序、それに戦いを挑んでいる。皆んなが信じていることにあぐらをかいて暴走するかもしれない秩序をジョークだと言いながら。
この映画、善の側を見てるとムカつくのだ。特にヒロインのレイチェル。彼女は法という秩序の中で絶対的に正しく、立場が保証されている。だから、あの展開に実はちょっとスッキリしてしまった。そう思ってしまった自分も怖い…。
ここで面白いのがジョーカーが崩そうとしている秩序は法や憲法といった国家的なものだけでは無い。マフィアのルールといったありとあらゆる秩序に喧嘩を吹っかけて行く究極のアナーキストだ。
役の割り振りも面白い。
ハービィデントは信念を持って秩序を守り、それが社会的に認められている存在。
バットマンは秩序をただ信念だけで守ろうとしている存在。これは凄い変な話で体制側にいる人間はその体制が自身の社会的な地位や名声の保証があるから体制を守ろうとする訳で、彼はその恩恵が無いにも関わらず秩序を守ろうとしている。(だからジョーカーにアンタもおかしいと言われるのだが)
ジョーカーは先にも述べた通り道化ながら秩序を崩壊させる存在。唯一、ジョークでは無いのが秩序を破壊する為の信念だ。
この三つ巴の中でトゥーフェイスが生まれる。彼は秩序と混沌が半々になった男。秩序か混沌かそれを決めるのは運。ただ、ここで彼は決定的な決断をコイン任せにして自分で決めない。つまり信念が無いのだ。ここがバットマンやジョーカーとは異なる点。
こんな世界をぶっ壊してくれる魅力。それがジョーカー。
ただし、ぶっ壊した後の世界はどうなろうと知ったこっちゃないが…。
ヒース・レジャーによる圧巻の演技
「バットマン」シリーズでも随一の人気を誇るこの作品。
ニコニコ動画の嘘字幕シリーズでお馴染みの取調室のシーンもある。
上映時間は2時間半と少し長いですが、緊迫するストーリー展開と主要キャスト陣の圧倒的演技力で飽きや中だるみなどは一切感じられず、映画の最初から最後まで画面に釘付けになりました。
何よりも、ジョーカー役のヒース・レジャーの演技力は凄まじく、彼の登場するシーンでは鳥肌が立ちました。「演技を見て鳥肌が立つ」なんて経験は生まれてこの方初めてです。私は英語は分かりませんが、言語を越えて伝わる圧倒的な魔力のようなものが彼の演技にはあります。
この映画の上映を待たずに亡くなってしまったというのは本当に残念でなりません。彼の演技をもっと見てみたかったです。
最高のジョーカー
とにかく怖いジョーカー
ヒース・レジャー(ジョーカー)の演技に引き込まれる!!
バットマンの事前知識無し、前作の「バットマン ビギンズ」を順番がわからず見ずに今作を鑑賞したが、十分話に付いていけた。
MARVELと聞くと、スーパーパワーや爆発的な強さをイメージすると思うが、「バットマン」に関しては、そこまでの強さは無く、MCU等と比べると地味な戦闘シーンが多い。
それでも終始目が離せないアクションの連続で、特にジョーカーの仕掛ける罠や巧みな話術には何度もゾッとさせられた。
そのジョーカー演じるヒース・レジャーの、噂以上のサイコっぷりに引き込まれること間違いなし!
今作は、「ヒーロー」というものについて深く考えさせれられる内容だった。
何も知らない人にとっては、「え?バットマンがヒーローなんじゃないの?」と思うだろうが、それは果たしてどうなんだろうか...?
是非実際に見て考えてほしい。
DCコミックスと聞くと、「地味」だとか「根暗」(どっかの赤い二刀流の不死身によって笑)というイメージがあると思うし、実際自分もそう思うが、これは単なる「大人向け」作品であるからなんだろうな、と今作を鑑賞して納得出来た。
最後に、ジョーカーの名台詞で締めよう。
「混沌の本質がわかるか?それは公平(フェア)だ。」
極限のクオリティ
これも、そろそろ、レビューしときます。
「名作」でいいんですけど、ちょっと個人的にこの言葉では物足りない。「極限のクオリティ」の追求とでも言おうか。
はじめて見たとき、寒気のようなものを感じたのをおぼえている。ほんとにすごい作品に出会ったときにのみ、本気で圧倒されたときのみ、感じられるもの。
そこまで突き詰める必要ある?というくらいのところまで、踏み込み人の心の深淵に強く訴え掛けてくる。「バットマン」でそれを仕掛けてくるとは思ってもいなかった。
この作品を機にして映画の質はまたひとつ変化していったと感じている。(ノーランとキャメロン作品群はやっぱりターニングポイント)
たぶん、これでもまだ言葉が足りていない。。
まあ、見て感じた人ならわかることだし、メモ書きなので別にいいのだが。
ヒース・レジャーのジョーカーがカッコいい‼︎
久し振りに見返しました。
私的にヒース・レジャーのジョーカーが唯一無二の歴代最高のジョーカーです。
というか、アメコミ史上1番魅力のある悪役です。
この方がジョーカーでなければダークナイトはこれ程までに評価されなかったかもしれません。
比較するのは宜しくないですが、スーサイドスクワットのジョーカーはスタイリッシュなタトゥいっぱいのお兄さん(若返った⁉︎)で、小物感半端なくてジョーカーが雑魚になってしまったとガッカリしました。
あの映画はただただハーレイが可愛いだけの映画でした。
同じDCコミックであれど一緒にしてはいけないですね。
私はMarvelより断然DC派なのですが、このダークナイトはアメコミとして考えるにはチープ過ぎる‼︎と思うくらい最高傑作です。
アメコミ興味ない方でもバットマン知らない方でも楽しめるのでお勧めです。
(バットマンも人間、ジョーカーも人間なので人間しか出ないです。)
惹きつけられる魅力が沢山あるヒース・レジャーのジョーカーは鳥肌ものです。
最上級のヒーロー映画
マイベストの1,2位を争う
ババ抜き
人類よ、これが映画だ
ヒースレジャーの魅力全開!
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