劇場公開日 2008年8月9日

  • 予告編を見る

ダークナイトのレビュー・感想・評価

全321件中、81~100件目を表示

5.0誰もが狂気に引き寄せられる様を冷徹に描き出したヒーローものの皮を被ったクライムサスペンス

2020年7月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

12年ぶりのスクリーン鑑賞でした。

ピエロのマスクを被った一団がゴッサム・シティ銀行を襲撃、そこに預けられていたマフィアの資金を強奪して逃走。首謀者のジョーカーはマフィアに接触、資金の半分を報酬としてバットマン殺害を提案する。治安の悪化に喘ぐゴッサム・シティで巨悪と戦ってきたバットマンことブルース・ウェインは新進気鋭の正義漢ハーヴィー・デント検事こそが市民が望むヒーローであると確信、積極的にハーヴィーを支援するが、そんな活動を鼻で笑うかのようにジョーカーはウェイン、ハーヴィー、そして市民に辛辣な選択を迫る凶行を畳み掛ける。

12年ぶりのスクリーン鑑賞でしたが、冒頭の銀行襲撃が醸す不穏な空気にあっという間に飲み込まれました。改めて感心したのは乱闘シーンにおける音響処理。痛覚を刺激するかのようにグッと張り出した低音が、アクション映画でありながら暴力の凄惨さを糾弾しているようで印象的でした。もはやノーラン監督の看板ともいえる極力CGに頼らない実写に拘った映像もまた痛々しく、病院爆破やカーチェイスに滲んだ重量感はとにかく圧巻でした。そんな背景があってドラマにリアリティがもたらされ、ジョーカーが次々と繰り出す非情な二択に翻弄される人々の苦悩にくっきりとした陰影が刻まれています。その描写は非常に残酷で、主人公であるはずのバットマンが苛まれる嫉妬と憎悪はあまりにみっともなく、バットマンがジョーカーより秀でているのは親から相続した莫大な資産だけだということを浮き彫りにして絶望感を煽りますが、取り返しのつかないほど深刻になった格差社会となってしまった現在はゴッサムそのもの。この世界を変えるのは偉大なる指導者でも民主運動でもなく、突き抜けた狂気ではないのかという思いに駆られ、狂気とは重力のようなものだと嘲笑うジョーカーにヒーロー像を見てしまいました。

散々語られている通りヒース・レジャーの常軌を逸した怪演が物語を完全に支配しているのは言うまでもないですが、クリスチャン・ベール、アーロン・エッカート、マギー・ギレンホール、ゲイリー・オールドマン、モーガン・フリーマン、マイケル・ケイン・・・といったコアキャストから銀行支店長のウィリアム・フィクナーまで贅沢極まりないキャスティングが荒唐無稽な物語に非常にリアルな質感を与えています。シリーズの2作目なのに1作目と3作目がどんな話だったかも忘れてしまうほどに突き抜けた名作を公開当時には断念したIMAXで鑑賞出来たことが何より嬉しいです。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
よね

5.0真のダークナイト

2020年7月17日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

IMAXレーザーで鑑賞!❗
病院爆破シーン大迫力❗音がヤバい❗
何回観てもサイコー‼️
光と闇の認識がより深み増す

コメントする (0件)
共感した! 2件)
ムロン

5.0新しい体験

2020年7月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

前回観たのはおそらくTジョイ系列の品川のIMAXがオープンした時だったので数年前か。今回は日本に2カ所の『ホントの』IMAXであるグランドシネマサンシャインで拝見。
ストーリーは何度も何度も舐めるように観ているので知り尽くしている訳だが、あらためて一秒たりともダレる時間が無い作劇を隅々まで体験。
しかし、『ホントの』IMAX体験はまったく新しい体験だった…
マフィアの銀行を強盗するシーン、香港での誘拐シーン、そしてなりよりもハービー・デントの護送シーンと病院の爆破シーン!上下に拡がった画角がこれほどまでに新しい体験をもたらすとは想像もしていなかった…
パートタイムIMAXだから却ってそれを意識させられる。
一度観てみる価値はある。間違いなく…

コメントする (0件)
共感した! 4件)
ぱんちょ

4.5疲れた

2020年7月16日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

終始情報量がムッチリで観終わったあとの疲労感

コメントする (0件)
共感した! 1件)
うんこたれぞう

5.0理想のジョーカー

2020年7月16日
iPhoneアプリから投稿

何度観ても、これバットマンじゃないし、ストーリーは長すぎなのもあって全然面白くないけど……
好きなんですよね。
ヒース・レジャーのジョーカーが。

久々にIMAXで観て、やっぱりカッコいい。
ふと初回観たときの自分のブログを見直したら「『クライム(犯罪)映画』として昇華し、犯罪者(というか狂人の心)が哲学的なのが素晴らしい。あのグダグダな『ビギンズ』から、よくここまで持ち直したなぁ」と褒めていて、やはりジョーカー視点でしか語ってなかった(笑)

そして、今回(2020年7月)観にいったのは再上映したからってだけじゃなくて、どうして病院爆破をデカい画面で堪能したかったから。
世間的に評判のよかった、フェリーやトゥフェイスの話は自分には蛇足。
あの爆破シーンをIMAX本来の1.43:1で観たら、あとはおうち帰ってもいいやって思うくらい好きです。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
コージィ日本犬

4.0IMAXでリバイバル上映との事で、シリーズ初鑑賞。 評価の高い本作...

2020年7月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

IMAXでリバイバル上映との事で、シリーズ初鑑賞。
評価の高い本作ですが納得の出来でした。
ハンスジマーの音楽といい、劇場で観られたことに感謝です。
あと二作もやって貰いたいです。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
やまぼうし

4.5ヒース・レジャーに捧ぐIMAX版

2020年7月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

ついこの前、地デジでやってたのを観たのに、IMAXで観たい気持ちに勝てなかった自分。そんな隙をジョーカーは見逃しません。絶対ヤラれます。

コメントする (0件)
共感した! 18件)
カールⅢ世

4.5DVD持ってるけどまた観に行ってしまった

2020年7月13日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

4Dで観たけど別に4Dじゃなくても全然楽しめます 醜悪なメイクでイカれてるけど仕草がカッコいい 不謹慎だけどヒースはこれ以上の演技はどのみちできなかったと思う

コメントする (0件)
共感した! 1件)
01111 01111

4.0人間の本質を問う

2020年7月12日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

人間の持つ、身勝手な部分、適当な理屈をつけては正当化しようとする醜い部分をジョーカーというMCを通して、余すところなく展開されます。

所詮、人間は 醜い部分を隠すために着飾っているにすぎないのだ。うわべだけの存在なのだ。

ジョーカーの欺瞞的でない笑い声だけが本物に感じる。
ジョーカーのメイクこそが人間のあるべき顔であって、我々の顔こそが実は虚飾にまみれた愚かな姿とは言えまいか?

悲しいくらい人間の恥部をさらけ出してくるノーランに脱帽

コメントする (0件)
共感した! 10件)
ちゆう

4.5アメコミ映画の範疇を超えて

2020年7月12日
iPhoneアプリから投稿

映画史に残る名作のひとつであることは疑いようがない。今回はリバイバルIMAX版で鑑賞。

「自分は善悪の判断がきちんとできる」と考えるのはヒトの浅はかな考えに過ぎない。
プレハブのようなヒトの価値観は、外部環境やメディア、周囲との関係性であっけなく壊され簡単に変わっていく。

TwoFacesのコインの表裏のように簡単に善にも悪にも「変身」できてしまう。

Jokerはディストピアな「人間社会」でありTwoFacesは「わたし」なのだ。

今の日本社会において、フェリーの「奇跡」がおきるようには哀しいかな、まったく感じられない。

コメントする (0件)
共感した! 22件)
atsushi

5.0『唯一無二』とはこの映画のジョーカーのことを言います

2020年7月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

DVDで観ても深く突き刺さる作品ですが、公開時以来の大劇場で再びの鑑賞(IMAX)。

またもやジョーカーの人の心理を操る〝天才〟に圧倒されました。この作品を観ちゃうと、やっぱりジョーカーはこの作品のジョーカーでいて欲しい。そう思わずにはいられませんでした。

ノーラン監督の新作『テネット』の特別予告編。
どうやら、ロシア(劇場名がロシア語っぽかった)?のオペラハウスで何やら恐ろしい企てが幕を開けるらしいのですが、良さげな雰囲気がプンプン。
楽しみがまたひとつ増えました。

コメントする (0件)
共感した! 24件)
グレシャムの法則

5.0素晴らしいです!

2020年7月12日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

昨日の夜、公開されていることを知って、急きょ先ほど鑑賞しました。バットマンのバイクいいですね。

コメントする (0件)
共感した! 10件)
かん

5.0個人的には2000年以降の最高傑作!

2020年7月12日
Androidアプリから投稿

クリストファー・ノーランの新作のプロモーションを兼ねた再上映が行われているので改めて鑑賞。

死して伝説となったヒース・レジャー。
この作品がメガヒットになったのは彼が死後にオスカーを追贈されたというエピソードもかなり影響を及ぼしているとは思う。
ただ、それを抜きにしても彼でなければ、ここまでの絶賛の声はなかったのではないか。
主役はバットマン(ブルース・ウェイン)のクリスチャン・ベールだが、存在感は完全に食ってしまっている。
スーパーマンのクリストファー・リーヴやジェームズ・ボンドのショーン・コネリーのように善良なヒーローで名を残した俳優は多かれど、完全な悪役でここまで成功した人はいなかったのではないだろうか。
むしろ、たった1作だけだったのが、かえって人々に強烈な印象を残したのかも。

ジャック・ニコルソンやホアキン・フェニックスのジョーカーも悪くはないが、イカレっぷりではこちらのほうが上。
能弁なソシオパスという特異なキャラクターを見事に作り上げている。

裂けた口のせいで喋りづらい為に、一言一言咀嚼するかの如く言葉を発する姿などは子供が見れば、トラウマになってしまうのでは? というくらい恐怖感がジワジワと心に浸透してくる。
返す返すもこの人が早逝したのが悔やまれる。

この作品が強烈な印象を残したのは多分に脚本の出来の良さもあったからだろう。
ジョーカーの口から出るセリフは人の真理を突いたものも多く、心に突き刺さってくる。
また、バットマンが完全無欠のヒーローでなく人間味を感じさせるのも大きい。
犬に噛まれて怯んだり、執事の偽メッセージを見抜けなかったり・・・
一般市民と囚人達それぞれの自己保身と良心のせめぎ合いも身につまされるものだった。
そういう意味で単なるアメコミの枠を飛び出しヒューマンドラマの一面も持ち合わせた異質の作品であったのが世界的大ヒットの要因だったのかと思う。

コメントする 1件)
共感した! 37件)
藤崎修次

4.0バットマンシリーズの中では突出してます。

2020年7月12日
Androidアプリから投稿

IMAXシアターにて先日再視聴しました。
バットマンはやはりジョーカーあってこそ魅力が格段にあがります。知性と狂気を持ち合わせた敵であるジョーカー。この難しい役柄を完璧に演じたヒース・レジャーはやはり素晴らしいの一言です。
少し尺は長いですが、十分退屈しない仕上がりになっているので、見てない方は是非おすすめします。

コメントする (0件)
共感した! 7件)
とうちゃん

4.5IMAX x ハンス・ジマーのスコア

2020年7月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

幸せ

映画館で見損ねていたダークナイト、TENETの公開に合わせIMAXで映画館で再見。
10年以上前に何気なく観たビデオでひっくりがえるくらい驚いたストーリーの重厚さ、私はこの映画と第1作のトランスフォーマー、そしてアイアンマンは子供の映画と侮ってビックリ映画3作品と位置づけています。

さて、改めてのIMAXでの鑑賞。
今回は2019年のJOKERとの比較と思い鑑賞。
やはり、私にとってのジョーカーはヒース・レジャーに尽きる。あの佇まい。あの笑い声。そして人の世全てを掌握しているようなオツム。頭が上がりません。そのヒース・レジャーがわずか28歳だったなんて。
やはりこの映画はジョーカーの映画であること間違いありません。凄いです。
凄いと言えば、クリストファー・ノーランxハンス・ジマー、IMAX鑑賞で改めてハンス・ジマーのスコアが映画全体を紡ぎ出していること、再度発見。
やっぱり映画は大画面x大音響で観ないとね。

コメントする (0件)
共感した! 22件)
AKIRA

アクションだけでなく、心理描写も絶妙

2020年7月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

DCコミックなのでアクションが主と思っていました。
確かにアクションもとてもワクワクするもので楽しめたのですが、それよりも間に入ってくる心理描写がいい。バットマンとジョーカーの心理描写もいいのですが、それに関連する人、またゴッサムシティの人々の心理描写まで描かれており、そこはさすがだと思いました。
あとストーリー構成もとてもいいですね。
ここで終わりかと思うと、次の展開が来る。これはとても刺激的でした。
アクションに心理描写、そしてそこにかかるストーリーで、
少し長い映画でしたが、私は時間があっという間に過ぎていきました。
アクションものだけでなく、いろんな観点からも見れる映画。
私はIMAXで観ましたが、音の迫力もあり、とてもいい時間を過ごさせて頂きました。
ぜひ見てみて下さい。お勧めします。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
ごぶさん

5.0ノーラン監督の思惑!

2020年7月10日
iPhoneアプリから投稿

先程 大阪エキスポシティIMAX4Kレーザーで観てきました。ノーラン監督がなぜ実写にこだわるのか?なぜ IMAX
フルサイズ(1.43:1)にこだわるのかが分かりました。
要所要所がフルサイズになるのですが その途端第三者として観ているつもりが いきなり その場に掘り込まれた様になるのです。

第三者ではなく演者と一緒の空間で体感しているのです。3Dメガネをつけているわけでもないのに 立体に そこにあるかの様に感じるんです。凄い❗️半端ない感覚❗️

CGではこの感覚にはならないでしょうね。
実写と視野角いっぱいに広がるスクリーンサイズだからこそ体感できるのではないかと思います。

ダンケルクはまさに戦場に掘り込まれるのでしょうね。
映画の概念が変わりました。

私は前から6列目中央よりで観ましたので大迫力でした。
素晴らしい作品を有り難う御座います。
次作のテネットが楽しみでしょうがないです。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
kenken57

5.0アメコミを、見なくても楽しめます!

2020年6月28日
Androidアプリから投稿

バットマン知らなくても楽しめます!正義感強い人と悪【悪人の集団】の精神面からの戦いです!正義と悪、言葉通り一生、分かち合えないなと感じる作品です!

コメントする (0件)
共感した! 9件)
梅酒!

4.0暗い、重い

2020年6月26日
iPhoneアプリから投稿

これはジョーカー有りきの映画。存在感が圧倒的過ぎる。

どんな正義感に溢れる人間も経験によっては鬼になるという事。自分が助かる為に相手を殺すか。人の本性を試すジョーカーの実験にみんなが翻弄される映画。

名作と呼ばれるのはこのジョーカーの凄さによるもので有ることは間違いないだろう。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
おこげ

3.5バットマンシリーズ最新作のジョーカーを観た時もそうだったけど、悪役...

2020年6月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

バットマンシリーズ最新作のジョーカーを観た時もそうだったけど、悪役であるはずのジョーカーになぜか肩入れしてしまう。
たぶんバットマンよりもジョーカーのほうが共感できる部分が多いからではないかと。バットマンって仮の姿は父が築いた会社のCEOというセレブな立場だし、本人の強さよりも武器や装備の凄さが際立っていてお金がないと成立しない状態。そういう一般人にはかけ離れた設定である反面、ある意味破壊行為でもある彼の活動の動機が世のためなのか個人的感情からなのかが判然としないというところが、妙に人間臭くて自分にはちょっと受け付けない。。
他の人がどう捉えているのかとても興味がある。

コメントする (0件)
共感した! 10件)
原っぱ