ダークナイトのレビュー・感想・評価
全406件中、201~220件目を表示
物凄い衝撃で、視聴後動けなかった
クリストファーノ―ランは時に凄まじい映画を作る。
インターステラー、インセプション然り。
ジョーカー役が絶賛されるレビューをよく見ますが、監督や脚本が素晴らしいからこそだと思います。
ジョーカーという役に、この俳優さんは引き込まれて行ったのだろう。
それだけ哲学的でもあり、心揺さぶる台詞、内容だった。
死への恐怖、なにかせずにおれない、ただ存在することへの不安感、そんな感情を観ながら焙り出されました。
凄まじい映画です。
視聴後、身動き出来ず、茫然とクレジットの音楽が流れるのを聴いていました。
ヒ―ス・レジャーの魂身の演技に合掌(-人-)
悪には悪でしか抗えないのか?
ダークナイト・トリロジー第2部。
DVDで鑑賞(字幕)。
原作コミックは未読。
「正義とは何か」「悪とは何か」と云う問いを容赦無く叩きつけて来る作品だな、と…。これまでのヒーロー映画では深く掘り下げて来なかった内容のように思いました。
悪の申し子・ジョーカーの仕掛ける殺人ゲームがエグい。人間の本質は悪だと語り、それを証明しようとするかのように数々の凶悪犯罪を実行に移していきました。
街に蔓延るギャングやゴッサム市警を手玉に取り、暗躍するジョーカー。その怖さたるや尋常じゃありませんでした。
バットマン自身やその仲間たちも標的となり、稀代の犯罪王子の魔手が彼らを追い詰めました。これほどの強烈な悪意を持つキャラクターを、本作のジョーカー以外に知りません。ヒース・レジャーの演技に終始圧倒されっぱなしで、新しいヴィラン像を確立したんじゃないかと思いました。
ジョーカーは常にバットマンたちの裏の裏をかき、正攻法で立ち向かおうとすると、必ずや出し抜かれてしまうと云う悪どさ。正義を振りかざすとバカを見ると云う現実を、イヤと云うほど見せつけられたかのようでした。
ジョーカーが引き起こす事件の代償はあまりにも大きく、多くの人々が犠牲となってしまいました。その結果、さらなる悪の化身が覚醒する始末。ゴッサム・シティは絶望と恐怖のどん底に叩き込まれることになるのでした。
ジョーカーを倒すためには、純粋な正義だけでは通用しないのか。ジョーカーに近い存在になるか、もしくはそれを上回る悪を身につけなければ勝つことは出来ないのか?
バットマンの苦悩が、豊潤な人間ドラマをつくり上げていました。何度も正義の価値観を踏みにじられ、己のポリシーに反する行為で戦わざるを得なくされたバットマン。ラストに待ち受けていた決断に、強く心を揺さぶられました。
どんなに善悪のボーダーを曖昧にされても、正義の可能性を信じたかった彼は、自分自身を生け贄にすることによって、ギリギリのラインでそれを守ったのだな、と…
そして彼は、闇の騎士となった。
[余談]
もはや狂気すらも凌駕する領域にいて、正義と悪に関する価値観を根底から揺さぶって来た本作のジョーカー。演じたヒース・レジャーの素晴らしさは、もはや伝説です。
本作の撮影直後に急逝されたのが残念でなりません。
もっと彼の演技が観たかったです。合掌。
[以降の鑑賞記録]
2010/? ?/? ?:DVD(吹替)
2011/? ?/? ?:DVD(字幕)
2013/? ?/? ?:DVD(字幕)
2020/07/21:Netflix(字幕)
2020/12/01:Blu-ray(吹替)
2022/11/23:Ultra HD Blu-ray(字幕)
※修正(2024/05/22)
2010年以降のアメコミヒーロー映画の概念を変えた傑作
ゴッサムシティに現れたピエロのような風貌をした謎の人物、ジョーカー。
ジョーカーがバットマンの正体を世間に晒させようと劇場型の犯罪を繰り返し、人々を恐怖のどん底に陥れる様を描いたリブートシリーズの2作目にして、10年代以降のアメコミヒーロー映画の概念を変えたとも言える傑作。
ヒースレジャーのことは全く知らない。正直死ぬ間際にジョーカーを演じたことで過大評価されてる感もある気がする。
ただ確かにこのジョーカーはすごい。
ジャックニコルソンが演じたコミカルながらも狂ったジョーカーとはまた別な狂ったジョーカーを見事に演じ、アメコミ原作映画ながら第81回アカデミー賞助演男優賞を死後受賞したことはとても有名な話の様子。
もはやジョーカーが出てるシーンがだいたい名シーンになってしまう。
好きなシーンは最初の銀行強盗前にワゴンに乗り込むシーンから最後に宙吊りになるシーンまで全て。ホントにそんな勢い笑。
真面目に言うとどデカイ車をワイヤーを用いてひっくり返され、バットモービルで突っ込んでくるバットマンに対し仁王立ちで挑発するシーン。振り向き様も完璧。
彼の素性など様々な部分が謎なのもいい。
ジャックニコルソンのジョーカーは元ギャングで実はブルースの両親を殺した張本人であるのだが、こちらのジョーカーは一切謎。
さらにいうと喋ってることも謎。彼の姿を目に焼き付けたくて必死に見ていても言ってることが抽象的かつわけがわからないため全然集中できない。
そういった意味でも狂っている。口が裂けている理由も何通りもあるのだろう。てかあれホントに裂けてるんだねメイクじゃなくて。
ジョーカーの唯一の目的としてあるのがバットマンの正義の考えを捻じ曲げてやりたいという純粋な悪意。人間誰しもが心の奥底では必ず悪意があり、それはバットマンにも存在することを証明することが彼にとっての愉しみなのである。
だから彼は何度もバットマンに自分を殺させようとする。しかし逆に自分からバットマンを殺そうとすることはしないせっかくのオモチャであるわけだから。彼にとっては全てゲームで、自分がバットマンに殺されたとしても、それは自分の勝利であるわけだから構わないのだ。
多分この部分が根本的にイかれてる楽しければなんでもいいの極致を体現した存在が彼なのだ。
ここまで散々ジョーカーを褒め殺した上に冒頭でこの映画はジョーカーの映画といってしまったがもちろんこれはバットマンの映画である。
バットマンとして悪を裁いてきた自身よりも正義の名にふさわしい存在、地方検事のハービーデントにゴッサムシティの未来を預け、バットマンの引退を考え始めるブルース。
しかしジョーカーの巧妙な罠により、怒りに身を任せてしまったハービーはあらゆる人間の罪をコイントスで決めてしまう怪人トゥーフェイスと化してしまう。
犯罪件数の減らないゴッサムシティにとって
正義の象徴であり、光の騎士と称されていたハービーデントでさえも悪の心を持ってしまったことが証明されたことによってゴッサムの人々の希望に影が指すことを回避しようと、ハービーの罪を被り逃走したバットマンの崇高なる自己犠牲の精神は従来のヒーローの在り方を遥かに超えた高みにあったと思う。
自分の存在を消すことでハービーデントの罪を被り、ゴッサムシティを守ったバットマンこそがDark Knight=闇の騎士なのであるというゴードンのセリフをバックに光に向かって逃走するバットマンをラストシーンに堂々の幕切れ。
今作のラストシーンは多くの映画シリーズの中でも史上最高クラスに素晴らしいと思う。
全体の構成として7:3くらいでジョーカーな映画ではあるかもしれないが、間違いなくバットマンの映画であるし、最もバットマンの存在定義に関して突っ込んだ解釈を提示している作品とも言っていいと思う。
ジョーカー観たさに単作で鑑賞するのも決して間違いではないが、シリーズ各作のバットマンの存在定義を知ってから観るとより楽しめると思う。
新三部作におけるバットマンの「挫折」を描いた作品。紛れもない名作ですね。
2015年07月25日(土)1回目
2016年01月30日(土)2回目@新文芸座ダークナイトトリロジー
2018年02月03日(土)3回目@ユナイテッドシネマ浦和IMAX
ヒース・レジャーやばいっす
ハリウッド映画の壮大すぎる作品があまり好きではないのですが、この作品においてはそういう次元ではなく、制作陣と俳優陣の魂の込め具合が素晴らしかったです。ヒース・レジャーのジョーカー、本当にヤバすぎる。ストーリー展開も最後まで裏切られ続ける。観てよかったです。
アメコミ映画とは思えない・・・圧巻。
個人的にアメコミ映画はそんなに好きな方ではないが、この作品は予告を観て映画館で観ることにしたが正解だった。
ヒース・レジャーの鬼気迫る圧巻の演技とストーリー展開に途中で苦しくなってきて休憩したくなった。
こんなにも他のバッドマンシリーズと違う作品に仕上げたのは驚き。クリスチャン・ベールも良かったしバットマン自体のカッコ良さも損なわれてなかった。
マイケル・ケインの存在感も流石。このシリーズに知性と品格を与えている。
最高傑作!
ヒースが亡くなったのが残念でならない・・・。
すべてが最高
キャスト、音楽、撮影、アクション、内容すべてが最高過ぎた。
ダークヒーローなのにこんなに面白い!!いや、ダークヒーローだからこそリアルに心情を描けたのかもしれない!!ラストまで見てて飽きないし、カッコイイし、ンア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙イキスギィ!とにかく最高です!
皮肉名言集映画
初見は学生時代でしたが、今またIMAX上映で見れるということでやや興奮気味での鑑賞です。
やっぱり面白いの一言です。あそこまで悪役が素晴らしい映画はあまりない。史上最悪。北野作品に通ずるものがあるんじゃないかと思うくらい恐面白いw
学生時代は、ただただカッコいいヒーローアクションとして見てる部分が大きかったですが、今見ると脚本(翻訳)もいいなと。無駄なくセンスよく、たまにニンマリさせてくれる辺りが絶妙。とくに皮肉ってる台詞はほんとセンスあるなと。
正義と悪は表裏一体で、汚れた社会で生き抜く術を教えてくれるような作品です。
2018-14
すごいものを観た。
まさかアメコミでこうも打ちのめされるとは思わなかった。
ユナイテッドシネマIMAX総選挙にて。
受験やら就活やら就職やらで、映画を観れなかった時期の映画を劇場で観たいキャンペーン実施中(個人的に。)
これはもう、ヒース・レジャーの訃報が悲しすぎて、公開から少したったあとも観れずにいたやつ。
ノーランのバットマンは、バットマンビギンズで止まってた。
一概には言えないが、マーベルがお祭り騒ぎなら、DCは人間臭い(どちらも好きです。)
特にノーラン監督は、バットマンの汗、怒り、ジョーカーの狂気、歪み、ゴードンの熱意、愛、ハービーの怒り、苦しみがこちらに直に伝えてくる。
ハービーの心に広がる止められない闇がすごく見ていて辛かった。
ハービーを悪に駆り立てたジョーカーは、もうこれは映画史に残るヴィランでしょう。
ほんとすごい。ほんとすごいものを見た。
ヒース・レジャー。恋しいな。
「バットマンはヒーローではない。暗黒の騎士だ。」
人の痛みを受け、自らも傷つき、特殊能力で戦うのではなく(『ジャスティス・リーグ』でも特殊能力は金持ちだ、と超人に囲まれて言ってましたし)、誹謗中傷だって受ける、
その人間臭さが、わたしたち観ている者にとっては、バットマンをヒーローとして心に刻んでいくんだと思いました。
まさにダークヒーローの映画です
いつか観ようと思っていて今日やっと観ました。
圧巻のジョーカーでした。今まで観た映画の悪役で間違いなくNo.1。
CG無しの映像の凄さ、バットモービル、バイクのカッコよさ、ストーリーと非の打ち所がない。どんどん引き込まれる2時間半。ハードル上げて観ても私はそれ以上いってました。
笑いなど1つも無し、究極のシリアスヒーローを求めていられる方は是非❗️マーベル好きはキツイ。
昔見た時何が何だかよく判らなかったけど見直したらなるほど、細かい事...
昔見た時何が何だかよく判らなかったけど見直したらなるほど、細かい事はどうでもいい!かっこよけりゃあな!って事なんだと理解した。
映像すごーい!俳優さんかっこいいー!ストーリーはオマケ‼︎
多くの選択、善悪だけで語れないもの
バットマン、ハービー、ジョーカー
それぞれの正義があり失いたくないものがある。
そしてそのためのやり方も違う。
ノーランは全てを描く。市民、警察、善人、悪人、そしてマイノリティまで。だから受け入れられる作品になるのかな。
ジョーカーの意思については深く理解出来てないので再度見る必要がある
You are freak just like me. 完全敗北!世の中をひっくり返したダークナイト第二章。
多くの映画ファンが(特に男子)が認めるように「ダークナイト」はこれまでのアメコミ映画をひっくり返したエポックメイキングな作品です。脚本、演技、アクションと、まーとにかく何処を切り取ってもスゴいとしか言いようがない。
ホント脚本考えた人性格悪いですわ(笑)。結果としては主人公バットマンの敗北で幕を閉じる終わり方は衝撃的でした。というかジョーカー頭良すぎー!!常に二手、三手先を読んで行動しています。ジョーカーが攻めて、バットマンが盛り返したと思ったらジョーカーに覆されて、更に追い討ちをかけられて・・・今作ではバットマン、ボロボロです。レイチェルとハービー・デントとの選択の場面では、捕まってる場所を逆に教えるとかホントにジョーカー悪知恵が働くというか。レイチェル助けに行ったつもりがデントだったって、バットマン、マジがっくりだよ!
唯一ジョーカーの誤算だったのはフェリーの爆破なんですが、あれ一般客の方は多数決で相手側を爆破するって決めてるんですよね。でも自分が人の命を奪うとなると結局出来ない。人の良心を描いてる反面、民主主義の脆さもあぶり出しています。
更に言うと、ずっと「不殺」をモットーにしてきたバットマンは今作で最終的にハービー・デントを殺すに至ってます。ハービーを悪落ちさせるのもジョーカーの企みだったのですが、仕方ないにせよ殺人を犯してしまったバットマンはここでもジョーカーに敗北しているんですよね。結局自分の信念を通せなかったという。しかも殺した相手は自分の仲間だった人物・・・ラストシーンでバットマン自身が罪を被る事で僅かながらに正義の題目を保った形ですが、何だかんだでジョーカーさん圧勝です。
このジョーカーを演じたヒース・レジャーはその後亡くなった事もあって魂を込めてる感じの演技です。どんなアンチでもヒース・レジャーの演技には魅せられるでしょう。アルフレッド役のマイケル・ケインはヒース・レジャーのジョーカーを一目観た時からその狂気にうち震えたとコメントを残しています。以前にジョーカーを演じたジャック・ニコルソンからは余りジョーカーという役にハマり過ぎないよう忠告を受けていたそうです。既に経験豊富だったジャック・ニコルソンは生還できて、28歳という若さだったヒース・レジャーは魂を持っていかれたと感じずにはいられません。
どうしてもジョーカーばかりがクローズアップされがちですが、アクションシーンもやってる事異常です。実写にこだわったクリストファー・ノーラン監督。例えば18輪トレーラーが180度ひっくり返るシーン。あれを実際に街の中で撮ってると知って驚きました。トレーラーも街並みもCGじゃないんですね、あれ。昼間は普通に営業しているオフィス街の道路を夜通行止めにして撮影したらしいのですが、あんなんちょっと計算狂ってトレーラーが斜めに飛んだりしたらオフィスに突っ込んで大惨事ですよ!「朝、出勤したらひっくり返ったトレーラーがオフィスに突っ込んでグチャグチャでした」なんて可能性もあったわけで。想像するだけでゾッとします。病院をガチで爆破したシーンといい、時間的には少ししかない場面にもこだわりを見せ、本気で撮影したクリストファー・ノーランはやっぱり頭おかしい(いい意味で)。
長い映画の割りに最後はハッピーエンドにならないので観るには気力体力が必要になってきますが、映画史に残る一作なのは間違いありません。こういう作品がアメコミ原作から作られるって事にアメコミの奥の深さを感じます。「アメコミの枠に捕らえられない作品」というより、実はアメコミはそれだけ深いんですよー!そんなアメコミに映画が追い付いたという方が正しいと思われます。何だかんだで女性にはお勧めできないにせよ、誰しも一度は観て損はない作品です。
再観賞
2020/7/24 IMAX
全406件中、201~220件目を表示