劇場公開日 2008年8月9日

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「Heath Ledgerの描く狂気」ダークナイト ちかしさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0Heath Ledgerの描く狂気

2015年3月3日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、映画館

興奮

知的

難しい

今までバットマンの実写映画も原作コミックも全く手を出したことがなく、ダークナイトシリーズから入った人でも、Batman Beginsがタイトル通り主人公がバットマンとなる過程を描くものなので、すんなり入れる。しかし、Batman Beginsはバットマンがなかなか登場せず、なんとなく退屈に感じる人もいるかもしれない。だが、ここへつなげるための作品だと思え意味合いも大きく変わってくる。
相変わらずChristopher Nolanの「ダーク」な世界観が展開される本作、見どころはなんといっても公開を待たずして亡くなったHeath Ledgerの演じるJokerである。彼の演技がまたこの世界観を押し広げていると言っても過言ではないと思う。過去最強にして最凶の敵Jokerは彼でなくては演じきれなかったというくらいに完璧にクレイジーに演じられている。この作品は監督と役者の技術が見事にマッチしている。
物語は少し冗長なのであるが、後半でもう一人の悪役Two Faceの登場があるからである。彼の存在もまた大きい。ダークヒーロー、強敵、刑事、検事それぞれがかっこよくてしびれる。あ、執事も。

ちかし