「強烈な「悪」」ダークナイト オメガモンさんの映画レビュー(感想・評価)
強烈な「悪」
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今更ですが書かせて頂きます。
今となっては作品自体が伝説となっている本作、バットマンムービー史上最高の出来であり、全映画中でもトップクラスの感動、興奮、そして戦慄!!
単純明快でアクション主体のアメコミ映画とは一線を画し、善と悪の対立をテーマにかなりリアル(現実的)に表現しています。
それを可能にしているのはやはり誰もが賞賛するヒース・レジャーさんの演技力とノーラン監督の脚本力!!
ヒースさん演じるジョーカーは狡猾で残忍な愉快犯であり、マフィアからも危険視される異常な男。
劇中のビデオレター映像、発言、表情、笑い方、動作ひとつひとつに鳥肌が立ち、「これは演技ではなくこの人は本当に頭がおかしいのではないか!?」と思わせる程の素晴らしい怪演でした!!
気付けば、このあまりにも強烈な「悪」に心を奪われそうになっており、ジョーカーの持つ狂気的な魅力とカリスマ性に脱帽しました!!
この悪が引き起こすいくつもの殺人ゲームによってゴッサムが狂気に侵されていく様を、ヒーローであるはずのバットマンが追い詰められ、大事なものを失っても街を救う方法を諦めず模索し闘う姿を、そしてヒーロー(善)が悪に落ちていく虚しさなど、いくつもの物語を無理なく自然な流れでひとつの作品に仕上げたノーラン監督の力量は凄まじい!!!
もはやどのジャンルにも属さない、新たなエンターテイメントだと思います!!!
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