「「ダークナイト・ライジング」公開まで後2ヶ月半」ダークナイト 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
「ダークナイト・ライジング」公開まで後2ヶ月半
「バットマン」シリーズは、ティム・バートン版は、バートンらしいユーモア&ダークな世界観で描かれ、結構好き。
ところがジョエル・シュマッチャー版は、「フォーエヴァー」は娯楽アクションとしてまあ楽しめたが、次の駄作はもう開いた口が塞がらなかった。
そしてクリストファー・ノーラン版。
真摯な作風でバットマンを見事に蘇らし、アメコミ映画の固定概念をも覆した。
この「ダークナイト」、ヒース・レジャーの演技ばかり注目されるが(勿論何の異論も無い圧倒的存在感なのだが)、それと同等にクリストファー・ノーランの演出が抜群に素晴らしい。
社会派のようなシリアスな人間ドラマ、重厚感たっぷりの犯罪サスペンス、リアリティを出したアクション…先も言ったが、それらがアメコミの固定概念を覆した。
もう一つ固定概念を覆したのが、テーマ。
決してクリーンではない闇のヒーロー、バットマンの前に悪の化身とも言えるジョーカーが現れ、挑戦状を叩きつける。悪とは?善とは?バットマンのモラルが揺さぶられる。
また、ヒーローの存在意義。本当にヒーローは必要なのか?映画はバットマンに観客に問いかける。
見た後これほど考えたアメコミ映画は無かった。
いや、アメコミ映画でなくとも、このレベルの映画はそうお目にかかれない。
そんな「ダークナイト」の続編「ダークナイト・ライジング」の公開まで後2ヶ月半。
次は、どんな衝撃を見せてくれるのだろう。
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