「ヒーロー映画」ダークナイト にゃろめさんの映画レビュー(感想・評価)
ヒーロー映画
この映画はアメリカ映画で、元はアメコミで、
アメリカでヒットした。
ここがポイント。
イギリス人監督ってところが裏のポイント。
完全なヒーロー映画としてちゃんと作っている。
ヒーローはかっこよくて、嘘つかない。
市民はヒーローに感化されて、
ヒーローを崇める。
この映画で言うヒーローって、
もちろんジョーカーのことね。
で、敵はバットマン。
ちゃんとそう描いているね。
金の力で武装したバットマンは
市民に嫌われている。
ウソついて、元恋人を奪おうとさえしている。
市民のプライバシーさえも脅かそうとしている。
偽りの正義の名のもとに。
片やジョーカーの描き方。
普通、背中越しに相手をやっつけるのは
”正義のヒーロー”の描き方。
ジョーカーの背中越しに起こる爆発。
一回転するバス。
銃で撃たれる悪役。
これはヒーローの描き方。
「お前はもう死んでいる」ってやつね。
一見荒唐無稽なジョーカーの罠。
実は用意周到に計算された作戦。
でないとあんな見事に病院は爆発できないし、
到着ギリギリのタイミングで爆発なんて起こせない。
優秀な人材が数多くジョーカーの元に
集まった証拠だ。
バットマンの味方はもはや誰もいない。
ヒーロー(ジョーカー)VS悪役(バットマン)の戦いを
見事に描いた傑作だ。
この映画を絶賛したアメリカ人は、
何に拍手喝采を送ったのだろう。
バットマンに?ジョーカーに?
それとも?
アメリカ人観客を見事に操った
イギリス人ノーラン監督に?
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