「なんとも言えない観後感。役者はいい、ストーリーは稚拙」ダークナイト 山中 進乃助さんの映画レビュー(感想・評価)
なんとも言えない観後感。役者はいい、ストーリーは稚拙
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U-NEXTにて視聴。
高評価が多く期待していただけに、ストーリーの雑さが目立ち残念。
「わざわざ見る価値は無かったな」という感想。
○Good point
ジョーカーを演じたヒースレジャー。『本当に狂ってるんじゃないか?』と思わせるほどの圧巻の演技は、単なる悪役じゃない奇人を、これでもかというほど表現している。
また、2艘のフェリーのシーンでは"善:悪"の対比を示しつつも、その中に人間の良心を希望として描く上手い魅せ方だった。
●Bad Point
ジョーカーの都合の良いように進んでいくストーリー。バットマンが人殺しをしない主義、続編がある以上ジョーカーを殺さない(殺せない)シナリオなのは分かるが、観てる方としたら何の納得もいかないご都合主義のオンパレード。
狂っていても人を従わせ、思い通りに人々を手玉に取っていく知能やカリスマ性が一切描かれていない。その場の思いつきで行動する狂人に忠誠誓うマスク軍団はバカなのかな?きびだんごでも食わされてんのかな?
そこが設定としてもう少し入ってると、ストーリー全体の浮き足立った印象は変わったと思う。
◉Others
映像は及第点だが、建物のド派手な爆発は金掛けてんなぁーと思った程度。
ツーフェイスの善人から闇落ちへの経緯や表現が浅い。自分の正義は運だ、なんだとコイントスしてたが「ほら両面表から表裏のコインになったよ!これで心までツーフェイスだよ!!」と、、もう察してくれ感が寒い寒い。
ストーリー諸々なら☆2程度だが、亡きロジャーの渾身の演技に敬意を表して☆は3つ。
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