「2018-14」ダークナイト かいりさんの映画レビュー(感想・評価)
2018-14
すごいものを観た。
まさかアメコミでこうも打ちのめされるとは思わなかった。
ユナイテッドシネマIMAX総選挙にて。
受験やら就活やら就職やらで、映画を観れなかった時期の映画を劇場で観たいキャンペーン実施中(個人的に。)
これはもう、ヒース・レジャーの訃報が悲しすぎて、公開から少したったあとも観れずにいたやつ。
ノーランのバットマンは、バットマンビギンズで止まってた。
一概には言えないが、マーベルがお祭り騒ぎなら、DCは人間臭い(どちらも好きです。)
特にノーラン監督は、バットマンの汗、怒り、ジョーカーの狂気、歪み、ゴードンの熱意、愛、ハービーの怒り、苦しみがこちらに直に伝えてくる。
ハービーの心に広がる止められない闇がすごく見ていて辛かった。
ハービーを悪に駆り立てたジョーカーは、もうこれは映画史に残るヴィランでしょう。
ほんとすごい。ほんとすごいものを見た。
ヒース・レジャー。恋しいな。
「バットマンはヒーローではない。暗黒の騎士だ。」
人の痛みを受け、自らも傷つき、特殊能力で戦うのではなく(『ジャスティス・リーグ』でも特殊能力は金持ちだ、と超人に囲まれて言ってましたし)、誹謗中傷だって受ける、
その人間臭さが、わたしたち観ている者にとっては、バットマンをヒーローとして心に刻んでいくんだと思いました。
すみません、思わせ振りな書き方になっちゃったのはこちらの手落ちです。改めていくつかの記事を確認しましたが、睡眠薬や当時処方されていた薬の併用摂取による事故死と断定されていますよね。当時はインフルエンザにもかかっていたとかで……。
お姉さんが言われた通り、ヒース自身もインタビューで「今までで一番楽しかった役だし、今後もずっと一番楽しい役でありつづけると思う」と語っていたそうですよ。いわゆるスター路線を嫌がっていた(バットマン役とサムライミ版スパイダーマン役のオファーを蹴っていたらしい)彼にとっては、「これぞ!」という役にめぐり逢えてきっと幸せだったんじゃないでしょうか。
かいりさん、いつもありがとうございます!
本当、ヒース・レジャーの演技はなんというかもう……演技を超えた何かでしたね。魂を削って別の魂を精製したというか、“神憑り的”というのはこういう事かと震え上がりました。
28歳……若すぎますよね。当時は本作の役作り含めて精神的にも肉体的にも辛いことが重なっていたらしいですが……もっともっと色んな映画で彼を観たかったです。