「宙吊り生け捕り放置プレイ」ダークナイト 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
宙吊り生け捕り放置プレイ
序盤から観ている側のテンションを上げマクりなクライムアクション的要素と、ヒース・レジャー演じるジョーカーの素性が知れない不穏感がひしひしと伝わる衝撃が押し寄せる展開。
ブルース・ウェイン、ゴードン警部補やハービー・デントの三人をバランス良く描けている正義側と、一人で全てを掻っ攫うジョーカーの悪としての存在感が登場する場面毎にワクワクしてしまう興奮度も最高潮にヒース・レジャーのメイク越しからの表情や不気味な佇まいからの身振り素振りに魅了され、特殊な力や能力は無いにしても"スーパーマン"にすら勝てそうな無敵の狂った人格に精神状態が圧巻の一言に尽きる。
ショッキングで潔いヒロインの扱いから二人目のヴィランとしてトゥーフェイスになる理由と顛末が悲しくもあり、正義を貫く為の選択はギリギリの勝利でありながらも敗北を認めざる終えないジョーカーの不敵な存在感。
エンディングは宙吊りのまま不気味な笑みを浮かべながら嘲笑うジョーカーの顔がアップで物語が終わる姿を想像してしまう。
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