「純然たる悪」ダークナイト 俺の映画帖さんの映画レビュー(感想・評価)
純然たる悪
かつてこれほどの
存在感を放つキャラクターを
自分は見たことがない。
有無を言わせぬ
圧倒的な存在、ジョーカー。
この映画は
完全に彼に支配されている。
哲学を持つ純粋な悪が、我々を魅了する。
彼は誰しもが底に抱えている
悪意をユーモアたっぷりに引き出し、
試そうとするのだ。
ジョーカーが映っていないシーンでも
彼の影がどこかに見えて、不安に駆られる。
彼のひとつひとつの動きが見逃せない。
ヒース・レジャーの
壮絶な役作りによる完ペキな演技に
酔いしれる150分。
冒頭からラストシーンまで
ジェットコースターのような展開を見せる本作。
この映画を初めて観た時の
衝撃を決して忘れることはないだろう。
この作品は、
自分にとって映画という世界への
入口になったモノでもある。
とてもいい出会いだった。
2015/01/17鑑賞
追記:2017/4/5
丸の内ピカデリー3の爆音映画祭にて再度鑑賞。
映画館で本作を観るのは初めて。
素晴らしい体験だった。
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