地球が静止する日のレビュー・感想・評価
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見てるこっちが静止しちゃいます。
ショートショート作品
この作品は短編小説を実写化したもの。
しかしこれだけの大作になるほど中身が濃いSF作品
キアヌ・リーヴス演じる男の視座は宇宙
一方この事態を収拾したいアメリカ政府
「地球を救いに来た」男は、政府高官が言った「私たちの地球」という言葉に反応する。
「あなた方の、地球?」
大きな齟齬を感じるシーンだ。
しかし、
人間こそが地球の寄生虫だと考える思想が一定数あるということなのだろう。
この作品が登場した時、アルマゲドンなど当時流行ったクライシス作品を別視点でとらえることが面白かったのだろう。
最後に男が「窮地に立てば人は変わることができる」と言って人類撲滅システムを停止させる。
いつも思うのだが、本当に人類が寄生虫なのだろうか?
プロパガンダや政治を使って誰かが儲かる仕組みを作り続けているほんの少数の輩のことを考えずにはいられない。
昨今叫ばれている地球温暖化
これが周期ではなく人類の所為だとするなら、1945年から始まった原水爆実験はすでに2000回も行われている事実をなぜ誰も指摘しないのだろう?
あんなものを2000回もしたら、地球の気候が変わっても不思議はない。
一般人は知ることもないことの責任を宇宙人は指摘するのだろうか?
そんな奴らと宇宙人が密かに会っているなどという陰謀論は、まさに陰謀論でしかない。
私がもし地球を救いたい宇宙人であるならば、一般人たちに真実を教え方向性を示すだろう。
この観点から、少なくともまともな宇宙人はまだ地球には来ていないと思う。
色んなものが「ありがち」
CGに溺れた残念な映画の典型
ロバート・ワイズの「地球の静止する日」が
なかなか良かったので、
比較の意味で数年ぶりに再鑑賞。
しかし、初回時の印象がほとんど
残らなかった理由が解ったような気がした。
この映画では、
異星人が地球を滅ぼしに来た目的を、
環境を破壊する人類から他の生物
を救うためとの、
昨今の時流に乗ったような理由にしたが、
ワイズ版での、核兵器を持った地球人が
宇宙に進出した際の全宇宙の脅威
を取り除くため、
というスケール感からは後退してしまった。
また、異星人が人類抹殺(ワイズ版では
地球消滅)を中止する理由が、
人類のヒューマニズム垣間見に絆されて
というのは御都合主義的に安易で、
ワイズ版での科学者会議の意思を鑑みて
との決断に比べリアリティに欠ける。
監督の力量の差か、総じて、
あたかもCGによる映像を繋ぐために
ストーリー展開しているようにしか見えなく
陳腐な印象の作品だ。
新旧作品の比較以前に、本論を忘れた、
CG技術だけに溺れてしまった残念な作品
と言わざるを得ないだろう。
タイトルなし
浅くて中途半端に感じられました。
人類の審判を行うために突如現れた異星人と、科学者母子が交流する物語。
一言で言えば、凄く浅い映画です。
映画のメインストーリーは、冒頭に書いている通りだと思うのですが、その為のエピソードが決定的に欠けていて、共感も説得力も感じられません。
異星人と科学者の緊張感のあるやり取りや、息子の心の傷をもっと丹念に描くとか・・・色々と考えられると思うのですが、殆どなし。
CGを使った戦闘シーン等は流石の迫力でしたが、時間を費やすのはそこではないでしょう・・・と思わずにはいられません。
「異星人との相互理解」と「CGによる戦闘シーンの迫力」。両方得ようとして、結果両方得られなかった。まさに「二兎を追う者は一兎をも得ず」の諺通りになった映画、という評価です。
人間が絶滅する結果にしない事に不満
(鑑賞中・鑑賞後に)私の思考が停止した日…な映画だった。
1951年公開の『地球の静止する日』のリメイク作品で、愚かな人間(人類?)と非常に高度な地球外生命体が地球という守るべきもの軸に進むストーリーなのですが…ごめんなさい、びっくりするほどつまらなかった。
キャシー・ベイツやキアヌの演技は魅力的だったけれど、全体的に薄く観ている側を置いてきぼりにする薄っぺらなストーリーライン。
ダークで芸術的な雰囲気はよいし、SFのテーマとして古典的でシンプルなプロットなんだけど、それが裏目に出てしまいとにかく全てが弱い。
起承転結の起が永遠に続き、それに魅かれないうちに取ってつけたような結がやってくる。
オリジナル版は評価が高いので、ぜひこちらを観てみたくなりました。
ちなみに、主要キャストの子役をウィル・スミスの息子さんが演じているのですが、評判通りの不評な演技を炸裂させてくれております…。
俺の脳が静止する
主人公可愛い
シリーズ「駄作を見よう」 処刑教室で思いつき、今日はその日と決めま...
なんとも惜しい
「地球の静止する日」のリメイク版。私の世代ではそんな映画の存在すら知らない。古い映画の宿命かもしれないが、どこか寂しい思いもある。本作はキアヌ・リーブス主演作であり、彼のようなスターが(やや変わり者だが)出演したことでオリジナル版の存在に光が当たったという事については嬉しい限りだ。しかしリメイク自体は完全に失敗だろう。テーマや背景は時代にあった物に変更されている点は良いと思うが、オリジナル版にあったチープっぽくともメッセージ性に熱くなったあの感じが全く足りていない。映像こそ流石ハリウッドだが、内容はいかがなものか。かといってもう少し分かりやすくして対象年齢の振り幅を広げるか何かすれば良いのに、変に賢そうなフリをしているようにしか見えない思わせ振りな展開で構成されているため、意味が分からずにボケーッとしてエンディングを向かえる形になってしまう。
本当に惜しいところまで来ているのは間違いないが、残念な部分が大きい。
しかし、本作はスコット・デリクソン監督だ。「エミリー・ローズ」や「フッテージ」最近は「ドクター・ストレンジ」などを手掛ける。そんな彼の作品、やはりビジュアルはトップレベルに美しい。それは保証できるだろう。
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