「これからどうするの?」地球が静止する日 shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
これからどうするの?
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映画「地球が静止する日」(スコット・デリクソン監督)から。
今年の1月「アース」を観て、地球温暖化の現状を知り、
そして12月、この映画で、何も変わっていないことに愕然とした。
「人類が滅亡すれば、地球は生き残れる。」というメッセージに対し、
「私たちに変わるチャンスをちょうだい」と哀願する。
「窮地になるから、進化する。進化するチャンスを奪わないでくれ」
と表現を変えても同じことを言っている。
「私たちは変われる」と地球人、「もう我慢できない」と宇宙からの使者。
そして「助かるには、私たちが変わるしかない」と言い切るのだが・・。
「地球人は、破壊的だ」とまで宇宙からの使者に言われ、現実は確かに厳しい。
実はこの映画を観て、黒沢明監督の「生きる」を思い出した。
「お通夜」「葬式」の時は、主人公が命をかけて頑張った姿に奮起し、
明日から僕たちも・・と気勢をあげる。
しかしその現実は、また元の生活に逆戻り。人間の弱さを表現した。
たぶんこの映画も、私たち地球人に対する問題提起だろう。
だからこそ敢えて、子どもがぼそっと呟いた台詞を取り上げた。
「これからどうするの?」
「私も同じことを考えていた」とキアヌ・リーブス演じる宇宙からの使者。
大切なことは、この映画を観た後の、私たちの行動にあるのだろう。
「人間は、窮地になって、本当に変われるのだろうか?」
私の疑問である。
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