ワルキューレのレビュー・感想・評価
全55件中、1~20件目を表示
トム・クルーズ大好きだが、、、
2008(日本は2009)年公開、米独合作。
監督:ブライアン・シンガー
脚本:クリストファー・マッカリー、ネイサン・アレクサンダー
トム・クルーズが、ヒトラー暗殺の実行者である、クラウス・フォン・シュタウフェンベルク参謀大佐を演じた。
史実に即した作品であるため、さすがのトム・クルーズも不死身というわけにはいかない。
全編、英語で貫くのも潔いが、ややリアルさから遠ざかる。
貴族の家柄であるシュタウフェンベルクは職業軍人だ。元々はヒトラーをドイツ軍復興の英雄として支持していたが、ユダヤ人迫害を機に疑問を持ち始め、「水晶の夜」を経て完全な反ヒトラーになった。
わたしは、トム・クルーズが大好きなのだが、
本作はトム・クルーズの良さが出ていない。
トム・クルーズは、機知に富んだスパイ役に向いているが、貴族出身の暗殺者には適さない。
アクション映画が主要なステージであるためか、動きに重みがない。
ホンモノの大佐に見えない、
変装した大佐に見えるのだ。
◆ホンモノのシュタウフェンベルクはアフリカで戦死しており、イギリスが送り込んだ整形したスパイが暗殺を仕掛けた
なんていうストーリーならトム・クルーズ一択だった。
本作は、ヒトラーの不死伝説を作り上げた、有名な「7月20日事件」を映画化したもの。
『ワルキューレ作戦』自体は、暗殺計画とは関係なく、ドイツ国内に多数存在した外国人捕虜などが一斉に反乱行動を起こした場合に備えた一連の警備計画の名称だ。
この警備計画を利用したクーデターが、「7月20日事件」である。
親ヒトラーか、反ヒトラーか。
みな狡猾に様子を見ており、本心を明かさない。
実にリアルだ。
個人的に好きなのは、
警護大隊「グロースドイチュラント」司令官であったオットー・エルンスト・レーマー少佐がゲッベルスの逮捕に向かうシーンだ。
事実に忠実に構成されているが、ドラマチックだ。
彼は事件後、二階級特進して大佐になっている。
歴史ものとしてシナリオは及第点、
軍用装備などリアルに徹していて素晴らしい。
唯一、キャスティングに疑問あり。
ゆえに、☆3.5
第二次世界大戦のドイツ 実話 クーデターは失敗し関係者は粛清される...
第二次世界大戦のドイツ
実話
クーデターは失敗し関係者は粛清される
大佐の奥さんは長生きする
タイトルなし
トム・クルーズが出てるので視聴。
史実に沿った映画は時代背景に疎いと面白さ半減。
映画が悪いわけでは無いと思うが、過度な脚色等無さそうな史実をなぞるだけのタッチで、上記の通り歴史に疎いと退屈で仕方なかった。
MIシリーズのようなトム・クルーズ見たさで視聴した自分的には、映画の「選択ミス」で歴史も疎いから評価出来る立場に無いという感じです。
史実に忠実な話し
後情報を見ると、けっこう酷評みたい。
自分的には存在すら知らなかった暗殺計画を、ただ淡々と史実に基づいて知識として得られたので、面白かった。
観終わった後、史実が気になりネットで色々調べてしまった。
同じ目的で集まった仲間でも、それぞれの人間の弱さが出ていたり、その点も見どころ。
史実で失敗することはわかって観ているので、その結果に向かって進んで行くのを映像で見ていると胸が痛む。
Wikipediaによると、フロムによってシュタウフェンブルクは軍服などを着たまま、軍人として埋葬されていたのを、ヒムラーによって掘り起こされて勲章などを剥奪されて火葬されて、遺灰は野原にばら撒かれたらしい。切ない…。
白黒写真でしか見てないけど、シュタウフェンブルクはけっこう顔がトムクルーズに似てる感じなのね。
ナチス政権の再現度は評価できるし、キャスティングも実在した人物に寄...
ナチス政権の再現度は評価できるし、キャスティングも実在した人物に寄せていて良かったです。
ハリウッドらしからぬ奥ゆかしさがあります。
円盤の特典映像がドキュメンタリーで、事実をもっと知りたいなら視聴をオススメします。
ヒトラー暗殺計画。かなり事実に忠実に作られているようだ。こんなこと...
ヒトラー暗殺計画。かなり事実に忠実に作られているようだ。こんなことがあったのかと勉強になった。緊迫感もあってなかなかなのだが、いかんせん結果が見えてしまっているのがつらい。
本日、大雨にて出勤断念。映画と昼寝をを楽しもう(笑)
自由と正義と名誉のために抵抗し命を捨てた者
トムクルーズ扮するクラウスフォンシュタウフェンベルク大佐は、ドイツを救うためヒトラーを敵対視していた。不満分子が総督暗殺計画を立てたりもした。ヒトラー以外のドイツ人もいるとアピールしたかった。自由と正義と名誉のために抵抗し命を捨てた者に恥はない。
ちょっと難解なところもあったが、アクションが一切無いトムクルーズも珍しいね。
この事件は、知っていたが、この事件をクローズアップした映画は初めて...
この事件は、知っていたが、この事件をクローズアップした映画は初めてみた。
ナチスドイツといえば、ヒトラーの元、頑強な一枚岩のイメージだったが、
内部では少なからず、ヒトラーに対する批判、不満分子がいたことに、
異常な中の正常を感じた。もっと映画的に面白くできたのではと思うが、
微妙な表情が心の内を語っているシーンが多く、この見せ方はよかった。
揺れ動く親衛隊の描写も秀逸だった。
冒頭近く、アフリカ戦線のトムが爆撃され、砂に顔を横たえるシーンが
アップされるが、あの顔の汚れ具合のリアルさには驚いた。
主人公の大佐の最後の言葉、ドイツよ、永遠なれ。
史実に基づいた話、ヒトラー暗殺計画。 祖国のためを想い立ち上がり、...
史実に基づいた話、ヒトラー暗殺計画。
祖国のためを想い立ち上がり、行動を起こした者たち。
同じドイツ人同士でこのようなことがあったかと思うと悲しいお話でした。
畑中少佐と重ねて
個人評価:4.5
宮城事件と重ねてワルキューレを見ずにはいられない。
国家とはなんかのか。お国のためとは。守るべきものは国民なのか祖国なのか。
思想や立場は違えど、強硬手段へと突き進むシュタウフェンベルク大佐と畑中少佐とを重ねて見てしまう。
トム・クルーズの演技は言うまでもなく素晴らしく、また実話とはいえクリストファー・マッカリーの脚本にも脱帽だ。
ナチス政権下の軍隊が一枚岩ではなかった事にも驚きを覚え、反体制側が目指すもの、国民主義とは何かなども考えさせられる。
第二次大戦下を描いた数多の映画の中でも、後世に残す名作だと感じる。
いつものトムとは違う史実の魅力
『トップガン マーヴェリック』を観て以降、以前のトム・クルーズが主演映画を再度鑑賞することが多くなっている。それだけ、彼の作品はストーリーだけでなく、彼自身の演技にも魅了される。今回は、第二次世界大戦のドイツが舞台。史実に基ずく、あのヒットラー暗殺計画を題材にした、戦争サスペンス。
第二次世界大戦でヨーロッパを恐怖に陥れたナチス・ドイツ。しかし、猛威を振るっていたナチスも、次第に戦況が不利になり、ドイツ内の上層部でもヒットラーの独裁政権に、『否』を感じる者が現れる。そして、世界平和の為にもヒットラーの暗殺を企てる者も増える中、1944年7月20日に起こった暗殺事件を、本作では描いている。結果的に、暗殺は失敗に終わるが、9か月後にヒットラーを自決に追い込む引き金となった事件の主導者である、戦地で片目と片腕を失った将校・シュタウンフェルベルクをトム・クルーズが演じている。
ナチスドイツというと、ユダヤ人の大量虐殺、ヒットラーによる独裁政権と、歴史の負の遺産として認識している。しかし、その上層部には、ヒットラーに対して嫌悪を抱く者もおり、世界平和を祈る者も存在した事を知らしめる作品となった。しかし、そこは独裁者政権下。暗殺事件までの経緯として、いかに取り巻きを同志につけていくか?緊迫感のある緻密な作戦とは?など、手に汗握る臨場感が伝わってくる。
主演のトムだが、最近はどうしても、『MIシリーズ』や『トップガン』のように激しいアクションを期待してしまうが、本作では、最初に戦闘シーンもあるものの、そちらは抑え気味。むしろ、世界平和の為に、ヒットラー失脚への強い決意と作戦を束ねていく行動力のある、実在した人物としての演技に魅了され、共感した。
というのも、現在においても、ロシアのウクライナ侵攻の主導者でもあるプーチンとヒットラーが、重なって見えたから。最近のプーチンの映像をみると、ヒットラーに通じる狂気的な様相が見られる。NATOとしては、直接手を下すことは難しい以上、ロシア内部から、本作のような声を上げていくことが、プーチン降ろしと共に、全く不易なこの争いを集結することになるのかもしれない。
今だからこそ…
「次のヒットラーは、ヒットラーを否定して現れる」というような予言めいた言葉があると聞いたことがあります。今、まさに「ナチから守る」という大義を掲げてウクライナに侵攻し、卍ならぬzマークの戦車が民間人を砲撃しています。平和のため、防衛のためといって戦争は始まるそうですが、本当に信じがたい残念極まりない状況です。この戦争を止めるには…!この作品は、第二次大戦中に実際にあったことらしいですが、もしかしたら、今も似たようなことが水面下では動いているのかもしれないと思わないではありません。映画は未遂で終わるわけですが、過去と現実が重なり、手に汗握りながら観賞しました。
祖国への葛藤、
深夜にあるようなテレビでの映画を録画したやつ。
祖国を思うからこその行動。
祖国のためにと、よかれと決断し思案し、悩み、そして命をかけて決行する。
それが失敗に終われば「反乱」、「反逆」と言われるこの時代。
もちろんその決断、行動には命をかけるわけで。
なにがどう正しいのか、紆余曲折あるこの時代。
それぞれが「祖国のために」と思うも、それからの進む道は指導者によって変わる。
それもいつの世もどの国でも当てはまることで。
そして、やはり、ドイツの話なのにみんな英語を話す、という違和感もあり。
('23.8.8再視聴)
最後のヒトラー暗殺計画
トム・クルーズよりもケネス・プラナーやビル・ナイの静かで表情豊かな演技のほうが印象に残った。さすがに序盤のアフリカでの空爆シーンは迫力もあり、アクションならやっぱりトム・クルーズ。失った手首や指が痛々しい・・・
全体的にはドイツ軍の中にも良心を持った軍人がいた!といったストーリーで、その計画も憎しみのためだけではなく、このまま独裁がすすめばドイツが崩壊してしまうことを恐れた故の信念に基づく計画だった。あれだけ至近距離にいるヒトラーに対して銃撃することもできたであろうが、爆破によって暗殺し、その上でSSがクーデターを起こすと仮定した。それを予備軍が抑え込んで軍を掌握するというもの。
ヒトラーが愛したワーグナーの「ワルキューレの騎行」をモチーフに立てられたワルキューレ作戦。既存の鎮圧作戦を逆に利用してしまう大胆さ。ところどころに穴があったものの、シュタウフェンベルク大佐の暴発とも思える行為によってスリリングに描かれていた。
まぁ、一種のクーデターなんだろうけど、ヨーロッパ各地で無血革命で成功していったところは胸が熱くなる。さらに将軍といった地位の軍人までもが保身を考えずに計画に突き進んでいった点にも感動できるはず。現代の日本の政治家なんて利権や保身ばかりだからなぁ・・・
【”彼”以外のドイツ人もいた・・” 国の行く末を憂い、行動を起こしたクラウス・フォン・シュタウフェンベルク大佐及び他の勇士達の姿を描いた作品。】
ー 冒頭は、ドイツ軍将校たちが英語を話している事に違和感を覚えるが、脳内から違和感を払拭して鑑賞。
そして、この映画で、ブライアン・シンガー監督や、製作総指揮のトム・クルーズが伝えたかったことが、途中から十分に伝わって来たから・・。ー
■印象的な事
・実話を基にした今作(改編部分はかなりあります。)、クラウス・フォン・シュタウフェンベルク大佐を演じたトム・クルーズ始め、オルブリフト将軍を演じたビル・ナイ、トレスコワ将軍を演じたケネス・ブラナー達の、「ワルキューレ作戦」を決死の思いで、完遂しようとする姿。
全員が、団結しているわけではなく、判断を躊躇うオルブリフト将軍の姿が、リアル感を増している。
・1944年7月10日 作戦決行前に妻や子を車で逃がすシュタウフェンベルク大佐の姿。一度は車が発車するが、直ぐに止まり、妻ニーナが駆け戻り、大佐にキスをする姿。
- もう、会えないかもしれない・・。-
・一度の失敗を経て、”狼の巣”で、仕掛けた爆弾は爆発するが・・。
◆ヒトラー暗殺計画は40数件あったそうだが、この計画が最後になった。この計画実行後9カ月後に、ヒトラーは自害した。
もっと、早くどれかの計画が成功していたら、世界はどのようになっていたのであろうか?
エンドロールで流れた、”クラウス・フォン・シュタウフェンベルク大佐の妻は2006年まで生存していた事、処刑された憂国の士が、大戦後名誉回復のための碑が建立された事が、救いである。
<ナチスドイツの中枢部にも、”憂国の勇士は多数存在した”と言う事実を、後世に伝えた作品。緊迫感溢れる映像、役者の演技も見応えがあり、意義ある作品であると思う。
尚、製作国には、ドイツも加わっている。>
戦争映画として、リアルかつ高品質、芸術的ですらある‼️
ヒトラー暗殺を題材にした映画は多いが、暗殺後の作戦まで詳細に描いた映画はこれだけ。
監督とトムはリアリティにこだわるので鬼気迫る雰囲気がやばい。
今回は吹き替えで見たので、英語じゃないから、むしろ、よりリアルに感じる。
成功不成功にかかわらず、不可能に挑戦する精神は、コロナ禍での生きる指針になる。
緊迫するシーンの数々は、何度もの鑑賞に堪える高品質。
トムだけでなく名優たちの演技に心の底から痺れること請け合い、だ‼️
悲しい結末すぎ
もう少し救いがないもんかな。みんなバタバタと処刑されてしまってなんとも…トム・クルーズが演じることに違和感があるといった声も聞いたが、私にとっては問題ない。
とはいえ、ヒトラーに抗ったドイツ軍人の矜持を丹念に書いている点は素晴らしい。
全55件中、1~20件目を表示