「トム・クルーズ大好きだが、、、」ワルキューレ Haihaiさんの映画レビュー(感想・評価)
トム・クルーズ大好きだが、、、
2008(日本は2009)年公開、米独合作。
監督:ブライアン・シンガー
脚本:クリストファー・マッカリー、ネイサン・アレクサンダー
トム・クルーズが、ヒトラー暗殺の実行者である、クラウス・フォン・シュタウフェンベルク参謀大佐を演じた。
史実に即した作品であるため、さすがのトム・クルーズも不死身というわけにはいかない。
全編、英語で貫くのも潔いが、ややリアルさから遠ざかる。
貴族の家柄であるシュタウフェンベルクは職業軍人だ。元々はヒトラーをドイツ軍復興の英雄として支持していたが、ユダヤ人迫害を機に疑問を持ち始め、「水晶の夜」を経て完全な反ヒトラーになった。
わたしは、トム・クルーズが大好きなのだが、
本作はトム・クルーズの良さが出ていない。
トム・クルーズは、機知に富んだスパイ役に向いているが、貴族出身の暗殺者には適さない。
アクション映画が主要なステージであるためか、動きに重みがない。
ホンモノの大佐に見えない、
変装した大佐に見えるのだ。
◆ホンモノのシュタウフェンベルクはアフリカで戦死しており、イギリスが送り込んだ整形したスパイが暗殺を仕掛けた
なんていうストーリーならトム・クルーズ一択だった。
本作は、ヒトラーの不死伝説を作り上げた、有名な「7月20日事件」を映画化したもの。
『ワルキューレ作戦』自体は、暗殺計画とは関係なく、ドイツ国内に多数存在した外国人捕虜などが一斉に反乱行動を起こした場合に備えた一連の警備計画の名称だ。
この警備計画を利用したクーデターが、「7月20日事件」である。
親ヒトラーか、反ヒトラーか。
みな狡猾に様子を見ており、本心を明かさない。
実にリアルだ。
個人的に好きなのは、
警護大隊「グロースドイチュラント」司令官であったオットー・エルンスト・レーマー少佐がゲッベルスの逮捕に向かうシーンだ。
事実に忠実に構成されているが、ドラマチックだ。
彼は事件後、二階級特進して大佐になっている。
歴史ものとしてシナリオは及第点、
軍用装備などリアルに徹していて素晴らしい。
唯一、キャスティングに疑問あり。
ゆえに、☆3.5
こんばんは♪共感ありがとうございます😊
調べたらドイツ🇩🇪との合作でした。
なるほどおっしゃる通り。
スパイなら良かったですね。
生きて暗躍してくれていたら嬉しいでしたね。