「ワーグナーを知らずして、国家社会主義は語れぬ」ワルキューレ shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
ワーグナーを知らずして、国家社会主義は語れぬ
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映画「ワルキューレ」(ブライアン・シンガー監督)から。
まず始めに、タイトルの「ワルキューレ」の意味が
知りたい、と観始めたら、ある「作戦名」だとわかる。
ヒトラーと、彼を暗殺しようとするシュタウフェンベルク大佐との
駆け引きは面白かった。
ヒトラーは、計画の変更に目を通しながら、
その計画変更の意味を感じながら、彼に語る。
「ワーグナーは知ってるな。
ワルキューレは、神に仕える『戦いの女神』、
生かす者と死ぬべき者を選び、
最も勇敢な者を苦悶の死から救った。
ワーグナーを知らずして、国家社会主義は語れぬ」と。
北欧神話をモチーフとしたとされる「ニーベルングの指環」は
ワーグナーの代表作で、作品中も流れていたけれど、
ヒトラーは自分の暗殺計画を知りながら、
その女神は私を選ぶ、と言いたげな台詞だった気がする。
結局、暗殺計画は失敗し、関係者は処刑された。
原因は「どうすべきか迷った時は、何もするな」という考え方や
最後まで「勝利する側につくため」判断をしなかった人たち、
さらに「これは、軍事行動だ。計画どおりには進まん」と
決めつけていた仲間の意思の弱さであった気がする。
軍服を着た外国人は、みんな同じ顔に見えてしまう。(笑)
P.S.
どうみても、場面設定は昼間なのに、
画面には(PM12:45)、和訳も「午後12時45分」。
もうひとつ(PM12:15)でも同じことが・・。
「午後0時45分」じゃないのかなぁ。
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