「この事件は、知っていたが、この事件をクローズアップした映画は初めて...」ワルキューレ 藤崎敬太さんの映画レビュー(感想・評価)
この事件は、知っていたが、この事件をクローズアップした映画は初めて...
この事件は、知っていたが、この事件をクローズアップした映画は初めてみた。
ナチスドイツといえば、ヒトラーの元、頑強な一枚岩のイメージだったが、
内部では少なからず、ヒトラーに対する批判、不満分子がいたことに、
異常な中の正常を感じた。もっと映画的に面白くできたのではと思うが、
微妙な表情が心の内を語っているシーンが多く、この見せ方はよかった。
揺れ動く親衛隊の描写も秀逸だった。
冒頭近く、アフリカ戦線のトムが爆撃され、砂に顔を横たえるシーンが
アップされるが、あの顔の汚れ具合のリアルさには驚いた。
主人公の大佐の最後の言葉、ドイツよ、永遠なれ。
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