劇場公開日 2009年3月20日

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「この事件は、知っていたが、この事件をクローズアップした映画は初めて...」ワルキューレ 藤崎敬太さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0この事件は、知っていたが、この事件をクローズアップした映画は初めて...

2022年10月22日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

この事件は、知っていたが、この事件をクローズアップした映画は初めてみた。

ナチスドイツといえば、ヒトラーの元、頑強な一枚岩のイメージだったが、

内部では少なからず、ヒトラーに対する批判、不満分子がいたことに、

異常な中の正常を感じた。もっと映画的に面白くできたのではと思うが、

微妙な表情が心の内を語っているシーンが多く、この見せ方はよかった。

揺れ動く親衛隊の描写も秀逸だった。

冒頭近く、アフリカ戦線のトムが爆撃され、砂に顔を横たえるシーンが

アップされるが、あの顔の汚れ具合のリアルさには驚いた。

主人公の大佐の最後の言葉、ドイツよ、永遠なれ。

藤崎敬太