「トム・クルーズの自虐ムービー」ワルキューレ あんゆ~るさんの映画レビュー(感想・評価)
トム・クルーズの自虐ムービー
2008年製作のアメリカ映画。120分。ここ数年で人気が凋落したトム・クルーズは、本作でヒトラー暗殺を企てる実在したドイツの国民的ヒーローを演じています。(どこから見てもドイツ人っぽくない。)
ヒトラー暗殺計画は前から知っていたのですが、本作を観ているとそれなりにドキドキするサスペンスに仕上がっていたので、世間で言われているほど悪い映画ではないと思いました。
その反面、これだけのヒーローを題材に扱うなら、もっと気合いれて作ってほしかったというのも観終わっての率直な実感。この世の中、ヒーローは星の数ほどいますが、この将校はその中でも格が違います。そして、「ナチスドイツ」という、世界的に見てもとても繊細な題材なのですから。本作を観たドイツ人が怒ったのもうなずけます。
それでもトム・クルーズはこの悲劇のヒーローを演じたくてしょうがなかったのだと、勝手に想像します。
暇つぶししたい時にどうぞ。
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