「何を言いたいのか不明」ワルキューレ dobubobaさんの映画レビュー(感想・評価)
何を言いたいのか不明
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史実に基づいたサスペンスということで、「ミュンヘン」のようなスリリングな展開を期待しましたが、妙に説教くさくて、エンターテイメント性に乏しく、トム・クルーズの演技も平坦で、途中、不覚にも寝てしまいました。
ユダヤ人であるブライアン・シンガーは何を言いたいのか、最後まで考えていました。トム・クルーズを含めた登場人物に何度も何度も「ナチ以外によいドイツ人がいることを証明するんだ」と言わせますが、どういう意味なんでしょう?戦後60年以上たった今、ドイツ人みんながナチだったなんて考える人もいないだろうと思うのですが・・・。
最近のイスラエルの傍若無人なガザ地区攻撃は記憶に新しく、世界で反ユダヤ感情が高まるなか、「ユダヤ人の中にだってよいユダヤ人がいる」ということを言いたいのでしょうか?もし、そうならきちんとユダヤ人としてイスラエルを批判してもらいたいものです。わが国の誇り、村上春樹先生がイスラエルで勇気を振り絞ってコメントしてくれたように。トム・クルーズはどうみても「壁」側の人間で「卵」側の人間には見えませんでした。
前売り券買ってまで見たのに。1300円返せといいたい映画です。前売り券でも海外の倍の値段・・・。本当に日本の映画は高い・・・。
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