「原作とは違いますが、映画に適した再編です。」天使と悪魔 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)
原作とは違いますが、映画に適した再編です。
『ダ・ヴィンチ・コード』から3年。ロバート・ラングトンシリーズ映画の第二段。ただし、原作では『天使と悪魔』の方が先であり、映画と原作では時系列関係が逆になっています。
『ダ・ヴィンチ・コード』も充分ジェットコースタームービーでしたが、こちらの『天使と悪魔』はそれに輪を掛けたジェットコースター振りです。『ダ・ヴィンチ・コード』は、ほぼ24時間の話ですが、こちらの『天使と悪魔』は、それより短く、ほんの4時間程度での出来事ですからねぇ。原作を読んだときは、正直こちらの『天使と悪魔』の方が面白いかなと思っていたのですが、映画になっても同じ感じですね。
先に記したとおり、『天使と悪魔』と『ダ・ヴィンチ・コード』では、原作と映画で時系列関係が逆になっているので、映画にもそれが反映されていて、原作の『天使と悪魔』と映画の『天使と悪魔』では、可能な範囲で話が変わっています。でもそれは、映画にしてみると気になるよりも、むしろ映画に適した再編と見るべきだと思います。
例によってこの作品もカトリック教会の反発を招き、ローマのいくつかの教会におけるロケを拒否されたらしいです。あと、実際のローマでの撮影の他、LAのセットでの撮影シーンの他、CGも多数あるらしいのですが、それとはわかりませんでした。
先の『ダ・ヴィンチ・コード』は、ラングトン教授の謎解きと言う要素が大きかったですが、今回の『天使と悪魔』は謎解きの要素もあるにはあるんですが、むしろアクション映画としてみるのが楽しいと思います。
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