ラブリーボーンのレビュー・感想・評価
全38件中、1~20件目を表示
俺は乙女になれたのか
デブなおっさんが少女の気持ちになって映画作りました。
その一言で完結する映画。それを楽しめるかどうかは、俺が乙女になるしかない。感情移入先である主人公は完璧。お父さん、お母さんも文句なし。主人公より程よく不細工な妹もOK。弟かわいい盛り。おばあちゃんも立ち位置よろし。インド人はともかく好きな男がいる。
そして私は殺された。心残りはなんだ?決まってんじゃん。
ラストも俺が乙女だったら、ああするね、やっぱり。死体がどうなろうが知るか。途中のサスペンス色がどうたらこうたら文句言うのは、小さい、小さい。
ラストの犯人の成り行きはまあ、ない方が好みなんだけど、それも俺がデブなおっさんの乙女心の映画を共感できた喜び(だよな?)のほうが大きいね。
萌え萌え言ってちゃイカンぜ?自分自身に萌えよ。
不思議な作品です 2回観ました
スージーが話す最後のナレーション「、、死者が離れていこうと決めてもそれに気づく人はいない せめてかすかなささやき声かそれが作る空気のうねりを感じるだけ わたしの苗字はサーモン お魚みたいでしょ?名前はスージー 私は14歳のときに殺された 1973年の12月6日だった ほんの一瞬生きてこの世から消えた、 お別れの時です 末永くお幸せに」
う~ん、とても違和感があります。少なくとも酷い殺され方をした女の子の最後の台詞ではないです。もう一つ、犯人がのうのうと生きていたことにも看過しがたい気持ちが。
で、もう一回観てw自分なりに答えらしきものを見つけました。これはスージーが現世と天国の間を彷徨ううちに、犯人に対する恨み、自分を責める気持ち、家族、恋人への想い、善悪その他様々な観念を手放し、全てを在るがままに感じ、本当の意味で全てのものから自由になった境地、仏教でいう解脱に至ったからではないかと。普通私たちは世界を直接見ることはできません。五感から入った情報を脳内で分析、映像を再構築し、脳内のスクリーンに映し出しそれを見ています。そこには様々な観念も加味されます。そういう手続きをすっ飛ばして世界を直接感じることがあるいは悟りと言われるものかも知れません。
母アビゲイルもスージーのことを忘れようともがきますが到底出来ることではなく、最後は負の感情を全て手放しスージーのことを愛しているただそれだけで十分であることに気づきます。
作品を観て思ったのですが、こちらの世界とあちらの世界は密接に繋がっているようです。父ジャックの心が荒れるとスージーの世界も荒れ、スージーが不穏になるとジャックも心がざわつきます。
長生きするほうが幸せいうのも勝手な思い込みです。時間というものは本当に存在するのでしょうか。人間が世界を認識するために脳内で作りあげたただのツールかも知れません。
スノードームの中のペンギンはホリー・ゴライトリー?
ホリー・ゴライトリー?!
家族と朝食を食べなきゃ。
父親が気付いた理由は?
バラの花を枯らす?!
犯罪者の心理描写や犯罪の動機等については異論がある。
実際に真犯人なのだが、DOLLHOUSEを一人で作る爺さんの姿見て、僕自身を見ている様で気が引けた。だがしかし、普通に見えてこう言った犯罪を内在している者は、身近にいるのかもしれない。自覚のある者は妄想だけに留めておくべきだ。
少女が物語を語るのだから、彼女はどこかで生きているかもしれない。少女終末旅行と同じだと思った。
傑作だが、あの青い瞳を見ると二度と見たくない。
だから、
ネタバレ
追記
金庫、開けなくて良かったと思った。
心切ない…天国の映像がとても美しかった、が胸くそ悪い
天国のファンタジーでキラキラとした映像が何とも美しい。
自分が早朝に低血糖で酸欠状態だった時に、
死にかけてたのか綺麗な音楽が流れて天国のような風景の夢を見たのだが、
その時に見た風景と今回の映画の天国の風景がすごく似ている場所があって驚いた。
監督は臨死体験でもした事があるのか?
それはさておき、
主人公の少女の美しいブルーの瞳とその容姿がまるで本当に天使のようだった。
14歳の少女が殺されるのを知ってる前提でストーリーを観るもんだから、(いつ殺されるんだ?いつ殺されるんだ?)とハラハラして、気持ち悪いおじさんと2人っきりになった時の恐怖といったらなんのって。
思春期真っ只中で恋心を抱いた少女が晴れて両想いになれたなんてもう夢のようだったのに…
デートの約束まで果たしたのにそれが叶わなかった事の無念といったらハンパないと思う…。
観ていくうちにすごく心切なくてたまらなかった。
天国で会ったアジア系の女の子があまりにも不細工すぎてあれはちょっと意識が映画から離れるから配役やめた方がよかった。
そして若者に目も足も出なくてやられる父親の弱いといったらなんのって。
そんなしょぼくてよくあの殺人鬼に銃じゃなくてバット1本で立ち向かいに行ったなお前。。
妹が徹底的な証拠を見つけて家に帰ってきた時もさっさと伝えてしまえばいいのに、長々と両親の愛みたいなシーンを見せられてイライラとする。
そこで妹がそっと本を隠した時に、(おーーい!!)と思ったがおばあさんにちゃんと渡して良かった。
私にはやり残した事がある、と言うもんだからてっきり遺体の隠した金庫をそのまま犯人の思う通りに穴に捨てられる事なんてないだろうなーと思ったら、好きだった男の子とキスかーーい!
ポコポコ…と金庫が穴に沈む時に(えーー…)と思った。
う〜ん、賛否両論あるとは思うが自分が14歳で同じ立場だったらたしかに自分も同じ事をそうするかもしれんな…と思い、怒りはおさまった。
そりゃ好きな人とキスできたら夢のようだ。
おばあさんの言っていた、
『美しくて幸せだった。後になって気づいた。
あぁいうキスは
“It only happens once." = 人生に一度だと。』
というセリフの伏線をここで回収したのか
彼女がそれを経験できてよかったのか切ないのか…。
何よりこの映画は結局犯人が最後まで捕まらずのうのうと生きていて反省のかけらもなかったところが胸くそ悪かった。
最後あぁやって落とすだけではこれまでの罪を償いきれてないと思う。
ラブリーボーンの場所でまだ同じ犯罪を犯そうとしていたということはそこまで遠くに逃げてなかったということでは?
なぜそれで警察に捕まらないのだ?
結末が気になったので最後まで退屈はしなかったが、気持ち悪いロリコン犯人と無能な警察に胸くそ悪くなること間違いなし。
ピーター・ジャクソンだから何か仕掛けがあるはずと期待しつつ・・・
天国、正確には天国と地上の間の世界。その映像美だけは心安らぐのですが、犯人はあいつだ~!と、見つけてくれと願いながら、じれったさともどかしさを感じる作品。終わってみたら、『ゴースト ニューヨークの幻』のプロットを期待していた者がため息を漏らす作品だったように思う。
日本的な感覚からすると、彷徨う亡霊なんてのは49日間だろうと考えてしまうのですが、この作品ではかなり長い。天国へも行けず、家族の行く末を見守り続けるしかない少女スージー(シアーシャ・ローナン)。母親(レイチェル・ワイズ)はスージーの部屋に入れず、家を出て行ってしまうし、ファンキーなばあちゃん(スーザン・サランドン)が家族を仕切ろうとするも失敗に終わる。やがて妹のリンジーと父親(マーク・ウォールバーグ)は犯人があいつだということに気づくのですが、それも空振りの連続。どうなるんだ?いったい。不安感と浮遊感が交差する。
犯人のトゥッチはドールハウス作りが趣味もしくは本職。スージーの父はボトルシップ作りが趣味。どちらも“閉じ込める”といったことが趣味という共通点。これには何かメタファーがあるのだろうか、気になるところでもありました。
この映画の価値は、ピーター・ジャクソンにもハズレがあることを証明してくれたことと、シアーシャ・ローナンの大ブレイクしただけの作品だと感じた。
【2010年1月映画館にて】
残酷なファンタジー映画
最初のほうで主人公の幼児期(この子が結構かわいい)のシーン、その後、14歳になってからの話になる。弟の命を救って、叔母からあなたは長生きするよと言われる。そこまでの雰囲気で、明るいファミリーものか、青春ラブストーリーものかなと思っていた。
ところが突然主人公の「私は14歳で殺された」というセリフで面食らってしまった。
結局、14歳で変質者に殺されてしまう少女の物語だったことがわかり、想定外のストーリーに愕然とした。
客観的に見ればかなり悲惨な物語なのに、映像はなぜかファンタジーそのもの。残酷さとファンタジーのミスマッチは「パンズ・ラビリンス」以来かな。このミスマッチも次第に慣れてきて悪くはないと思うようになってくるから不思議だ。だが、結局犯人は警察に捕まるのではなくて事故死してしまうのは、なんだか欲求不満が残ってしまう。もうちょっと見る側の気持ちを考えて欲しい。
ただ、気に入っている点もいくつかある。映像がメルヘンのように綺麗なこと。「パッセンジャーズ」のように、天国への案内人役のホリーと言う少女が出てくること(死んでも一人じゃなかった)。あと、主人公の少女は素朴でかわいいこと。
評価は低いけどまたみてしまう
何故だかあの恐ろしいシーンが見たくてまた見てしまった自分はサイコパスなのだろうか、、
なんとも言えない悲しさが残る映画。
妹があいつに見つかりそうなシーンは逃げて!とハラハラした。
けどやっぱりあの子があのまま金庫に入れられて埋められてしまうのは悲しかったし、わたしが監督なら埋める時に、埋めるとこにいた人が扉の壊れた金庫を見つけて事件解決へ、、、
父母の元へ返してあげたいです。
あいつがただ崖から落ちて死ぬなんてあっけなさすぎ。もっと苦しんで欲しかった。
なのでスッキリしないから☆4
ただやはり地下室のシーンやバスタブにあいつが入ってたとこなど、とても恐ろしく描かれており怖さを十分に感じれたのでこの評価にさせていただきました。
悲しい
ハッピーエンドではなく、悲しくてけっこう残忍な映画。
死んだことに気付いていない描写がめっちゃ良かった。
マーク・ウォールバーグは娘想いで、犯人探しに翻弄しながら壊れていく父という見たことない役で新鮮だった。長髪マークとただやられるだけのマークを見れるのはこの映画だけ?
殺された女の子がすごい綺麗で可愛かった。
妹も証拠を見つけたけど、母が戻ってきて良い雰囲気だったのを壊さないように一旦隠したシーンが良かった。
妹が頑張ったのにラストは犯人は逮捕されず、遺体も見つからず、、、。
過去は忘れて前に進もうっていうメッセージなのかな
14歳を生きる
ラストですべて納得できた。
妹が初めてのキスをして大人になるときを目前にしようと、両親が別居して元に戻るほどの時間を経ても主人公は14歳のままなのだ。
気持ちの振れ方で今いる世界の形が変わってしまったり、自分の抜け殻がどう扱われようと犯人が逃げようが死のうが、妹と同じように時を進め「キスがしたい」というひとつを叶える一途さも若い。思春期そのもの。ジャックフロスト パパは雪だるまという映画と同じように、自分のしたいことをしただけ。
そのすぐ側で自分の体だったものが金庫の中で痛めつけられても、転がり落ちてもしたいことだけできたのは「命が離れている」から。
彼女は14歳で亡くなったのだ。
ラストの自己紹介に幼さがあるのもそういう二度押しでしょうか。とてもわかりやすい14歳の物語だった。
来世で末永くお幸せに。
でも捕まってほしかったね。
人って強いよね
この映画は穏やかな日常のシーンから始まる。
母親手作りのダサい手編みのニット帽にブーブー言いながら学校に向かう主人公の少女スージー。
父、母、妹、弟の5人家族で、片思い中の男の子がいる。平凡だけど、幸せにつつまれた生活を送っていた。そんなある日、下校中にある一人の男に殺されてしまう。
スージーがとても、可愛らしくて、生命力に溢れているから、唐突に命が奪われてしまうシーンは本当にいたたまれなくなりました。
犯人バービー役のスタンリートゥッチが最高に気持ち悪いし、不気味笑笑
スージーの死体を金庫に閉じ込めて、その前に座りながら目を閉じて思い出してるシーンとか、変態の極みです。
最愛の娘をなくした父親と母親は見ていて辛くなりました。一旦絶望感からバラバラになる家族が、再び立ち直りさらに絆を深めていく姿に、感動せずにはいられませんでした。
そんな、感動要素も満載ですが、サスペンス要素も満載。妹がバービーの犯行に気づき、バービーの家に忍び込む下りは心臓が飛び出しそうなほどハラハラドキドキしました!
日々のささやかな幸せが何より尊かったり、人って絶望しても何度だって立ち直れるんだなーって思ったり
いろんなことをしみじみと考えさせられるいい作品です
最後の最後で
主人公スージーの妹の行動力には脱帽。
犯人が帰宅しているにもかかわらず、あの冷静さは観てるこっちが『早よそのノート持って逃げて!』と突っ込みたくなるほどでしたね。
スージーの『最後にしなきゃいけないこと』ってのにもいい意味で期待を裏切られました。てっきり金庫がガバッと開いての展開になることを想像していたので。
犯人は捕まって欲しかった…。
少女漫画風サスペンス
幸せな家庭に生まれた14歳の女の子が殺されちゃうお話。
ただ、なぜか作品内に悲壮感があまりない。
オチで犯人が事故死?したけど、逃げ切ったのであれば、生き続けたほうが胸糞悪くなって、それはそれでアリだと思った。
悪人=死っていうオチもそろそろ飽きたわ。
死んだあとの世界
死後の世界で生きていた世界を見るスージー
まだ若い女の子の無念がとても切ない
スージーの家族のわだかまり
発展しない捜査
犯人の衝動
あの世の世界観は綺麗でした
スージーがいた場所は同じ犯人に殺された子供達が集まる所だったんだろうね
それぞれの子供にまつわる物が、序盤から次々と出ていた
スージーがやり残したボーイフレンドとのキスはとても可愛かった
死体発見までは至らず少し残念
私がいなくなって、美しい骨(ラブリーボーン)が育った
映画「ラブリーボーン」(ピーター・ジャクソン監督)から。
う〜ん、鑑賞中のメモも少なかったけれど、
記録したメモを眺めても、この作品を思い出すに相応しい
台詞が見つからず、困ってしまった。
候補は、5フレーズ。(汗)
「写真は一瞬を永遠に切り取る。一瞬が消える前に」
「スージー、若さを楽しんで」
「ここは、あっちでもないし、こっちでもないの」
「殺人犯が1つだけ理解してないことがあった。
父親がどんなに自分の子どもを愛せるかということを」
「私がいなくなって、美しい骨(ラブリーボーン)が育った」
私にとっては、非常に難解なストーリーだったから、
今でもよくわからない「ラブリーボーン」というタイトルが
入っているフレーズを選んでみた。
原作であるアリス・シーボルドのベストセラー同名小説を読めば
少しは理解できるのだろうか?
読んでみても判らなかったら、それまた恥ずかしいが、
映画化されるには、何か惹き付けるものがあるのかもしれない。
図書館で探して、原作を読んでみるか・・微妙なところだなぁ。
殺された人が天国に行く瞬間はいつか
とても深く考えさせられました。
一通り観てまず思ったのは、吹き替えで観るべきじゃあなかった。
いいところで私の愛する骨たちてなんじゃそりゃ。
声はかわいらしかったんですけどね。
内容は、ありがちな死後の行動でうんちゃら…的な物語かと思いきや
なかなかうまくいかずにとても複雑で考えさせられました。
何よりヒロインが可哀相で可哀相で…
犯人が穴に落とすときに、あの金庫に入っているんだと思うと
胸が痛くてしょうがなかったです。それだけで泣ける。
あんまりいい涙じゃないけど。
パパの気持ちもママの気持ちもわかる。
そして妹がいい子&勇敢すぎる。この映画では妹一番好きです。
決死の思いで帰ってきた後、ママとパパが元通りになるのを見て、
一瞬証拠を出すのをためらうあたりで、
ああ、この子はなんて家族思いのいい子なんだろうと思いました。
無事で本当に良かった。
犯人が豪快に死ぬあたりはちょっといらなかったかな。
ただ捕まってくれた方が話の流れ的には良かった。
水平線の世界の描写はファンタジーでいいし綺麗で感動したけど、
「悪いことを重ねた人は必ずこんだけ痛い目みるのよ!!」
って言うような教訓を押し付けられた感が若干ありました。
この作品はそのへんリアルだからこそ考えさせられる映画だと思うので。
気持ち的にはすっきりしますけどw
全体的に言うと、とても良かったです。
キスができて本当に良かった。
ただ、可哀相すぎて何度もは観れないかも。
いやぁ・・・
いやぁ・・・私が頭が悪いせいか、全然スッキリしない話しでして。まだ「ゴースト」の方が話し古くても泣けますわ。
悪い犯人が超野放し、天国とこの世の立ち位置の意味分からない、すっきりしないわー。
最後犯人に殺された少女たちが集まったとこで、犯人が捕まるようになんかしましょうよ、妹さんが命がけで手に入れた証拠があるのに、父ちゃん、母ちゃんいちゃついてる間に犯人逃げちゃうなんて何事ー?早く警察に行きなさーいって感じ。せいぜい遺体の入った金庫が捨てられるとき、金庫の蓋が開いて遺体が出てバレちゃうとか、死んだ主人公の女の子がみえる同級生が金庫止めるとかして欲しかったけど、まさかのキスー?って感じで全然感情移入できませんでした。
確かに主役の女の子は超かわいかったけど、どうですか?って感じでした。
怒りと悲しみに満ちた世界
『ロードオブザリング』や『キングコング』のピータージャクソン監督の
作品としては意外にも身近な世界を描いた人間ドラマ
直接的な描写は無いにしても 14歳の少女が乱暴されて
殺害されるという 【メジャー作品らしからぬストーリー】
作品全体が怒りと悲しみに満ちていて
マーク・ウォールバークとレイチェル・ワイズの夫婦と同様に心苦しくなる
ある人物が犯人の家に潜入する後半の場面も 静寂の中で
手に汗握る展開で・・・恐ろしかった
主演のシアーシャ・ローナンが奇跡的に可愛く 対照的なスタンリー・トゥッチの
憎々しくかつ不気味な演技のおかげでとても素晴らしい恐怖を
体感できる
原作者のアリス・シーボルドは大学時代に実際に似た被害に
遭っているという話を聞いて・・・さらに胸が痛くなった
そういう理由もあってかラストは意外にも【現実的】で
ほろ苦く 切ない後味・・・
あのラストは静かな展開ながらも あまりにリアルでビックリした
こんなタイプの作品であっても【甘くハッピーなラスト】が
いつも用意されているとは限らない・・・
だから映画や小説にはいつも驚かされる
おもしろいと思ったけれど・・・
サスペンス映画かと思いきや、かなりファンタジー色の強い
作品でした。
ファンタジー的な表現の部分については、映画として
おもしろかったです。
ストーリーの方は、エンディングに向けて「どうなるんだろう」
という期待が「どうやって収集つけるんだろう」という不安に変わり、
そしてそれが的中して、あっけない結末にがっかりでした。
サスペンスとしてもしっかり成立させてほしかったです。
シアーシャ・ローナンの将来に期待
ピーター・ジャクソン最新作で、豪華キャストがそろい踏みで、オスカー路線…と思いきやフタをあけてみると評判がよくなった本作。
どうして?と思ってみてみたが、なるほどドラマにサスペンスにファンタジーにいろいろ要素がありすぎて、逆に印象が散漫になってしまった気がする。スージーの思いが中心ではあるけど、スタンリー・トゥッチ演じる犯人の犯行シークエンスはどうしても不気味なサスペンスになってしまうのは、さすがのPJと言ったところなのだけど……。スタンリー・トゥッチの怪演もオスカー候補は納得だけど、作品を食ってしまった感あり。加えて家を出て行ったり戻ったりのレイチェル・ワイズお母さんの行動もいまいち意味不明……。
とはいえ、このよく分かりにくい作品を支えたシアーシャ・ローナンの演技は素晴らしい。ほとんどが回りになにもないグリーンバックでの1人芝居だったと思うけど、よくぞ頑張りましたと。『つぐない』のときから成長してずいぶん印象も変わったけれど、彼女の将来が楽しみ。
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