ラブリーボーンのレビュー・感想・評価
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斬新な設定ながら、いまいち納得できん!
連続殺人犯を殺された被害者側から描くという前代未聞の設定だが、加害者側の背景や動機などが描かれておらず、なんだかもやもや感が残った。家族が崩壊してゆく様子や、死んだ者の気持ちなどはよく描けていたと思うし、芸達者な俳優がそろっていただけに残念な気持ちだ。妹が殺人犯の家を探るシーンなど緊迫感があった。でも、もっとおもしろくなる要素はあったと思う。ラストはほっとしたけど、キリスト教的天国の境界ってあんな感じなのでしょうか???
怒りと悲しみに満ちた世界
『ロードオブザリング』や『キングコング』のピータージャクソン監督の
作品としては意外にも身近な世界を描いた人間ドラマ
直接的な描写は無いにしても 14歳の少女が乱暴されて
殺害されるという 【メジャー作品らしからぬストーリー】
作品全体が怒りと悲しみに満ちていて
マーク・ウォールバークとレイチェル・ワイズの夫婦と同様に心苦しくなる
ある人物が犯人の家に潜入する後半の場面も 静寂の中で
手に汗握る展開で・・・恐ろしかった
主演のシアーシャ・ローナンが奇跡的に可愛く 対照的なスタンリー・トゥッチの
憎々しくかつ不気味な演技のおかげでとても素晴らしい恐怖を
体感できる
原作者のアリス・シーボルドは大学時代に実際に似た被害に
遭っているという話を聞いて・・・さらに胸が痛くなった
そういう理由もあってかラストは意外にも【現実的】で
ほろ苦く 切ない後味・・・
あのラストは静かな展開ながらも あまりにリアルでビックリした
こんなタイプの作品であっても【甘くハッピーなラスト】が
いつも用意されているとは限らない・・・
だから映画や小説にはいつも驚かされる
いったい何を伝えたかったのでしょうか?
生者と死者の求めるもの
おもしろいと思ったけれど・・・
サスペンス映画かと思いきや、かなりファンタジー色の強い
作品でした。
ファンタジー的な表現の部分については、映画として
おもしろかったです。
ストーリーの方は、エンディングに向けて「どうなるんだろう」
という期待が「どうやって収集つけるんだろう」という不安に変わり、
そしてそれが的中して、あっけない結末にがっかりでした。
サスペンスとしてもしっかり成立させてほしかったです。
何映画?になるのかな。
シアーシャ・ローナンの将来に期待
ピーター・ジャクソン最新作で、豪華キャストがそろい踏みで、オスカー路線…と思いきやフタをあけてみると評判がよくなった本作。
どうして?と思ってみてみたが、なるほどドラマにサスペンスにファンタジーにいろいろ要素がありすぎて、逆に印象が散漫になってしまった気がする。スージーの思いが中心ではあるけど、スタンリー・トゥッチ演じる犯人の犯行シークエンスはどうしても不気味なサスペンスになってしまうのは、さすがのPJと言ったところなのだけど……。スタンリー・トゥッチの怪演もオスカー候補は納得だけど、作品を食ってしまった感あり。加えて家を出て行ったり戻ったりのレイチェル・ワイズお母さんの行動もいまいち意味不明……。
とはいえ、このよく分かりにくい作品を支えたシアーシャ・ローナンの演技は素晴らしい。ほとんどが回りになにもないグリーンバックでの1人芝居だったと思うけど、よくぞ頑張りましたと。『つぐない』のときから成長してずいぶん印象も変わったけれど、彼女の将来が楽しみ。
かわいいです
う〜ん…?なんとも…
何がしたいのか。
ひたすら思わせぶりな展開です。
序盤は犯人を見せない演出で、犯人探しの映画と思いきや
すぐに顔が見れるので、意外にこいつが犯人じゃないのか?
と思わせておいて、そのままそいつが犯人。
では天国と地上の間の世界にいる主人公が
劇中に出てくる死者を感じられる不思議な女の人と
心を通わせて犯人逮捕に向かうのかとおもいきや
まったく外れ。
ではでは今度は、やはり主人公がお父さんと
何らかの手段で心を通わせて犯人を逮捕するのかと思いきや
犯人は妹の当て勘と不法侵入で追い詰められるだけで
主人公は特に何かをするわけでもない。
この思わせぶりな展開の合間に
天国と地上の間にいる主人公がCG満載の美しい世界で
過ごす不思議な時間がダラダラとひたすら流され続ける。
全体的に長く感じるのは、このせい。
ただお父さん役のマーク・ウォールバーグも
お母さん役のレイチェル・ワイズも好演。
最愛の可愛い娘(実際に凄く可愛い)を失った家族の
苦しさもそれなりに感じられて少し胸が痛くなります。
そしてさらにイカレタおばあちゃん役の
スーザン・サランドンがバラバラになりそうな家族を
しっかりまとめて、お母さんの家出のあとも家族を守る。
(スーザン・サランドン好きになりました)
正直、犯人はすぐに逮捕されて、その後の家族の
毎日をお父さん、お母さん、おばあちゃんあたりを
中心に長い時間かけた方が厚みが出たんじゃないかと思う。
犯人の描写もダラダラいらないし、
CG満載の不思議な世界の映像もいらない。
(CGもたいしたことない)
まぁこんな感じで「しまりのない」映画なんですが
それを覆すほど主人公のシアーシャ・ローナンが可愛い。
延々と続く不思議なCG世界が、なんとか観ていられるのも
この可愛さのおかげ。
ただまぁ何が表現したいのかイマイチわからない映画でした。
後からジワッと
なぁ~んか、この映画はオタマにとって
後味が悪かったデス
予告しか見ていなかったので、
もっとファンタジーな感動系かと思っていたんですが、
内容は連続殺人事件で、けっこうグロテスクなシーンも多かったかな・・・
両親や祖母がもっと活躍するかと思ったら、たいしてそうでもないし。
主人公の少女がもっと活躍するのかと思ったら
そうでもないし・・・
原作を読んでいないからだようか・・・。
こんな事言いながら、もちろん劇中では泣きました。
はい。
当たり前でしょ
誰だと思ってるんだオタマをw
でも、お話を振り返ってみるとホロっと泣けてきたり。
後からジワジワ系ってやつですかな
パンフでも見直してみよ~っと
PJをもってしても
PJほど強大な権力を持つ映画監督をもってしても、人間の感情はままならなかった。Mr.ハーヴィーの最期は試写の結果撮り足したものだという。そりゃそうだ。あれほどスタンリー・トゥッチ(祝オスカーノミネート)が憎悪をかき立てる悪人を巧く演じていて、因果応報にならなきゃフラストレーションが渦巻いてしまう。あの最期でも緩い位だ(穴に落ちろと思った)。
PJの演出には相変わらず力があって邪はない。少女の死までの展開には惹かれるものがある。しかし、『乙女の祈り』の泥人形シークエンスに到底及ばぬ死の世界の描写は退屈するし、2つのクライマックスで致命的な失敗をしている。後者の失敗は『LOTR』で得た観客の信頼をフイにしかねないほどのものだ。サスペンスとドラマを強引に掛け合わせることは意欲的だが、それによりむしろ人の感情を損ねてしまっている。「復讐より先に進むこと」がテーマと感じたが、それすらぼやけて混乱ているという感がした。上映時間も長いのでスー・サランドンのシーンは全て削除しても良かった。
死んだら驚いた、は大霊界のキャッチだったか。
骨まで愛して。
そもそも題名からして「?」な印象だった。
ラブリーな骨って一体なに?不思議千万だ。
原作も知らなかったし(多分あっても読まないだろうな)
どんな話なんだ…?と怖いもの見たさは高まっていた。
だいたい予告からして衝撃的。
可愛い吹き替え声が「私は14歳で殺された」って言う。
映画批評に、やれ前向きだ。明るい。感動的だ。と
書かれていても私にはその衝撃の方が正に辛かった。
弱冠14歳で殺されてしまうのだ。親ならやりきれないx
P・ジャクソンの新作ということで、やはりその映像美が
メインに謳われていたが、壮大な天国の映像と殺人が
物語でどう絡むのか、観始めてからも想像がつかない。
大方のご意見通り、私もスッキリしない印象が残った。
それはこの物語が前半の殺人までの印象が素晴らしく、
対してそれ以降がどうにも纏まらない印象で残るからだ。
原作を知らないので何とも言えないが^^;
サスペンスドラマなのか、天国ワンダーランドなのか、
美しいのと残虐な場面が交互に描かれて居心地が悪い。
さらに遺された家族の苦悩と葛藤に対する答えがまた、
こちらの期待するものとは程遠いのも原因のひとつ。。
こんな風に何者かに家族を殺害されてしまったうえ、
未だ犯人が捕まらない現状を訴える遺族は多いだろうが、
それを乗り越えるのはこれだ…!と提示される答えが、
全編を通し、まったくもって映画向きではないのだ。
仕方ないのだろうが…なんだかとってもやりきれない。
ではどこで前向きな気持ちになろうかと考えると、
やはり主人公のスージーの視点に立ち返ることになる。
大好きだった初恋の彼と(しそこなったデートへの想い)
自分を愛してくれた家族への想い、憎き犯人への復讐。。
これらが全部出来ない。伝わらない。でも何とかしたい。
だから彼女は天国の一歩手前で立ち往生しているのだ。
自分の人生を奪われたうえ、家族や他人を見守り続ける
彼女の表情がさらに辛いが、周囲はなぜか明るい世界。
やがて彼女のある想いが遂げられるラストは、こちらから
すれば…あ、それだったのね。。的な状態にはなるが。
いかにも少女的で可愛らしくて前向きだった。確かに^^;
サスペンスの結末を期待すると肩透かしを食わされ、
感動ドラマを期待するとよく分からない展開に戸惑い、
映像美と天国のイメージがそれらを払拭するに至らず、
ただ、S・ローナンとS・トゥッチの素晴らしい演技力には
圧倒される作品だった。(母と祖母の行動はちょっとx)
犯人には法的に。被害者には骸をもって安らかに。
祈りの概念を覆すラストが映画で描かれたことが切ない。
(確かに天罰が下る。とはいいますね。下すんじゃなくて)
天国のシーンはすばらしい
いつの間にか天国にいってしまって
残された家族を見守り、犯人の行動を追う話。
ストーリーはいいんだけど、ラストが物足りない。
そういう終わり方でいいの?と思ってしまった。
小説も読んでみたいです。
え~と、何と申しますか…。
世界的大ベストセラーの映画化。しかもスピルバーグが製作総指揮、そんでもって監督はあのピーター・ジャクソン!これで期待するなって方がムリでしょ?おまけに宣伝であれだけ『泣ける!』って煽られたらね~。
『私は、14歳で殺された―これは私が天国に行ってからのお話』(←結論から言うと、天国へ行く前の話なんですが…(^^;)。毎度の如く、吾輩は原作未読でございますが、この映画って原作どおりなんですか?もしそうだとしたら、一体このお話のどこが良くて、世界的ベストセラーになったんですか?そしてこの物語のどこで泣けと??残念ながら吾輩は、このストーリーにまったく感情移入出来ませんでした。CMや予告を見た感じでは、“殺されたスージーが、残された家族の為に何かをする”みたいな感じが大々的にクローズアップされてましたが、途中までスージーは、天国の手前の世界から、ただひたすら家族を見ているだけ。事件の解決に繋がるような動きは何らございません。釈然とせぬままに時間だけが経過していきます。で、ラスト近くになってようやく『私にはまだ、やらなきゃいけないことが…』と言って或る行動に出るのですが…、『アンタのやりたいことって、そんなことだったのか~?!』って、吾輩ツッコミながらズッコケてしまいました。いやまあ、そりゃわからんでもないけど、それって…。で、スージーの遺体の行方や、犯人が迎える結末にも『何じゃあ、そりゃあ~?!』とダメ押しツッコミ(^^;。いやあ原作ファンの方や、この映画を見て感動したという方には誠に申し訳ないのですが、吾輩この物語の良さが理解できませんでした。きっと、感受性が欠落しているのでしょう?!とにかく泣けませんでした。
映像の方も『天国をビジュアル化した、最新VFXが素晴らしい』と煽っておられましたが、正直「アバター」なんかを見ちゃった後では、『別に大したことないぞ~!』と思ってしまいました。う~ん“スピ&ピージャク連合”、ハッキリ言ってジェームズ・キャメロンに負けてまっせ!
吾輩が唯一この映画で見出せた光明、それは『スージー役のシアーシャ・ローナンちゃんが、素晴らしかった!』この一点に尽きます!役の上では14歳、実年齢15歳(!)メチャクチャカワイイ(断っておきますが、吾輩にその手の趣味はございません!あくまでも純粋に…)!!そして「つぐない」の時にも感じましたが、この歳で何とも芸達者!!ハリウッドの将来を背負って立つ、若手女優の筆頭と言えると吾輩は思います。まあ、彼女のキュートな演技を見るだけでも、この映画は一見の価値があると思います。
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