「憎しみからの旅立ち」ラブリーボーン kev1nさんの映画レビュー(感想・評価)
憎しみからの旅立ち
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殺人鬼が迎える最期を含めて、事件の結末が批判を喰らっているみたいだが、
僕は逆にその点を評価したい。
殺された少女の目に見えない助けによって、残された家族が犯人を追い詰めていく。
みたいな単なる復讐劇に終わらなかったところに僕はとても惹かれた。
これは彼らが喪失感と犯人への憎悪に苦しみながらも、
そこから一歩踏み出して、新たな幸せ(と天国)に向かって前進し始めるまでの葛藤を描いた物語だと感じた。
最初はサスペンス色が強く感じられ、「これは泣けないかな?」と思ったが、少女が沢山の犠牲者達に巡り合うあたりからのクライマックスが心に染みた。
天罰っぽく犯人が死ぬのも僕は好き。
化粧とキャラの濃いお婆ちゃんの存在が、映画が重くなり過ぎるのを防いでいる。
映像や演出に関しては言わずもがな。
原作は未読なので、今度探してみよう。
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