「ピーター・ジャクソンらしい!」ラブリーボーン shinamonさんの映画レビュー(感想・評価)
ピーター・ジャクソンらしい!
予告やキャンペーンについて「看板に偽りアリ」だと思うのはわたしだけだろーか。
泣ける、感動、家族愛を求めて観に行くと、確かにそれらの要素も入ってはいるものの、ピーター・ジャクソン色が強くて肩透かしな気がします。ホラー映画の要素も多少あるので、怖いもの、不気味なものが苦手な方は観賞のときにご注意を〜。
実にピーター・ジャクソン監督らしい作品だと思いましたが、だったら同監督作品の『ブレインデッド』『乙女の祈り』『さまよう魂たち』を見直す方が良いのかなあと思わなくもなかったです。『乙女の祈り』とはベクトルが間逆なので、逆に面白いというか、比較のためにももう一度観てみようかな。
『キング・コング』は未見ですが、『ラブリーボーン』を観ると、『ロード・オブ・ザ・リング』以前の監督作品からの流れがとてもスムーズに一続きに繋がるように思いました。
関係ないですが、今回、監督が痩せててビックリ!ダイエットに成功されたとのことですが、ふとっちょだった監督がやや懐かしいです。。。でも、ご自身の健康のためには今くらいの体型が良いのでしょうかー。
映画に話を戻して…出演者が全員とても役にぴったりと嵌っていて良かったですが、特にマーク・ウォールバーグが良かったかな。
若干、ストーリー構成や、登場人物描写などが大味な印象があり、観賞後に釈然としない気持ちも残りました。『ラブリー・ボーン』のタイトルの暗喩も含め、原作小説を読んでみようと思います。
ちなみに、地方警察の無能っぷりには「ああ、この事件を右京さん(注:日本ドラマ『相棒』シリーズの名物刑事)がいれば、すぐ犯人とっつかまるのにぃ!」と思っちゃいましたが、実際の捜査としてはこんなものですよね。。。