「心切ない…天国の映像がとても美しかった、が胸くそ悪い」ラブリーボーン Oliverさんの映画レビュー(感想・評価)
心切ない…天国の映像がとても美しかった、が胸くそ悪い
天国のファンタジーでキラキラとした映像が何とも美しい。
自分が早朝に低血糖で酸欠状態だった時に、
死にかけてたのか綺麗な音楽が流れて天国のような風景の夢を見たのだが、
その時に見た風景と今回の映画の天国の風景がすごく似ている場所があって驚いた。
監督は臨死体験でもした事があるのか?
それはさておき、
主人公の少女の美しいブルーの瞳とその容姿がまるで本当に天使のようだった。
14歳の少女が殺されるのを知ってる前提でストーリーを観るもんだから、(いつ殺されるんだ?いつ殺されるんだ?)とハラハラして、気持ち悪いおじさんと2人っきりになった時の恐怖といったらなんのって。
思春期真っ只中で恋心を抱いた少女が晴れて両想いになれたなんてもう夢のようだったのに…
デートの約束まで果たしたのにそれが叶わなかった事の無念といったらハンパないと思う…。
観ていくうちにすごく心切なくてたまらなかった。
天国で会ったアジア系の女の子があまりにも不細工すぎてあれはちょっと意識が映画から離れるから配役やめた方がよかった。
そして若者に目も足も出なくてやられる父親の弱いといったらなんのって。
そんなしょぼくてよくあの殺人鬼に銃じゃなくてバット1本で立ち向かいに行ったなお前。。
妹が徹底的な証拠を見つけて家に帰ってきた時もさっさと伝えてしまえばいいのに、長々と両親の愛みたいなシーンを見せられてイライラとする。
そこで妹がそっと本を隠した時に、(おーーい!!)と思ったがおばあさんにちゃんと渡して良かった。
私にはやり残した事がある、と言うもんだからてっきり遺体の隠した金庫をそのまま犯人の思う通りに穴に捨てられる事なんてないだろうなーと思ったら、好きだった男の子とキスかーーい!
ポコポコ…と金庫が穴に沈む時に(えーー…)と思った。
う〜ん、賛否両論あるとは思うが自分が14歳で同じ立場だったらたしかに自分も同じ事をそうするかもしれんな…と思い、怒りはおさまった。
そりゃ好きな人とキスできたら夢のようだ。
おばあさんの言っていた、
『美しくて幸せだった。後になって気づいた。
あぁいうキスは
“It only happens once." = 人生に一度だと。』
というセリフの伏線をここで回収したのか
彼女がそれを経験できてよかったのか切ないのか…。
何よりこの映画は結局犯人が最後まで捕まらずのうのうと生きていて反省のかけらもなかったところが胸くそ悪かった。
最後あぁやって落とすだけではこれまでの罪を償いきれてないと思う。
ラブリーボーンの場所でまだ同じ犯罪を犯そうとしていたということはそこまで遠くに逃げてなかったということでは?
なぜそれで警察に捕まらないのだ?
結末が気になったので最後まで退屈はしなかったが、気持ち悪いロリコン犯人と無能な警察に胸くそ悪くなること間違いなし。