スーパー・チューズデー 正義を売った日のレビュー・感想・評価
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選挙活動に勤むゴズリング
選挙がテーマで政治色が強く小難しいかと思いきやスンナリ観れてしまう。
解りやすい作りとかの問題では無く物凄く単純な物語で起こる問題も大した出来事ってか小さい。
P・S・ホフマン/P・ジアマッティ/J・ライト/M・トメイと豪華なメンツを脇に添えて何とも不甲斐ない手腕を発揮したG・クルーニーに主人公としての葛藤や感情表現などの演出も皆無に見えるR・ゴズリングの普通さ加減。
良かった点はG・クルーニーがチョイ役でガンガン出てこないコト位。
起死回生も難無くこなして政治活動の難しさや怖さなりが全く伝わらないし何を描きたいのか!?
まぁ政治家は国を良くする為のリップサービスに内情は自分の生活の為が先行しているのかな。
結局それかよー!
2016年のアメリカ大統領選挙の予備選挙もいよいよ佳境に入り、来週はスーパーチューズデイなので、この映画がみたくなり、ビデオオンデマンド(Hulu)で探して見ました。
大統領選挙の内幕をもっと暴露するような内容なのかと期待していたのですが、完璧にアテがはずれました。これなら、ドラマの「ハウス・オブ・カーズ野望の階段」の方がアメリカ政界ものとしては、百倍ためになりましたねえ。残念です。
簡単にいうと、下半身のわき?の甘い大統領候補とその側近のドタバタという愛憎ものでした。私が見たかった肝心の大統領予備選挙の熱さや内幕は、ほとんど感じられなかったですね。
平凡な映画でした。でも、インターンの彼女が可愛かったです!
政界版パルパティーンとアナキン!
キャストにジョージクルーニーが出ているならハズレはないでしょと見ることにした作品。
政治の黒さはどこの国も一緒ねと妙に安心して見られる一方、なぜディカプリオはこのタイミングで今更この内容を作りたかったのか、はて。彼は日頃スポットライトが当たっていない裏の面についても、映画を通して皆に考えて貰う事が映画生涯をかけたライフワークになっていて、得た立場の使い方を尊敬する。
最後まで見て、伝えたかったのはきっと、政界という特殊な世界を背景に見せつつ、その黒さには、実は誰しもふとした拍子に迫られる判断で堕ちかねないという警鐘なのかも?と思った。判断基準に忠誠心、大事!
印象的だったのは、ライアンゴズリングの顔の左右非対称を、カメラワークに上手く取り入れて見せていた点。変化が際立つ!
あとは、仕立ての良いコート!あんなコート着れてるのに、なぜ500ドルを選挙資金から出した?1900ドルのうち、中絶費用は90ドル、余りの帰郷代は100ドル。どこが自腹でどこが政治資金?
そして、死までも利用される女の子、正直軽いし自業自得?とはいえ、女の子がハニートラップなのか観客を訝しげにさせるにふさわしい、理知的な雰囲気のエヴァンレイチェルウッド。キャスト勝ち。
選挙がダメでも戻れる場所は高給取りのコンサルで悪くないのに。最初は純粋に知事を信じ、正当な大義を全うできる国にするため、知事の選挙に賢い頭で貢献していたのに、政界に大義などないと知り、自信も肩書きと引き換えに信念と正義を売り、心が堕ちる。一度それをすれば、引き返せない。最初にヘッドハンティングされそうになった時、いつもなら影の思惑に気付けたはずなのに、自尊心で目が眩んだせいで。信じた知事は実はクズで、選挙のためならなんでもすると評した上司のポールの方がよほど、まっすぐだった。この設定、エピソード3のパルパティーンとオビワンとアナキンみたい!翻すコートもマントに見えてくる!
あとで知ったが、ポールはセントオブウーマンの憎き同級生役!そして2014年に亡くなっている。時の流れにびっくり!
知的な映画。深かった。
色々考えさせる。米大統領選挙では毎回馬鹿騒ぎする日本のマスコミ。分かってるつもりだったが~~この映画がある程度本当として、正義と信条を曲げても勝利を手にするため候補者は魂まで売るのか?ジョージクルーニー演じる民主党候補者は選挙運動員(インターン)のモリーと不適切な関係を持つ。結果妊娠して中絶費用が工面できず、ライアンゴズリング演じるスティーブに相談する。モリーを演じるエヴァン・レイチェル・ウッドは心理の表現力が優れ陰影ある演技が出色‼!しかしとても20歳に見えない。不用意に妊娠する女性にはまったく見えない。そんな愚かさ幼稚さが無い。私を考え込ませたのは、モリーの検死の結果が出た時、中絶は明らかになるだろう。その事実をどう?乗り切るか?あるいは隠蔽するのか?スティーブはさらに悪に手を染める。そんな展開が読める。クルーニーは更に窮地に追い込まれる。大統領への道は更に厳しい。過去に遡り、マリリン・モンローの死の真実が未だに解明されない事実~~ケネディ大統領との親密な関係は明らかだが、この事件を彷彿させられる。ともかく人間の存在の不可解さ、アメリカ人お得意の表向き顔、裏の顔。考え込んでしまった。
誠実でいたいだけ
ライアン・ゴズリングの無表情は迫力があって良い。
邦題がちょっと残念ですよね~内容を表していない気がします。
選挙活動ではありきたりなネガティブキャンペーン、相手の不利な情報をリークしたり、他の議員に支持を取り付けたり、そんなものは当たり前。それでも知事の信念や理念を信じて、彼の当選の為に全力を尽くすのが、ライアン演じるスティーブです。頭も切れるし、人の説得や求心に長けていて、演説の原稿を任せられたりするほど。
そんな優秀な彼が尊敬して、この人なら世界を変えられると本気で支持していた人は、自分が思っていたような立派な人物ではなかった。若い心はそれだけで裏切られたと感じるものでしょうけど、それを押し殺し、役立とうと懸命に手回しをするのですが……
テーマは、情熱のある若者も社会の洗礼によって冷徹な大人になる、とかそういうことでしょうか。
最初は食い入るように演説を見ていて、心酔しているかのような様子だったのに、最後はチラッとも見ていない。
全く関心を引かないものになってしまった。
その心の変遷を思えば悲しい。
少し、彼女へ向ける感情が説明不足な印象。
好きなの?本気なの?どっちなの!はっきりしなさいよ!
って感じです。
本気か遊びか分からないから、彼女に同情したのか、それとも愛していたから悲しんだのか、もやもやします。
雨の車のシーンは、それは色んな感情が含まれているのでしょうが、
どの感情が一番強かったのか、とはっきりさせればもっと良かったのに。
糾弾のシーンで表すのはどれだろうとワクワクしてしました。
切り捨てられたことへの怒り?それとも失望?それとも彼女への愛情?同情?
しかし、どれかの感情を強く表せばいいのに、彼が選んだのは無表情、です。
意味深です。感情をそいだ様。
正義とは何だろう?
この映画はジョージ・クルーニの監督作品なので、私は主演も同様に、ジョージが演じるのだろうと勝手に思って、観始めたのだが、なるほど選挙戦の映画作品では、候補者本人よりも、候補者のイメージを創り上げていくブレインスタッフ達の物語にする方が、よりスリルの有る物語になると気が付いたら、かつてアメリカ上院議員選の候補者を描いたマイケル・リッチ監督の『候補者ビル・マッケイ』と言う作品を学生時代に観た事を思い出し、あの映画では、めでたく当選したマッケイ議員が、当選後には、原稿や政治戦略を考案してくれていたスタッフは解散し、一人残された勝者である筈の候補者マッケイが途方に暮れる、と言うラストに衝撃を憶えた事を思い出した。
この作品もライアン・ゴズリング演じる若き有能なスティーヴンと言うブレインが、主演のちょっとしたサスペンスタッチの作品だ。そのブレインスタッフのスティーヴンがちょっと魔が差したのだろう、彼には、ほんの小さく些細な事柄と錯覚したその行動から、選挙戦の結果が予想外の大きな問題へと発展して、候補者の先行きが怪しくなると言う辺りは、選挙戦の裏話としての、恐さが強烈に伝わるシーンだ。しかし、良く考えると、何も選挙戦だけに限らず、人間誰しも心の奥底に潜ませている潜在的な無意識の領域の何処まで、自分で気持ちの動きを自制し、コントロールする事が出来るのか?そのちょっとした心の隙が、自己の人生の将来に思わぬ影を落とす程の、命取りに成る事が有るとこの作品は示唆している。
正直アメリカ大統領選挙戦の映画は、アメリカの選挙制度を熟知していない日本人にとっては、あまりお薦めではない。選挙制度が解らないと、登場人物に最後迄、感情移入する事が困難だからだ。それに只の選挙制度の裏話に終始してしまっては、「やはり選挙戦の裏には、カラクリが有り、酷い事する汚れた世界だな~」で終わってしまうのだが、スティーヴンとポール(フィリップ・S・ホフマン)の忠誠心の在り方の対比を描き出した事で、映画が面白くなってくる。
この2人の芝居の対決がこの映画の命だと言っても良いだろう。
一般の日本人にとっては、アメリカ選挙戦は良く解らない事と思えるが、決して海外の政治とばかりに切り離して考える事は出来ないし、我々日本人にとっても、厳しい影響を受ける事柄なので、この選挙の裏話を観てしまうと私などは大きなジレンマに陥ってしまい、ストレスになってしまうのだ。
だがこの映画を娯楽としてだけ楽しみたい方にとっては、ルールを知らないスポーツの観戦を無理にしている様なものだから少し退屈してしまう気がするのだが、どうだろうか?
予備選に於いては、何処の州で他の候補者より、どれ位高得点をマーク出来れば、その後の選挙戦に有利になり、候補者は安心出来るのかなどの詳細が良く理解出来ていない日本人にとっては、アメリカでは、本作がどんなに評判が良く、面白くて大衆受けしても、この映画を日本人が観た場合には、アメリカ人なら誰でも察しが付いて解るような票数の競り合いなども理解出来ないので、面白さはやはり半減すると思う。だからと言って、この映画が楽しめない駄作とは決して言えないのだ。
この作品では、人間の根本的なところで、人から信頼される人間とは一体どう言う人間なのか?そして人を憎む事や、裏切るとは一体どう言う事なのか?と言う事について痛切に考えさせられる作品でもある。
今日、オバマ大統領の2期目の当選が決定したが、やはり今回の、オバマ氏の選挙戦でも色々の戦略が練り上げられ、マスコミを取り込んだ、根回しによるイメージ作りが成されていたのだろうか?と考えると、恐い様でも有り、そうした真実の裏側を知る事が出来ない事は、幸せな事なのか?と妙にこの映画が感慨深い映画に思えたのだが、あなたはこの映画をどう観るのだろうか?
選挙に勝つためなら、どんな汚いこともありの世界・・・
タイトルから一目瞭然だが、アメリカ大統領選の話。主人公は、選挙参謀の若きサブだ。どんな内容かと思いきや、想像以上にブラックだった。相手候補のスタッフを引き抜こうとしたり、支持をとりつけるためポストを用意するとか、生き馬の目を抜くような世界。かなりえげつない。それをまたポール・ジアマッティやフィリップ・シーモア・ホフマンなどがいやらしいまでにうまい演技を披露。そんな中、主人公がどうなってしまうのか、最後までハラハラドキドキさせてくれて、おもしろかった。最近絶好調のライアン・ゴズリングがそんな翻弄される主人公役をクールに演じ切って。かっこよかった。却って、大統領役で監督のジョージ・クルーニーの影が薄かった。ちょっとかわいそうかな?
選挙という名のゲーム
ジョージ・クルーニーの監督4作目である。「グッドナイト&グッドラック」は希望に満ちあふれた作品だったがこの作品には不穏な空気が漂う。それぞれ当時のアメリカの世相を反映しているのだ。
ライアン・ゴズリング演じるスティーヴンは希望に燃えている。モリス知事がアメリカを変えると信じて、彼を支えるブレーンとなる。敵対候補のチームに誘われても自分の信念を揺るがせず、それを断る。だがそれは嘘だ。モリス知事への忠誠心(劇中でも問われているが)が揺らいだから、会いに行ったのだ。仮にそういうつもりで無くとも、それはモリス陣営へのマイナスイメージとなる。この事件がきっかけでクビにされたスティーヴンはある行動に出る。
ここから映画は急激に面白くなる。ゴズリングは豹変するスティーヴンを見事に演じている。映画の邦題は「正義を売った日」となっているが、スティーヴンは正義を売った訳じゃない。正義のため、大義のために変わったのだ。政界という泥にまみれた世界に少しずつ染まっていく。まさに政治の暗部を明るみに出した瞬間だ。
だが完璧な悪人がいないのもこの映画のミソだ。モリス知事はアメリカを良い方向に変えていくことを信じて疑わない(たとえ不祥事を起こしてもだ)。汚い手を使ってくる相手陣営のスタッフ、予備選の特ダネ欲しさにスティーヴを脅す新聞記者。誰も彼もが自らの信念に基づいて動いているのだ。少なからずアメリカを変えようと。そこにクルーニーの希望が投影されている。
しかしエンディングでピクリとも笑わないスティーヴを見ると不安がぬぐえない。「もう何も信用出来ない」そんな世界に投げかける大きな怒りがここにある。
(2012年4月8日鑑賞)
サバイバル・ゲーム
結局、何だったのか
不適切な選択。
まるでゴズリング祭りのように、相次いで主演作が公開されてる
R・ゴズリング。
この人ホントにこういう温和な顔に秘めたる狂気みたいな役が
似合うのねー。この先、こういう役ばっかりきそうな気がする^^;
私は「ドライヴ」の方はイマイチ派、だったので
こっちの方が映画的には好きかもしれないけど、これどう観ても
J・クルーニーだと分かるような作り。
この人もこういう感じの作品が多い気がする。巧いけど独特で。
スーパー・チューズデーって、時期がくるとホントによく聞くけど、
日本人にはイマイチピンとこないというか…大統領いないしねぇ。
決め方も違うしねぇ。だから却ってニュース見てたりすると面白い。
ハナっから、絶対、裏でなんかやってるはずだもん!分かるって。
だいたい清廉潔白な人が政治家なんてやるわけないし(すいません)
正義正義、ってバカみたいに吠えてる人間にそんなもんあるわけない。
端っからバカにして申し訳ないんだけど、
コイツどんな取引をやって偉くなったんだ?ってすぐに勘ぐるような
捻くれモード全開の私には、今作にまともな人間などいる筈がないと
思った。なので、それをしっかりと認めるP・ジアマッティが大好きだ。
あのくらい大汚い奴でないと、相手を出し抜くことなどできない。
ここでいう闘いとは、まず相手を蹴落とすこと。正攻法で勝とう!
なんて、学級委員決めるんじゃないんだから(爆)あるわけないって。
だからまんまと引っ掛かるゴズリングもバカだし、忠誠!忠誠!って
大石内蔵助みたいなP・S・ホフマンも、脅されればアッサリ斬られる。
クルーニー演じる知事が、「ヤバい」と思って相手の言いなりになる
あたり、当たり前すぎて笑えなかった。こんな男はこの先もまた、
ホワイトハウスで不適切なことをやらかすのだ。あぁ、この繰り返し。
いかにもあるある、な事柄が並び、選挙スタッフ・インターンの女子が
ああいう目に遭うのもまさか、な出来事ではなかった。
ヤバいことからはとにかく手を引き隠蔽を謀らなければ、
今このいちばん大切な選挙区を勝ち抜くことはできないのだから…。
本当の価値なんて当選してからがモノをいうのにねぇ。
でもオバマ大統領が当選した時、まず当選したことに意義がある!と
高らかに謳い上げてたどっかのアナウンサー(もどき)がいたなぁ。
確かに黒人大統領が誕生したのは凄いことかもしれないけど、
そもそも、誰が。じゃなくて、何が。なんじゃないの?政治って。
マツコの深夜番組で、選挙コーディネーターの面白いオバちゃんが
色んなことを暴露してくれていた。皆当選するために大枚叩くのねぇ。
一体いつまでしがみついてるつもりなんだろ(爆)と思う。
…話がそれたけど、
この作品もそれと同じで選挙の裏事情、そこをどう観るかで楽しめる
作品になるのかなと思う。
まぁ~ゴズリングのラストのあの顔、何ともいえない表情でしたね^^;
(正義を売って仁義を無理強い、やはり闇を描くのが好きなクルーニー)
正義なぞ通用しない魔界に囚われた男たち
事実上の大統領選となる民主党予備選の舞台裏を描く。
世論調査で優位なモリス知事の広報官スティーヴン・マイヤーズが主人公だ。
冷静かつ策士であり、細かいところにまでよく気がつく。この若き選挙参謀をライアン・ゴズリングがクールに演じる。
候補者マイク・モリスをジョージ・クルーニー、選挙運動の責任者にあたる選挙マネージャーをフィリップ・シーモア・ホフマン、対抗候補の選挙マネージャーをポール・ジアマッティが演じるなど、顔ぶれは豪華だ。
登場人物がよく整理されているうえ、馴染みの顔が多いので、ストーリーに集中できるのがいい。
話の初期設定は、選挙参謀の二人が二人三脚でモリスを有利に導き、1週間後に迫る選挙(スーパー・チューズデー)に向けて最後の攻防に入ろうとしているところだ。
その大事な時期に広報官スティーヴンがやってはならないタブーを犯してしまう。
これを機に、モリス候補絶対有利の状況が怪しくなる。
選挙に勝つという行為がいかなるものか、その裏側の駆け引きが暴かれていく。そこにはキレイ事ではすまない世界がある。
その攻防は対立する候補者だけに留まらない。それぞれに就いた者のキャリアと将来の命運が懸かっている。
各々が信念に基づき行動しながらも、損得勘定が“モラル”という壁を壊し始めていく。結局、自分が一番可愛いのだ。
忠誠を重んじる味方の参謀責任者、勝つためならどんな手でも使う対抗候補の参謀、そして戦況の変化に心が揺らぎはじめる主人公スティーヴン。はたしてモリス候補に隠された弱点はないのか?
そこに、まとまった票を動かせる大物議員の動きも加わり、その二転三転する攻防が良質なサスペンスとなって、スクリーンから目が離せなくなってしまう。
戦局を大きく変える人物は意外なところに潜んでいるもので、大きな落とし穴の口をぽっかり開いている。
最後に笑うものは誰か?
スティーヴンは正義なぞ通用しない魔界に足を踏み入れていく。
本音と建前
皆さん、こんにちは(いま4月4日3:50頃です)
アメリカの大統領選は長丁場で、あらゆることが
例えば人格批判などは日常茶飯事である。
選挙を取り仕切る参謀役もタフでなけりゃ務まらない。
でも、彼も人の子。時には遊びたくもなる。
そこに現れるのが美人インターンのエヴァン・レイチェル・ウッド。
僕は彼女のファンだから、彼女からの視点で見てしまうと、
ちょっと現実離れしてるかな~と思うところがあった。
若い参謀役のライアンとできてしまうのだが、
その前には大統領とも関係していて、
身ごもっていたという想定なんだな、これが。
それがわかっていながら、当たり前のように若い男と関係する、
ってこと、あるだろうか?もうちょっと悩んでもいいんじゃないか。
そんな微妙な心理が描かれていないような気がしたのだ。
そこを除けば、いろいろなどんでん返しがあって、
おもしろかったのだが。
見終わった時、何だか哀しかった。
政治家の選挙戦において、情報操作の責任者を務める、理想に燃える若いスティーブン。
そんな彼の、政界の汚れた側面に直面していく姿を描くポリティカルサスペンス。
題材が面白いと思った。
良いのか、悪いのか、どっちにでも転がりそうなお顔のライアン・ゴズリングが良い。
それに、フィリップ・シーモア・ホフマンとポール・ジアマッティ。
この人達も、悪くても良くても、不思議じゃない。
そんな、一癖もニ癖もありそうな役者さんが揃った作品。
権力。
人間らしい行動。
それに、裏切り。
お金。
女。
面白かったのだけど、盛り上がりに欠けたかな。
それにしても、大統領といえども、いえ、大統領だからこそ、こんなふうに作られるのだな~、こんなふうに生まれてしまうんだな~と思ったら、何だか哀しかった。
会話シーンが多め。。
選挙の裏側を描いたクルーニー作品です☆=
政治のことは難しくてあまりわからないけれど、
リアルさは あまりない。。です。><
主人公は、かなり賢いという設定で、
その主人公が心酔しているのが知事なのだけれど。
残念ながら、そのどちらにも、
あまりカリスマ性が感じられませんでした。
決めてはやはり、最後の最後の主人公の言葉。。なのかな。
ただ、それだけ賢い男性だとしたら、
どんなに知事に心酔しても、やはり別の人間で、
「喰われる覚悟」もあっての忠誠という図にしたほうが、
観賞後の印象はよかったかな。と、いうのは残りました。
政治演説好きな方におすすめです v m--m
あの女じゃ仕方がない
絶妙なバランス
結末は読めるけれども、終始、画面に見入ってしまう緊張感がみなぎっていてよかった。
予告編はかなりサスペンスフルにあおってるけど、案の定、そこまで大仰な演出はありません。が、淡々としすぎているわけでもなく、絶妙なバランス。スキャンダルについても描きすぎないあたりが想像をかきたてる。
いまが旬のライアン・ゴズリングをはじめ、脇を固める芸達者な役者たちがなんとも贅沢。
開巻早々に選挙キャンペーンで対立する両陣営のフィリップ・シーモア・ホフマンとポール・ジアマッティが顔をあわせ、エバン・レイチェル・ウッドにマリサ・トメイも出てくる。この役者陣がバッと出てくるだけで、これから始まるドラマに期待してしまってつかみはOK。
それにしてもクルーニーは役者としてはもちろん、監督としてもこれだけできて言うことなし。
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