チェンジリングのレビュー・感想・評価
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完成度は高いが、予告篇がやり過ぎた
さすがは我らがアンジー、最後はマシンガンをブッぱなして息子を取り戻す・・・なんてことにはならない。これは実際にあった話で、当時の警察機構がどれだけ腐敗していたか、恐ろしい体験談なのだ。
緻密に計算された色調と演出、周到なキャスティング、アンジーの別人と思えるような声音といい、クリント・イーストウッドの作品は期待に違わず完成度が高いと思う。
だが、予告篇から得られる情報と、この本篇で得られる情報といったいどれだけの違いがあるのか?
ある日、突然、愛する息子がいなくなって、やっと帰ってきた息子が別人で、警察に訴えるが取り合えってもらえず、挙句の果て精神病院に送られて、そこに腐敗した警察機構に対抗するひとりの男が現れる・・・。すべて予告篇から窺い知ることができる。これに本篇で、いったいどれだけの肉付けがなされたというのだろう?
この映画、おカネを出して観ただけの付加価値がないのが残念。
上手いねぇ~
クリントイーストウッドさんは本当に素晴らしい作品を作るのが上手い。結構昔から監督しているがどの作品も高水準で素晴らしい。
何よりその主役を引き出す、別の個性を引き出すのが本当に上手い。この作品もアンジェリーナジョリーの今までにない部分を引き出し、演技の幅を広げさせた。1920年代を完璧に作り上げその土俵でたっぷり演じてもらう、素晴らしい脚本や脇役人達に恵まれその中でアンジェリーナジョリーは別の何かを開花させたような、何よりも観ている人達にもこの世界に来てもらうかの様な雰囲気、風が吹いてます。
ラストを引っ張り過ぎ感あるけど、全体的に素晴らしい作品になってます。細かいとこにも凝った作りなのでその辺も見逃さないように。
まさしく老獪!でも。。。
3月半ば、新宿バルト9で観てまいりました。
イーストウッド作品としては「ミリオンダラーベイビー」以来となります。イーストウッド作品は特徴として、背景に流れる監督の思想そのものにかなりの偏りを感じつつも、老獪なストーリーテリング術でうまくエンターティメントとして創っているなという印象があります。
本作のテーマは、ある意味わたくしたち日本人にも身近なものです。「帰ってこない息子を『それでも』と待ちつづける母親」の物語。それをイーストウッド監督は抑圧された映像美と、厳格かつ冷静な語り口で描いていきます。じわじわと母性愛が浮かび上がってきます。
そんな母性愛が、わたくしの想像力に悲痛に宿ってきていました。が、後半で何故か収縮してしまったのです。
それはたぶん本作が、事実を基にしたミステリー作品なのか、はたまたミステリー仕立てのノンフィクション作品なのか、観ていてどっちともつきがたい創りになっているからです。宣伝から判断すると本作は後者なのですが、映画の導入から中盤までは、前者の創りになっています。
わたくし的には、この語り方の変化に心の体勢を変えられ、正直後半から伝わりにくくなったのです。これはあくまで、「伝え方」を重視するわたくしなりの批評でした。。。
チェンジリング
昨年度、数えてみると64本の映画を見ていた中で私の中では最高評価です。
アンジェリーナ・ジョリーが嫌いだったのに、この作品の中では彼女の見方が変わりました。
実話で子供の誘拐、結末と、「最初受けるかどうか迷った!」と言う
彼女のインタビューを読みましたが、作品に入っていくうちに本当に苦しく、悲しく、辛く…。ただ現実にあった腐敗した社会に立ち向かう、母の子供を思う気持ち、戦い続ける強さを感じました。
現実に今も世界の中に不合理で、色々な問題があるだろうと思い知らされます。
思っていたよりも興行が伸びているのもクチコミか?
赤い口紅がモノクロの中に浮かびあがるシーンは本当に苦しい。
友人に勧めたら、「あまりにも辛くて嫌い!」との意見。この場面の赤い口紅は特に大嫌いだそうで…。
真実は小説より奇なり!!
こんな事が実際にあったなんてと、恐ろしくて目が離せない。
身を乗り出して観入ってしまうほど、主人公の気持ちに同調して
興奮したり、悲しくて、泣きそうになったりで時間を感じさせない作品。
実話だけに、一番の印象は恐怖の連続だった。かなり昔の話だけど、
今も唯、公けになってないだけで、十分あり得るスキャンダル。
これは観て損は無し。
映画を観に行ってすぐ寝る人もこの作品は絶対に寝れないと保障付!
チェンジリング
と~ても恐くて、悲痛な映画
予告編を観たときから、楽しみにしてた映画だけど、レイトショーで観る映画じゃなかったな。
と~ても恐くて、悲痛な映画だった。実話だというから驚く。
クリント・イーストウッドは、恐い映画をたくさん撮ってるな。
「トゥルー・クライム」、「ミスティック・リバー」、「ミリオンダラー・ベイビー」、どれも
恐い映画だった。死体やら人を殺したりする描写がリアルというか執拗なんだな。
「トゥルー・クライム」という映画では、あわや薬物注射で死刑が執行されるという場面があったけど、とてもリアルでめちゃ恐かった。今回の映画でも精神病院で電気ショックを受けたり、絞首刑が執行されるシーンがあったけど描写が恐かった。間違いなくイーストウッドは変態だと思う。
監督した映画に、人が拘束されるシーンも多い気がするし。
こんなんが自分の父親じゃなくてよかった(どういう感想だと思うが)。
アンジェリナ・ジョリーがよかった。
ベンはいい奴だと思う(映画を観た人にしかわからない感想だけど)。
センチメンタルな音楽もイーストウッドによるものだ。
イーストウッド節
あえてネチネチと描くことで終わりなき悲しみと事件の泥沼化を表現している
「マイティ・ハート」では夫を探して、「すべては愛のために」では不倫相手を探して、「トゥームレイダー」ではお宝を探して...とにかく探すことが大好きなアンジェリーナ・ジョリーが今度は息子を探すわけなんだけど...決してハッピーエンドじゃないところがクリント・イースト・ウッドの意地悪さの中にある人生の教訓みたいなものがいつもながら入ってて深い味わいの作品となっている(._.)
この作品、チラシとかもほとんど観ずにクリント・イースト・ウッド監督、アンジー主演、子供がいなくなるということしか知らずに観たから政府が゛からんだミステリー映画なのかと思ってたんだけど 事件を背景に描かれている実話ベースなんだね(>_<)
子供がいなくなってから、黒幕はなんなのか気になっていたら...急に1920年代後半に起きたゴードン・ノースコット事件のことが出てきて「この事件とつながるワケなの?!!」って思った(>_<)
この事件自体はシリアルキラー犯罪として歴史的に有名な事件で、個人的にも知っていたから逆にあまり情報を入れずに観てよかったと思う。事件のこと知ってたらだいたいわかっちゃうからね(._.)
この映画って結構じわじわと「そこまで描くの??」って部分まで描いてあるからじれったさすら感じさせるんだけど、逆にそれがつきない悲しみと事件の泥沼化を描いているような感じがしてさすがクリント・イースト・ウッドだと思った。
この作品を観て結構「アンジェリーナ・ジョリーが女性的」っていう意見が多いんだけど、最近のアンジーは「グッドシェパード」や「すべては愛のために」を観ても逆にそんなに男前な役はわりとやらなくなってきてると思うんだけど...(._.)
それよりも個人的にはジョン・マルコヴィッチがちょっと頼もしい善人役だったから意外だった。マルコヴィッチと言えば強烈な個性を持つクセ者俳優で善人が最も似合わない俳優だから、この映画で最初に出てきたときは「こいつず犯人なんじゃないの??」って思った(>_<)
女性的なアンジーよりも善人のマルコヴィッチが観られるだけでもちょっと価値のある作品だと思うよ☆
唇の紅さが印象的でした
悲しい
アンジーの見方が変わった
素晴らしい。
いい意味で期待を裏切られました
見ごたえあり!
イーストウッドは凄い!
母の心!
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